現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年9月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 芋の露連山影を正しうす |
2 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
3 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
4 | ものの種にぎればいのちひしめける |
5 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
6 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
7 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
8 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
9 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
10 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
11 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
12 | 学校へ来ない少年秋の蝉 |
13 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
14 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
15 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
16 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
17 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
18 | わが弾くに耕す土の響きかな |
19 | 葛咲くや嬬恋村の字いくつ |
20 | うすめても花の匂の葛湯かな |
21 | あるけばかつこういそげばかつこう |
22 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
23 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
24 | 冬空や猫塀づたひどこへもゆける |
25 | 石ころも露けきものの一つかな |
26 | 稀に書く本名優し苗代田 |
27 | ものの芽のあらはれ出でし大事かな |
28 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
29 | 雲湧いて消えても佛あけび熟る |
30 | 三叉路の一つは海へ青胡桃 |
31 | 冷奴米寿の父の予定表 |
32 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
33 | むしかりの白花白花オルゴール |
34 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
35 | 鶏頭をたえずひかりの通り過ぐ |
36 | 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る |
37 | 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり |
38 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
39 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
40 | 秋雨前線僕ら滞りなくすれ違う |
41 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
42 | ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に |
43 | 盆の海親知らず子知らず陽の没るよ |
44 | 啄木忌いくたび職を替へてもや |
45 | ふだん着でふだんの心桃の花 |
46 | 白髪の乾く早さよ小鳥来る |
47 | 普羅の忌や峻厳の語はすでにもう |
48 | 妻老いて母の如しやとろろ汁 |
49 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
50 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
2024年9月22日 20時01分更新(随時更新中)