現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 白炎をひいて流氷帰りけり |
2 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
3 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
4 | 雪隠の神はまる貌柿の秋 |
5 | たてよこに富士伸びてゐる夏野かな |
6 | へろへろとワンタンすするクリスマス |
7 | 見ることも松の手入でありしかな |
8 | こおろぎに黒い汁ためるばかりの細民 |
9 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
10 | あじさゐのさみどり母は若く死にき |
11 | 白昼を能見て過す蓬かな |
12 | 瀧落ちて群青世界とどろけり |
13 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
14 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
15 | 足の立つ嬉しさに萩の芽を検す |
16 | さみだれのあまだればかり浮御堂 |
17 | 切干やいのちの限り妻の恩 |
18 | 藍の花栞れば紅の失せにけり |
19 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
20 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
21 | ナイターのいみじき奇蹟現じけり |
22 | 葛城の山懐に寝釈迦かな |
23 | 走馬燈ながるゝごとく人老ゆる |
24 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
25 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
26 | 北風をゆけばなけなしの髪ぼうぼうす |
27 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
28 | 灯台のように遠くて裸足です |
29 | 青谷のどこかが笑う刃を研げば |
30 | 今日何も彼もなにもかも春らしく |
31 | 月光しみじみこおろぎ雌を抱くなり |
32 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
33 | 冬麗のまんなかにある床柱 |
34 | 墓を彫る陽にくすぐられ若い裸 |
35 | 薮てまり句を案ずるは鬼相なり |
36 | ものの種にぎればいのちひしめける |
37 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
38 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
39 | 正月の音なき金鉱山羊歌う |
40 | 綿虫やむらさき澄める仔牛の眼 |
41 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
42 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
43 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
44 | あきつとぶひかり薄れつ夕鳴子 |
45 | 向日葵の蕊焼かれたる地図のごと |
46 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
47 | 花に微風かたちよき人明りかな |
48 | 美しき春潮の航一時間 |
49 | ラグビーの頬傷ほてる海見ては |
50 | 山陰に夢一つ青鷺と決める |
2024年9月19日 23時14分更新(随時更新中)