現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年3月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 本堂の華やかなりし仏生会 |
2 | 再びは生れ来ぬ世か冬銀河 |
3 | 海に出て木枯帰るところなし |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 群鳶の舞なめらかに初御空 |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | 家業累代次に伝える種袋 |
8 | 行列に並びし生身秋祭 |
9 | チエルノブイリ夜の菫のその先に |
10 | ものの芽に夜は囲まれ格納庫 |
11 | 生くることやうやく楽し老の春 |
12 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
13 | 空気10円自転車屋春闌けにけり |
14 | 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり |
15 | 七草や丸めて捨てるサロンパス |
16 | みちびかれ水は菫の野へつづく |
17 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
18 | 除夜の妻白鳥のごと湯浴みをり |
19 | 春灯にひとりの奈落ありて座す |
20 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
21 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
22 | 逢うまでの巻いて結んで春ショール |
23 | 睦ごとはこのごろとんと桜餅 |
24 | 生きて眼を閉づる寒禽友も貧し |
25 | 狐火を信じ男を信ぜざる |
26 | 下萌えぬ人間それに従ひぬ |
27 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
28 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
29 | 痰一斗糸瓜の水も間に合はず |
30 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
31 | 白桃の紅らむ頃を夜汽車かな |
32 | 羽子板や母が贔屓の歌右衛門 |
33 | 愛蔵の碗の手入れも年用意 |
34 | 初東風や水平線を船が曳く |
35 | 殺されるために出を待つ団扇かな |
36 | 秋風や妻もたしかに長城踏む |
37 | 叔父の僧姪の舞妓や大石忌 |
38 | 夫婦喧嘩流氷あっけなく接岸 |
39 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
40 | 心ゆくまで老柳と空の話 |
41 | お手玉からこぼれる小豆一茶の忌 |
42 | ういろうの薄茶を選び春惜しむ |
43 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
44 | 古稀といふ春風にをる齢かな |
45 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
46 | 父も又早世の人獺祭忌 |
47 | 大雪やからすも鳴かぬ杜の朝 |
48 | 春の灯や女は持たぬのどぼとけ |
49 | 吾は砂丘のひと粒の砂鳥雲に |
50 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
2024年9月24日 02時07分更新(随時更新中)