現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年1月2日のデイリーキーワードランキング
1 | ある闇は蟲の形をして哭けり |
2 | 初富士にかくすべき身もなかりけり |
3 | 犀・象の初夢なれば明日もまた |
4 | 去年今年貫く棒の如きもの |
5 | 初暦知らぬ月日は美しく |
6 | 餅も好き酒もすきなりけさの春 |
7 | せきをしてもひとり |
8 | 卵割るように銀河を渡りけり |
9 | 雪月花わけても花のえにしこそ |
10 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
11 | 兵征けりしろき峰雲ゆるぎなく |
12 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
13 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
14 | 人の名を思い出せずに四方の春 |
15 | 捨て鶏が鳴いて一山春めけり |
16 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
17 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
18 | 宝船皺寄つてゐる目覚めかな |
19 | 輪飾りの今年は汽車に揺るゝ家 |
20 | 冬ざるるリボンかければ贈り物 |
21 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
22 | 初山河あふれくるもの掌に |
23 | 七福神巡るいづこも秋高し |
24 | 煮凝りの中に沈んでいる昭和 |
25 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
26 | 菫程な小さき人に生れたし |
27 | 焼跡の道問はれたり夕ざくら |
28 | 脇宮の篝火に解く初みくじ |
29 | 手作りの湯呑分厚し冬の雷 |
30 | 海の音にひまはり黒き瞳をひらく |
31 | 漱石が来て虚子が来て大三十日 |
32 | からくりの骨を見ている石蕗の花 |
33 | 戦争を捨てた真夏の俳心 |
34 | たましひの渦曳く秋の神輿かな |
35 | 呟きは言葉となれり師走風 |
36 | 剥製の翼ひろがる冬の雷 |
37 | 寒林に日も吊されてゐたりしよ |
38 | 火の通りにくき鯛の子煮てひとり |
39 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
40 | 双六の賽の禍福のまろぶかな |
41 | 厄の無き齢となりし初薬師 |
42 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
43 | 小寒や佛飯高く盛つてゐる |
44 | 初鶯声する空の明かるいこと |
45 | 黒豆を艶よく煮上げ女正月 |
46 | 忌を修す本堂脇のこぼれ萩 |
47 | 腰据えており栗の皮剥いており |
48 | 畳の目粗し雪夜をかへりきて |
49 | 小豆粥たちまち松のくもりたる |
50 | 月光は靄に蘆花庵あやめ咲く |
2024年9月21日 06時45分更新(随時更新中)