現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年4月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | レコードの無音の溝に春の闇 |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 人類の代受苦の枯向日葵 |
5 | ちるさくら海あをければ海へちる |
6 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
7 | 菫程な小さき人に生れたし |
8 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
9 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
10 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
11 | 五月雨を闇に沈めて業終わる |
12 | 清明や街道の松高く立つ |
13 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
14 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
15 | べら釣れば猫跨ぎとや熊野灘 |
16 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
17 | 卵割るように銀河を渡りけり |
18 | うまそうなあさのおひさまいねのはな |
19 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
20 | 暖かや飴の中から桃太郎 |
21 | 鮎落ちて美しき世は終りけり |
22 | 枯野はも縁の下までつづきをり |
23 | 夕暮がからだにあふれ鮭のぼる |
24 | 飛花落花命ひらひらしていたる |
25 | 考える人は考え昭和の日 |
26 | 帰還せりただ俯いて花として |
27 | 河鹿笛谷川の風抜ける宿 |
28 | 鮎のため川は流れて未来あれ |
29 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
30 | 鴨よりも暗くたゆたうよ撞球 |
31 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
32 | 春の潮張りては緩む舫い綱 |
33 | ベラの海大きな他人と並ぶかな |
34 | つねに一二片そのために花篝 |
35 | ポケットに懐炉しのばせ通夜の席 |
36 | 大海と知りて戻りぬ蝸牛 |
37 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
38 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
39 | オリオンの眞下春立つ雪の宿 |
40 | 今生の今日を狂いて蟬時雨 |
41 | 庭土踏んで冬のしっぽが行ったり来たり |
42 | まづ拝む窓の遠富士初稽古 |
43 | 早鞆の風に口あけ燕の子 |
44 | 笑むことも自傷のひとつ曼珠沙華 |
45 | 息絶えし馬を焚火のごと囲む |
46 | 水平を弔う丘や百合の花 |
47 | 世の隅に生きて清和の天仰ぐ |
48 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
49 | 佛心になれずたゆたふ吾亦紅 |
50 | 仰向いて銀河繋いでいる裸体 |
2024年9月21日 02時07分更新(随時更新中)