現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年6月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
2 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
3 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
4 | 星空へ店より林檎あふれをり |
5 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
6 | ミス卑弥呼準ミス卑弥呼桜咲く |
7 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
8 | 雨車軸を流すが如き切子かな |
9 | あるけばかつこういそげばかつこう |
10 | 羅や人悲します恋をして |
11 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
14 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
15 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
16 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
17 | 紺青の蟹のさみしき泉かな |
18 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
19 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
20 | 病棟に仕掛けられたる濃紫陽花 |
21 | どくだみや真昼の闇に白十字 |
22 | 爛々と虎の眼に降る落葉 |
23 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
24 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
25 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
26 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
27 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
28 | いちにちは越の田遊びあめんぼう |
29 | 今生は病む生なりき烏頭 |
30 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
31 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
32 | 京去るや鴨川踊今宵より |
33 | 日向水かの渤海をさまよわん |
34 | 蒼惶と沼を去る日や抱かれて |
35 | 浮いてこい浮いてお尻を向けにけり |
36 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
37 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
38 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
39 | 西銀座風鈴売りが風を売る |
40 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
41 | 祖母山も傾山も夕立かな |
42 | 稲妻や生血したたるつるし熊 |
43 | 乱暴しないで 別の乱暴をして |
44 | 蛇口の構造に関する論考蛭泳ぐ |
45 | 少しずつピアノが腐爛春の家 |
46 | 鬼灯市や子規に恋の句あればなあ |
47 | 男根担ぎ仏壇峠越えにけり |
48 | ものの種にぎればいのちひしめける |
49 | 春雨や傘さして見る絵草子屋 |
50 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
2024年9月23日 13時12分更新(随時更新中)