現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
3 | 相姦の松の枝ぶり十三夜 |
4 | 臍の緒を家のどこかに春惜しむ |
5 | 美しきものに火種と蝶の息 |
6 | 葉桜や人に知られぬ昼あそび |
7 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
8 | 葉桜や家出をおもひ家にゐる |
9 | あやめ咲く池のほとりの野馬かな |
10 | 街燈は高きにともり鳥帰る |
11 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
12 | 啓蟄や指輪廻せば魔女のごと |
13 | たまねぎのたましひいろにむかれたり |
14 | ひと待てば聖夜の玻璃に意地もなし |
15 | 諦めのひゅう葡萄の木の匂う |
16 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
17 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
18 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
19 | ささくれだつ消しゴムの夜で死にゆく鳥 |
20 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
21 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
22 | あをあをと空を残して蝶分れ |
23 | 紅梅の紅の通へる幹ならん |
24 | 行々子いつも水漬きし屍かな |
25 | 沈丁花はらえば見える赤ん坊 |
26 | 一日の奧に日の差す黒揚羽 |
27 | 重ね着の中に女のはだかあり |
28 | 香水へ黙読の脚組直し |
29 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
30 | ふるさとの暗き灯に吊る秋の蚊 |
31 | 降参か歓呼か諸手おぼろなる |
32 | また一人へうたんの尻見上げたり |
33 | 無方無時無距離砂漠の夜が明けて |
34 | 昨日につゞく死の雨の夜工場暮し |
35 | 少年と蒲公英の数限りなし |
36 | 闘牛やああ男くさい春霞 |
37 | 五分保つ苗代水も夏近し |
38 | 空ラ袋大きく提げて花見かな |
39 | ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 |
40 | 美しき春潮の航一時間 |
41 | まことより嘘が愉しや春灯 |
42 | 朝立や馬のかしらの天の川 |
43 | ちるさくら海あをければ海へちる |
44 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
45 | 乳房や ああ身をそらす 春の虹 |
46 | 髪の毛ほどのスリ消え赤い蛭かたまる |
47 | 少しづつあらはに積もるみぞれかな |
48 | 癆咳の顔美しや冬帽子 |
49 | 木の葉髪無職の名刺刷り上がる |
50 | 狂女なりしを召使はれて夜長し |
2024年9月22日 22時34分更新(随時更新中)