現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年9月22日のデイリーキーワードランキング
1 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
2 | いなびかり北よりすれば北を見る |
3 | 福助のお辞儀は永遠に雪がふる |
4 | 子にみやげなき秋の夜の肩車 |
5 | 仏像の事典みつけし涼新た |
6 | 分け入つても分け入つても青い山 |
7 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
8 | 蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま |
9 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
10 | 口むすぶ鯉みて帰る秋彼岸 |
11 | 唐太の天ぞ垂れたり鰊群来 |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
15 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
16 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
17 | 子とみれば雪ゆたかなり童話劇 |
18 | あたらしき声出すための酢牡蠣かな |
19 | ぶつぶつと大いなる田螺の不平かな |
20 | 芋の露連山影を正しうす |
21 | 冬日向小石裏返してやりぬ |
22 | たましいを下天の花とおもいけり |
23 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
24 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
25 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
26 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
27 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
28 | 夏来る人格二つたずさえて |
29 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
30 | ロケットや鉄の兎のひとっとび |
31 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
32 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
33 | 甘草の芽のとびとびのひとならび |
34 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
35 | ものの種にぎればいのちひしめける |
36 | おもしろのほうけすすきの手招きす |
37 | 軒先に梯子吊して冬来たる |
38 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
39 | 雪残る頂き一つ国境 |
40 | 子規庵の乾び糸瓜の涙跡 |
41 | 緑葉噛んで酒すするなり山の人 |
42 | 俳人は死顔佳けれ雪の家 |
43 | 枝折れの一息つきし雪解風 |
44 | はたはたはわぎもが肩を越えゆけり |
45 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
46 | 知るかぎり足袋は福助小鳥来る |
47 | 少年や六十年後の春の如し |
48 | 渋紙をのばして祖母の日は佳けれ |
49 | かの巫女の手焙の火を恋ひわたる |
50 | 八月は山の静けさかもしれず |
2024年4月27日 03時04分更新(随時更新中)