現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
5 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
6 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
7 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
8 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
9 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
10 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
11 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
12 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
13 | ずぶぬれて犬ころ |
14 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
15 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
16 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
17 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
18 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
19 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
20 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
21 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
22 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
23 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
24 | 草二本だけ生えてゐる時間 |
25 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
26 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
27 | 黴厨匙きらきらと密集す |
28 | みみづくが両眼抜きに来る刻か |
29 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
30 | 頭の中で白い夏野となつている |
31 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
32 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
33 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
34 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
35 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
36 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
37 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
38 | 電球に蛾を閉じこめし五月かな |
39 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
40 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
41 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
42 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
43 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
44 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
45 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
46 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
47 | 昼蛙どの畦のどこ曲ろうか |
48 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
49 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
50 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
2024年9月23日 21時01分更新(随時更新中)