現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年1月13日のデイリーキーワードランキング
1 | さきだてる鵞鳥踏まじと帰省かな |
2 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
3 | 父死んでやがて母死ぬ麦こがし |
4 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
5 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
8 | つまずけば身近になりぬつくしんぼ |
9 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
10 | あたたかき十一月もすみにけり |
11 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
12 | 食べてゐる牛の口より蓼の花 |
13 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
14 | 水枕ガバリと寒い海がある |
15 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
16 | 舌の根に深入りしまま蛇苺 |
17 | 足のうら洗へば白くなる |
18 | いつ死ぬる金魚と知らず美しき |
19 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
20 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
21 | 手をひろげ初声という男の子 |
22 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
23 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
24 | 蜩といふ名の裏山をいつも持つ |
25 | 父の日の橋に燈点る船のやう |
26 | アイスクリームに厚き外套脱ぎ給へ |
27 | 裏戸開け秋蚕光らす朝の嫁 |
28 | 拾得は焚き寒山は掃く落葉 |
29 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
30 | ある本の海賊版や読初 |
31 | 金魚玉とり落しなば鋪道の花 |
32 | 山畑を遠回りして成人す |
33 | 螽飛ぶ草に蟷螂じつとして |
34 | 冬薔薇に開かぬ力ありしなり |
35 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
36 | 短夜の時間分け合う仮眠室 |
37 | 露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す |
38 | 終戦の夜汽車愛と死立ちて読む |
39 | ゆるゆると水恋ふ色に藍の花 |
40 | 草いきれ女人ゆたかな乳房を持てり |
41 | 大いなる春日の翼垂れてあり |
42 | いくたびも震ふ大地や寒昴 |
43 | 重ね着の中に女のはだかあり |
44 | 痰一斗糸瓜の水も間に合はず |
45 | 曇り来し昆布干場の野菊かな |
46 | けものみち雀を通し四温かな |
47 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
48 | 雨ことに壺のまはりの暗い元日 |
49 | 短夜の浮藻うごかす小蝦かな |
50 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
2024年9月24日 23時00分更新(随時更新中)