現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月11日のデイリーキーワードランキング
1 | いなびかり北よりすれば北を見る |
2 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
3 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
4 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
5 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
6 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
7 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
8 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
9 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
10 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
11 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
12 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
13 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
14 | 冬川やのぼり初めたる夕芥 |
15 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
16 | 生き難き刻午後にありきりぎりす |
17 | 水すまし水に跳て水鉄の如し |
18 | 乳母車夏の怒涛によこむきに |
19 | つばめ去る空も磧も展けつつ |
20 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
21 | 柿落葉老いていとしきものふゆる |
22 | 樹を抱けば樹に暖みありもがり笛 |
23 | 肩に来て人懐かしや赤蜻蛉 |
24 | 炉の灰に昼の陽が射すひと待てば |
25 | 魂抜けて人恋う眼差し捨て案山子 |
26 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
27 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
28 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
29 | もの言ひて露けき夜と覚えたり |
30 | 分け入つても分け入つても青い山 |
31 | 有明の月に雲仙眠るかな |
32 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
33 | 秋遍路硫黄島から来たと言ふ |
34 | 体育祭雲押し上げる熱気あり |
35 | うまれ死ぬならい身内のもがり笛 |
36 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
37 | 長き夜をたたる将棋の一ト手哉 |
38 | 石の上に 秋の鬼ゐて火を焚けり |
39 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
40 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
41 | 半夏生鰭長き魚切らるるよ |
42 | 蓮の実飛ぶ年々に子の遠くなり |
43 | 方丈の大庇より春の蝶 |
44 | 畦塗りの鍬の土音日を返す |
45 | 部屋部屋のうすくらがりや沈丁花 |
46 | 芋の露連山影を正しうす |
47 | 七福神巡るいづこも秋高し |
48 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
49 | つかみとる秋刀魚の腸のやわらかき |
50 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2024年9月20日 11時57分更新(随時更新中)