現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年9月14日のデイリーキーワードランキング
1 | にこにこと分らずじまひ生身霊 |
2 | 鳥たちに素顔を見せぬ鳳仙花 |
3 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
4 | 邇ォ瑰や今も沖には未来あり |
5 | 蟻も歸るデルタ地帶を女歸る |
6 | かそけくも咽喉鳴る妹よ鳳仙花 |
7 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
8 | 全力で立つ空びんに薔薇の花 |
9 | 冬の雨看護婦の話きいてゐる |
10 | 恋猫にまだ北風荒き三崎かな |
11 | 日常や椿一輪が重たし |
12 | 月蝕まつみずから遺失物となり |
13 | 木の中がよく見え母に枇杷の雨 |
14 | 玉の如き小春日和を授かりし |
15 | 背泳ぎで友みんな去る夏の闇 |
16 | 鎌倉を驚かしたる余寒あり |
17 | 雪の水車ごとんことりもう止むか |
18 | 青き空うごかず干布団かへす |
19 | 青胡桃しなのの空のかたさかな |
20 | 鳳仙花露の香あまく日に濡れぬ |
21 | 龍神の走れば露の玉走る |
22 | あかつきやなきやむ屋根のうら |
23 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
24 | きみ恋わむ式部納言の裔として |
25 | すがたなき船ぼうぼうと雪のなか |
26 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
27 | 佐保姫と坂東太郎接吻す |
28 | 侏儒たち月夜の落葉ふむならし |
29 | 八十の若輩虚子忌を孤酒に哭く |
30 | 冴えざえと根精の石パッタの音 パッタ=めんこ或はバッチ丸い厚紙をうって遊ぶ |
31 | 分け入つても分け入つても青い山 |
32 | 友に恋われに税くる蕗の雨 |
33 | 夜々白く厠の月のありにけり |
34 | 大寒と敵のごとく対ひたり |
35 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
36 | 妻留守の完熟トマト真二つに |
37 | 小鳥くる空に小さな穴あけて |
38 | 干し梅の縄文人の顔それぞれ |
39 | 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり |
40 | 弁天堂に首飾りの猫台風来 |
41 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
42 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
43 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
44 | 月光はあまねし家庭内離婚 |
45 | 月見草はらりと宇宙うらがへる |
46 | 木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど |
47 | 枇杷の花くりやの石に日がさして |
48 | 枇杷の花にささやきし声もち歩く |
49 | 枇杷青しうしろに廻す帯の総 |
50 | 枕ひとつの流れの中に夜を迎える |
2024年9月21日 20時39分更新(随時更新中)