現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2014年7月19日のデイリーキーワードランキング
1 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
2 | 紅葉かつ散り水音ゆるびなし |
3 | おそるべき君等の乳房夏来る |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 |
6 | 山桃の日陰と知らで通りけり |
7 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
8 | 片陰が消しゆく午後の交差点 |
9 | 木苺の遠い記憶を摘みにけり |
10 | 瑞照りの蛇と居りたし誰も否 |
11 | 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり |
12 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
13 | 柚子を椀ぐ華奢な住職仲間とし |
14 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
15 | いなびかり北よりすれば北を見る |
16 | 瀧はるか白蓮の詩横書きに |
17 | 暗黒や 関東平野に 火事一つ |
18 | 睡蓮のほとり明るしこぬか雨 |
19 | 紫雲英田に置きし赤子と血のかよう |
20 | 熾る火に向かう面や薪能 |
21 | ひとすじの風を孕みて鯉のぼり |
22 | 力なく降る雪なればなぐさまず |
23 | 咲き満ちて昼のさみしさ夾竹桃 |
24 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
25 | 蓮の花仏心不意に近付きぬ |
26 | こんなよい月を一人で見て寝る |
27 | 古池や蛙飛びこむ水の音 |
28 | いずこかに血の滞り夏ふかし |
29 | 散るまでを頷くばかり草の花 |
30 | 冬日宙少女鼓隊に母となる日 |
31 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
32 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
33 | せきをしてもひとり |
34 | 爛れ熱した岩に向つて盛夏の餉 |
35 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
36 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
37 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
38 | 冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな |
39 | 親近感深む草取り隣組 |
40 | 犬がゐて鶏頭の地のやや濡るる |
41 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
42 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
43 | 冬来れば母の手織の紺深し |
44 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
45 | 走らねばてのひら冥し秋の水 |
46 | 兎も片耳垂るる大暑かな |
47 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
48 | 早乙女の袂ほどきし書餉かな |
49 | 打ち明けてより風鈴の音の変わる |
50 | 冷奴柱時計の音ばかり |
2024年9月20日 04時01分更新(随時更新中)