現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
2 | 冬深し柱の中の濤の音 |
3 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
4 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
5 | 彼一語我一語秋深みかも |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
8 | ものの種にぎればいのちひしめける |
9 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
10 | われ州に十年いまなおMishima 沖を漕げり |
11 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
12 | 牛の舌生まの観念巻き込んだ |
13 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
14 | 青富士の裾のキャンプにめざめたる |
15 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
16 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
17 | 薬喰いつよりか身に闇及ぶ |
18 | 天皇誕生日休日となりにけり |
19 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
20 | 軍鼓鳴り/荒涼と/秋の/痣となる |
21 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
22 | 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い |
23 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
24 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
25 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
26 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
27 | もがり笛風の又三郎やあーい |
28 | 牛達がふくらむように旅行中 |
29 | 若鮎の 二手になりて 上りけり |
30 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
31 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
32 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
33 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
34 | おそるべき君等の乳房夏来る |
35 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
36 | 日常や椿一輪が重たし |
37 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
38 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
39 | くらやみに蝌蚪の手足が生えつつあり |
40 | 朝曇る柘榴の落花掃きにけり |
41 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
42 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
43 | ラグビーの頬傷ほてる海見ては |
44 | ああ大和にし白きさくらの寝屋に咲きちる |
45 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
46 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
47 | 青濁の沼ありしかキリシタン刑場 |
48 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
49 | 飴なめて流離悴むこともなし |
50 | 常に高みを行く秋風の色の旒 |
2024年9月22日 04時44分更新(随時更新中)