現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年4月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 台風に目ありピエロに泪あり |
2 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
3 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
4 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | すでに木の名持たぬ切株春の森 |
7 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
8 | 聖五月終刊号のまたもかな |
9 | きみと会う九月丸太ン棒をわたり |
10 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
11 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
12 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
13 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
14 | 五月くる綻び何の軽さかな |
15 | 聖五月郵便受けは空のまま |
16 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
17 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
18 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
19 | 春暁や足で涙のぬぐえざる |
20 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
21 | ペガサスは南に美しきは長女 |
22 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
23 | 睡眠薬のなか大虎杖を噛みちぎる |
24 | 潮匂う髪よたんぽぽ踏まないで |
25 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
26 | まら振り洗う裸海上労働済む |
27 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
28 | おそるべき君等の乳房夏来る |
29 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
30 | 頭の中で白い夏野となつている |
31 | 眼底に拭けぬ残像草城忌 |
32 | 玉音を理解せし者前に出よ |
33 | 荒ぶるや海も墓標も一言語 |
34 | 何欲と名付けん桜ふぶき浴び |
35 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
36 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
37 | 耳の如くカンナの花は楽に向く |
38 | 告白はしないつもりだ額の花 |
39 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
40 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
41 | 卯の花腐し寢嵩うすれてゆくばかり |
42 | 愛蔵す東籬の詩あり菊枕 |
43 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
44 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
45 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
46 | 原色を秘めたる夏蝶の睡り |
47 | かがやくはひとの内側月の梅 |
48 | いつか星ぞら屈葬の他は許されず |
49 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
50 | 騙し絵に垂れしアイスクリームかな |
2024年5月10日 06時24分更新(随時更新中)