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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2016年3月12日のデイリーキーワードランキング

1

湯冷めかな折鶴の滞空かな
2

つちふるやまだうっすらと蒙古斑
3

籐椅子や家に孤島のあるごとし
4

城を出し落花一片いまもとぶ
5

帰らなんいざ草の庵は春の風 をやめる)
6

毎年よ彼岸の入りに寒いのは
7

夕方の影あいまいに春障子
8

村の灯のこぼれて深し虫の闇
9

考える人は考え昭和の日
10

天睨む竜馬は堂堂懐手
11

蝉時雨子は担送車に追ひつけず
12

せきをしてもひとり
13

舟虫の化石にならぬため走る
14

校門を出て無口なる卒業子
15

越の香を抱き白鳥の北帰行
16

愛を言ふ力残さむ大夕焼
17

灰色の象のかたちを見にゆかん
18

春雷や暗き廚の桜鯛
19

梅咲いて庭中に青鮫が来ている
20

母と寝る一夜豊かに虫の声
21

大皿に火襷走る十二月
22

オリオンの盾新しき年に入る
23

落椿とはとつぜんに華やげる
24

結び目のすんなり解けし花菜風
25

春寒やしばしふふみて鯛の骨
26

おちついて死ねそうな草萌ゆる
27

狼の残響のごと釣瓶落し
28

うす墨の山襞ところどころ花
29

春の星こんなに人が死んだのか
30

旧姓も集いて花の宴かな
31

学問のさびしさに堪へ炭をつぐ
32

アンダンテ暮れて白木蓮火をともす
33

玉の如き小春日和を授かりし
34

今日からは裏方となり聞く初音
35

いか丼遠白波の日本海
36

空襲の夜を知る川ぞ陽炎へる
37

墓のうらに廻る
38

外にも出よ触るるばかりに春の月
39

遊ばれて昭和に戻るしゃぼん玉
40

露けさのこの辺までは径ありて
41

咳込んで唯ふれてみる黄水仙
42

甘草の芽のとびとびのひとならび
43

脇役の似合う性格唐辛子
44

まのあたり天降りし蝶や桜草
45

裏通りの灯までゆきつく陶器祭
46

白葱のひかりの棒をいま刻む
47

悪なれば色悪よけれ老の春
48

菜の花のお浸し 緑は野生色
49

征子寡黙なりすき焼きぢいと煮えつまる
50

首塚に日のある彼岸桜かな


2024年9月24日 23時05分更新(随時更新中)
 

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