現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年11月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
3 | 冬耕の土裏返す雀どち |
4 | 年惜しむあとは署名をするだけの |
5 | 鵜篝の早瀬を過ぐる大炎上 |
6 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
7 | 春や昔十五万石の城下哉 |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | 重ね着の中に女のはだかあり |
10 | 雁やのこるものみな美しき |
11 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
12 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
13 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
14 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
15 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
16 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
17 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
18 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
19 | 芋の露連山影を正しうす |
20 | 寒灯や身に古る月日あきらかに |
21 | 春雷や布団の上の旅衣 |
22 | 姿見にうつらぬ妣とゐる二月 |
23 | 冬耕のつひに独りとなつてゐし |
24 | 大熊手小熊手をして万の素手 |
25 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
26 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
27 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
28 | ものの種にぎればいのちひしめける |
29 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
30 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
31 | 白馬を少女れて下りにけむ |
32 | 文芸に一世をかけし木の葉髪 |
33 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
34 | 冬深し柱の中の濤の音 |
35 | 窓あけて年を惜しめば沖に月 |
36 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
37 | 短夜の浮藻うごかす小蝦かな |
38 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
39 | 神慮今鳩をたたしむ初詣 |
40 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
41 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
42 | 深雪道来し方行方相似たり |
43 | 人の名のとんと失念神無月 |
44 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
45 | 闇中に山ぞ峙つ鵜川かな |
46 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
47 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
48 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
49 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
50 | ついに落ちてこぬ石を待つ神無月 |
2024年9月24日 12時41分更新(随時更新中)