現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年7月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
3 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
4 | せきをしてもひとり |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
7 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
8 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
9 | 合併の市長選挙や風疼く |
10 | 夏の選挙ふぐり揺らして犬吠ゆる |
11 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
12 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
13 | 袋角上目づかひに後退る |
14 | 敗戦忌蝉より多い蝉の穴 |
15 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
16 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
17 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
18 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
19 | 咳をしても一人 |
20 | みやこなる橋の手垢や燕子花 |
21 | 手にふれし汗の乳房は冷たかり |
22 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
23 | 冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな |
24 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
25 | 西瓜切るあれこれ独りになりて切る |
26 | 絵姿の君がゆらりと油照り |
27 | 追ふよりも追はれてみたし赤蜻蛉 |
28 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
29 | 羅や人悲します恋をして |
30 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
31 | 堪え性のない子に鳴いてやる真鶸 |
32 | 星空へ店より林檎あふれをり |
33 | 囀の吸い込まれゆく無量光 |
34 | 遠雷やはづしてひかる耳かざり |
35 | 誰彼もあらず一天自尊の秋 |
36 | あの時のあの顔のまくわうり |
37 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
38 | 三伏の葛西や鯉の縹色 |
39 | ひと筋の光となりて梅雨の蝶 |
40 | 辻馬車や秋の由布院巨きくす |
41 | 仕事なきこと程疲れ鵙の贄 |
42 | 瑠璃沼に滝落ちきたり瑠璃となる |
43 | 三伏や口を開きて力抜く |
44 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
45 | 花は葉に葉は花に添ひ山ざくら |
46 | 花かんな昭和の色を消し忘れ |
47 | 芒野を写経の女帰りゆく |
48 | 初蝉や水面を雲のうつりつつ |
49 | 幾度も雪の深さを尋ねけり |
50 | 還暦をすぎ春風のよく見える |
2024年9月20日 17時01分更新(随時更新中)