現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年2月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 陽へ病む |
2 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
3 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
4 | 鴨の嘴よりたらたらと春の泥 |
5 | オムレツの腰がきまらぬ涅槃西風 |
6 | 雪残る頂き一つ国境 |
7 | スケートの濡れ刃携へ人妻よ |
8 | 舞姫はリラの花よりも濃くにほふ |
9 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
10 | 鳥帰るいづこの空もさびしからむに |
11 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
12 | 童女ゐて頬杖をして涅槃像 |
13 | 重ね着の中に女のはだかあり |
14 | 啓蟄やこの世のもののみな眩し |
15 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
16 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
17 | 睦ごとはこのごろとんと桜餅 |
18 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
19 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
20 | しらべよき歌を妬むや実朝忌 |
21 | おそるべき君等の乳房夏来る |
22 | ものの種にぎればいのちひしめける |
23 | 炎天の蝶に触るるを怖れけり |
24 | 野に出づるひとりの昼や水温む |
25 | 病む母の薄眼に満ちて花万朶 |
26 | 涅槃西風ねむりいろなる珊瑚彫る |
27 | たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く |
28 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
29 | 深雪晴非想非非想天までも |
30 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
31 | 野分後の夕月白し失禁す |
32 | 長き夜の刀の鍔の素朴なる |
33 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
34 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
35 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
36 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
37 | 雪山のどこも動かず花にほふ |
38 | 蹠に記憶末広がりの海鳴りは |
39 | 人に死し鶴に生れて冴え返る |
40 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
41 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
42 | 軍艦が常の笑ひのあひるかな |
43 | 花に句に?めて狂うぞ鬼懸りなる |
44 | 鮟鱇のどろりと箱を溢れけり |
45 | 落鮎の夕日を引いて釣られけり |
46 | くさめして我は二人に分かれけり |
47 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
48 | 巡礼は薔薇の高さにひざまづく |
49 | ぞろぞろ出る鮟鱇のわた怒涛寄す |
50 | 椅子一つ抛り込んだる春焚火 |
2024年9月23日 10時11分更新(随時更新中)