現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年3月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
2 | こがらしや女は抱く胸をもつ |
3 | 春雷や暗き廚の桜鯛 |
4 | 踏ん張りて兜太の墨痕かぶとむし |
5 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
6 | ついに白鳥心音のなかに入る |
7 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
8 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
11 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
12 | 蓮如忌や臍のまはりをふくらます |
13 | 一撃の皺が皺よぶ夏氷 |
14 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
15 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
16 | 春落葉いづれは帰る天の奧 |
17 | 身ほとりに風湧く思ひ更衣 |
18 | さわぐ笹二日の日射し入りみだれ |
19 | 初夢につかみて声のやうなもの |
20 | 我心或時軽し罌粟の花 |
21 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
22 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
23 | ぶつぶつと大いなる田螺の不平かな |
24 | 冬あをき椿葉にほひ部落婚 |
25 | エアコンの水滴背中に蛇を描く |
26 | 涅槃西風 いずれこの世を一抜ける |
27 | てのひらの艶をたのめる初湯かな |
28 | せきをしてもひとり |
29 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
30 | 菜種梅雨 薄日に遊ぶ硝子玉 |
31 | 磧にて白桃むけば水過ぎゆく |
32 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
33 | さくら咲き去年とおなじ着物着る |
34 | ぬかご飯水辺の母は跼んでいた |
35 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
36 | 野遊びの二人は雨の裔ならむ |
37 | 子と春の波の戯れいつまでも |
38 | 飛行機雲空かけ上る枯野に春 |
39 | 虚子の忌の大浴場に泳ぐなり |
40 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
41 | 卵割るように銀河を渡りけり |
42 | 越の香を抱き白鳥の北帰行 |
43 | 夫は出稼鍋墨を枯るゝ潟に流し |
44 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
45 | 散らし雨遅咲き桜満開に |
46 | 着飾りて水陽炎の中にゐる |
47 | 秋の航一大紺円盤の中 |
48 | 松が枝に一夜名残りの明けの月 |
49 | ちるさくら海あをければ海へちる |
50 | ゆさゆさと風に身を漕ぐ蟷螂かな |
2024年4月27日 06時58分更新(随時更新中)