現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月1日のデイリーキーワードランキング
1 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
2 | 仏性は白き桔梗にこそあらめ |
3 | 青柿が青し線香二本づつ |
4 | きびきびと万物寒に入りにけり |
5 | 藍壺に泥落したる燕かな |
6 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
7 | 藍の花栞れば紅の失せにけり |
8 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
9 | 雨車軸を流すが如き切子かな |
10 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
11 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
12 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
13 | 鴨を煮て素顔の口に運ぶなり |
14 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
15 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
16 | 翡翠の紅一点につづまりぬ |
17 | 龍神の走れば露の玉走る |
18 | 葛咲くや嬬恋村の字いくつ |
19 | 葬了えて生者渇けり白桔梗 |
20 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
21 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
22 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
23 | 夏椿化粧ひて別の声いづる |
24 | からだの風景を鷹が舞っている |
25 | 箱庭の添景となる寺に住む |
26 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
27 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
28 | 桃咲くや湖水のへりの十箇村 |
29 | 葦折れず氷面解けがたし父祖の野は |
30 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
31 | 枯蔦となり一木を捕縛せり |
32 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
33 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
34 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
35 | 終戦の夜汽車愛と死立ちて読む |
36 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
37 | 銃さげし少年匂ふ冬の磯 |
38 | 愚者愚者と滝もつぶやけ十三夜 |
39 | 死化粧して水色桔梗なりぬ |
40 | 銃殺おわる雪野やさしい牛を容れ |
41 | 葬の渦とはぐれた神父死鼠の発光 |
42 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
43 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
44 | 炎天に一樹の影の地を移る |
45 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
46 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
47 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
48 | 睫毛は蕊かまくらの中あかあかと |
49 | 枯蔦の爪たてている獄の壁 |
50 | 立冬の白波遠く念珠置く |
2024年9月22日 17時21分更新(随時更新中)