現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
3 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
4 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
5 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
6 | 川幅のいきなり広き端午かな |
7 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
8 | 雷鳴の真只中で愛しあふ |
9 | いつまでも留守の鳥の巣あわき比良 |
10 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
11 | 冬木背にしてあたたかき言葉待つ |
12 | 茎立ちの胸の蛇口をきつくしめ |
13 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
14 | 月と兎とわが家明るし罠ある土地 |
15 | 流人墓地みな壊えてをり鰤起し |
16 | 春めきてものの果てなる空の色 |
17 | 未来図は直線多し早稲の花 |
18 | かまつかのゆるみそめたる紅の張り |
19 | 冬深し海も夜毎のいさり火も |
20 | 剃刀に映す拳と炎天と |
21 | 紙魚ならば棲みてもみたき一書あり |
22 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
23 | 空蝉に真昼の海が残っている |
24 | 刻すでに影をもちたる曼珠沙華 |
25 | 其のちの噂聞きたしさくら餅 |
26 | 鳥の巣に鳥が入つてゆくところ |
27 | 浮雲の陽を含むほど辛夷の芽 |
28 | 人あれどもの問はぬなり朴の花 |
29 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
30 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
31 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
32 | 灯台のように遠くて裸足です |
33 | 愛鳥週間手を差しあげて鳩放つ |
34 | あこがれの小さくなりしうまごやし |
35 | いそがしきことのさみしきみそさざい |
36 | 乗鞍のかなた春星かぎりなし |
37 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
38 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
39 | 春闌くと朱立ちのぼる松の幹 |
40 | 妻死後を覚えし足袋のしまひ場所 |
41 | 町空のつばくらめのみ新しや |
42 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
43 | 麦秋のせっせっせえと遊びだす |
44 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
45 | 若草や杖の穴より湧く温泉 |
46 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
47 | あかつきの機関車となる大毛虫 |
48 | 抱き上げて冬日のにほふ子供かな |
49 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
50 | 眠れぬ夜萬の蛙の暗黒と |
2024年9月21日 22時56分更新(随時更新中)