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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2010年11月9日のデイリーキーワードランキング

1

初富士の大きかりける汀かな
2

谺して山ほととぎすほしいまま
3

さやけくて妻とも知らずすれちがふ
4

紫陽花に秋冷いたる信濃かな
5

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
6

花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
7

寂しくて道のつながる年のくれ
8

ちなみぬふ陶淵明の菊枕
9

万緑の中や吾子の歯生え初むる
10

足袋つぐやノラともならず教師妻
11

立冬のことに草木のかがやける
12

春風や闘志いだきて丘に立つ
13

算術の少年しのび泣けり夏
14

秋濤や一切経のひびきあり
15

弘法の筆勢に春闌けにけり
16

ぜんまいののの字ばかりの寂光土
17

千鳥も老いも夜明けの素足九十九里
18

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
19

雀らも海かけて飛べ吹流し
20

わが背丈以上は空や初雲雀
21

水といふ水澄むいまをもの狂ひ
22

銀行員等朝より螢光す烏賊のごとく
23

金粉をこぼして火蛾やすさまじき
24

たゆむとき厚着の麗子壁にいる
25

遺失物課しずかな火種まぎれおり
26

流れ行く大根の葉の早さかな
27

重ね着の中に女のはだかあり
28

うしろ手に花野夕山旅を閉じ
29

流氷や宗谷の門波荒れやまず
30

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
31

一炊の夢の目覚めや日向ぼこ
32

螢籠昏ければ揺り炎えたたす
33

家裏に空瓶透いて紅葉山
34

常夏の碧き潮あびわが育つ
35

三千の俳句を閲し柿二つ
36

野の仏両の掌合はす十夜粥
37

露草も露の力の花ひらく
38

黒猫の子のぞろぞろと月夜かな
39

睫毛は蕊かまくらの中あかあかと
40

荒梅雨や追悼句座へ山越えす
41

谺して山ほととぎすほしいまゝ
42

ああいへばかういう兜太そぞろ寒
43

蛇口の構造に関する論考蛭泳ぐ
44

ものの種にぎればいのちひしめける
45

菊の香や卒寿の母の身綺麗に
46

引いてやる子の手のぬくき朧かな
47

水にまだあをぞらのこるしぐれかな
48

冬に入る音の一つに象の尿
49

冬に入るいつも正面は衰えて
50

秋空を二つに断てり椎大樹


2024年5月13日 11時43分更新(随時更新中)
 

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