現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 喜雨亭翁を侮る鵯の柿に居り |
2 | 山茶花は咲く花よりも散つてゐる |
3 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
4 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
5 | 火に仕へ母黒豆を黒く煮る |
6 | 春近し雪にて拭う靴の泥 |
7 | 蝿とんでくるや箪笥の角よけて |
8 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
9 | 髭草の一葉一葉も霧氷かな |
10 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
11 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
12 | 萬難を排して余呉へ芹摘みに |
13 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
14 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
15 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
16 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
17 | 白炎をひいて流氷帰りけり |
18 | 早苗饗と言へばはるかな祖父の声 |
19 | 仮の世のほかに世のなし冬菫 |
20 | 妻老いて母の如しやとろろ汁 |
21 | 枯木立月光棒のごときかな |
22 | 大年やおのづからなる梁響 |
23 | 威銃大津皇子は天にあり |
24 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
25 | 鮟鱇の凍てざる腸を掴み出す |
26 | あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ |
27 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
28 | たわたわと薄氷に乗る鴨の脚 |
29 | 座について庭の万両憑きにけり |
30 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
31 | 元日や手を洗ひをる夕ごころ |
32 | 雷鳴の真只中で愛しあふ |
33 | 麒麟の脚のごとき恵みよ夏の人 |
34 | 凋落の白さも白さ沙羅の花 |
35 | 炉火もえつぎたやすくひと日たちにけり |
36 | 傘さして都をどりの篝守 |
37 | 貝の名に鳥や桜や光悦忌 |
38 | 癆咳の顔美しや冬帽子 |
39 | 黒人の掌の桃色にクリスマス |
40 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
41 | 喜雨の中しずかに漁火をつゞりけり |
42 | 早乙女のぬれつつ雨をたのしめる |
43 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
44 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
45 | 灯台のように遠くて裸足です |
46 | 水いろの帯ながながと雪女郎 |
47 | 始めあり赤蛙跳ねるダムへの路 |
48 | 満開のふれてつめたき桜の木 |
49 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
50 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
2024年9月22日 22時04分更新(随時更新中)