現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年11月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 青い海へ散りし化身の桜貝 |
5 | 水涸れる嘘偽りの気化されて |
6 | 立冬や鉄路の継目ごとに音 |
7 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
8 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
9 | 渡鳥仰ぎ仰いでよろめきぬ |
10 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
11 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
12 | 去年今年貫く棒の如きもの |
13 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
14 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
15 | はくれんの祈りの天にとどきけり |
16 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
17 | 木の葉髪無職の名刺刷り上がる |
18 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
19 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
20 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
21 | 立冬のことに草木のかがやける |
22 | ヒト科だってかっこうと鳴く眞昼 |
23 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
24 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
25 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
26 | 生国の昼へ蹴り出す煙茸 |
27 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
28 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
29 | 霾や地を這ふ熊に鞣皮 |
30 | 髪なびかせ生殖急ぐ地平の馬 |
31 | 月光へ目覚めて繭の中にあり |
32 | 中年や独語おどろく夜の秋 |
33 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
34 | 初雪や雀集ひて沐浴す |
35 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
36 | 龍の玉深く蔵すといふことを |
37 | 山彦の降りてくる井戸葛嵐 |
38 | 石楠花や賽の河原の石の塔 |
39 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
40 | お庭には枯山吹や春画展 |
41 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
42 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
43 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
44 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
45 | 同窓会へ行き度いつもり春帽子 |
46 | 夢の世にかかる執着空蝉は |
47 | 朴の花影絵に若きベレー帽 |
48 | ななかまど白馬の霧に色づけり |
49 | 良妻にあらまほしけれ大くさめ |
50 | 肩で押す貨車に冬曉朱の一圓 |
2024年9月24日 02時43分更新(随時更新中)