現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年5月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 遠き日の男根なぶる葉月潮 |
2 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
3 | 夢の世に葱を作りて寂しさよ |
4 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
5 | 明け方の水音ばかり螢沢 |
6 | 菫程な小さき人に生れたし |
7 | 薪能夜叉になるまで足鳴らす |
8 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
11 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
12 | 芋の露連山影を正しうす |
13 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
14 | 新緑へ押し行く母の車椅子 |
15 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
18 | 夏木立天空ささえゆるがざり |
19 | 星空へ店より林檎あふれをり |
20 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
21 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
22 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
23 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
24 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
25 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
26 | 妻の指指輪ひとつもなき残暑 |
27 | 雨だれのリズムで刻むキャベツかな |
28 | そら豆むくあきれる程の莢の嵩 |
29 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
30 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
31 | 葭雀二人にされてゐたりけり |
32 | 入れものが無い両手で受ける |
33 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
34 | 鳥帰るいづこの空もさびしからむに |
35 | 子にみやげなき秋の夜の肩車 |
36 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
37 | 俳諧道五十三次蝸牛 |
38 | 人も旅人われも旅人春惜しむ |
39 | 雨垂れのリズムの中の落し文 |
40 | 重ね着の中に女のはだかあり |
41 | 鰯雲人生長しとも思ふ |
42 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
43 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
44 | 熟睡子の軒早乙女の母に見ゆ |
45 | 老鶯の声も緑に美術館 |
46 | おくれ毛を茅花流しとおもいけり |
47 | すべり台しばらく花の中にあり |
48 | 伊賀泊り苗代寒の星浴びて |
49 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
50 | 金閣にほころびのひかり苔の花 |
2024年9月22日 19時04分更新(随時更新中)