現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年10月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
2 | ナナカマドそこは日暮の行き止まり |
3 | 能面の裏何もない芒原 |
4 | 白菜のみな尻向けて積まれたる |
5 | 鳥交るわづかに水の動きけり |
6 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
7 | 夏落葉いつか居着きし迷い犬 |
8 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
9 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
10 | 金木犀の音満ちてゆく夜明け |
11 | この道やたましいに雪降りしきり |
12 | 稗抜きは遊びのごとし一人にて |
13 | いしぶみの表裏に雨意の百千鳥 |
14 | 耳朶に五月の風が立ちどまる |
15 | 十人中九人は女濁流見る |
16 | 馬の湯へ馬を連れゆく頬被り |
17 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
18 | 白障子心の揺れを見透かされ |
19 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
20 | 口車花時にのる楽しさよ |
21 | 立冬や鉄路の継目ごとに音 |
22 | 秋扇や寂しき顔の賢夫人 |
23 | 腰据えており栗の皮剥いており |
24 | 砂の如き雲流れ行く朝の秋 |
25 | ものの種にぎればいのちひしめける |
26 | 墓石にもかがやく時間冬の虻 |
27 | 無患子や母と遊びし手の湿り |
28 | 石器は闇に置くもの 遠くにある 秋炎 |
29 | 隠岐時雨たちまち青色症候群 |
30 | 田を植ゑるしづかな音へ出でにけり |
31 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
32 | ぶなの森冬満月を抱きたる |
33 | わさび田の水紋にある山の音 |
34 | みの虫のほめられもせずぶら下る |
35 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
36 | 葛咲くや嬬恋村の字いくつ |
37 | 青嵐子等の自転車駈け抜けし |
38 | 傘さしてお山開に加はれり |
39 | ふるさとの土の底から鉦たたき |
40 | 雁が音や酒酔いやすい尺八師 |
41 | 秋の暮柱時計の内部まで |
42 | 死神を蹴る力無き蒲団かな |
43 | 秋惜しむ朝から雨と農日誌 |
44 | 木の芽時人間の口があひてゐる |
45 | その奥になほ瀧ひびく白障子 |
46 | 何求めて冬帽行くや切通し |
47 | 杉の間のひぐらし下山の息ほどに |
48 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
49 | 八方に夏のあをぞら悔も若し |
50 | ここかしこ冬虹胸の谷眩し |
2024年9月22日 15時21分更新(随時更新中)