現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年7月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
2 | 豪雨特急うねるとき白鷺を見た |
3 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
4 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
5 | おとうとよ東京は走るように歩け |
6 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
7 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
8 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
9 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
10 | 芋の露連山影を正しうす |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
13 | 青北風に事の運びを質さるる |
14 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
15 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
16 | 木の国は義仲育て木賊刈る |
17 | 海に出て木枯帰るところなし |
18 | ちるさくら海あをければ海へちる |
19 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
20 | 愛欲るや黄の朝焼に犬佇てり |
21 | 蛍火や極限にして冷静 |
22 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
23 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
24 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
25 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
26 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
27 | 月に行く漱石妻を忘れたり |
28 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
29 | 水枕ガバリと寒い海がある |
30 | 箱階段下りる足音新豆腐 |
31 | 退去する軒に風鈴吊るし置く |
32 | 文弱のいのちの硯洗ひけり |
33 | 愛鳥週間手を差しあげて鳩放つ |
34 | 人生の構図決まらず秋灯下 |
35 | カンナ咲く遥かな海を照らしつつ |
36 | 熱出しの廿日あまりに花了る |
37 | 稲妻や生血したたるつるし熊 |
38 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
39 | 木賊刈るや雪のにほひの絶縁状 |
40 | 飛ぶ蜘蛛や捻挫の足をうっかりす |
41 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
42 | 相逢うて飯食う疲れ遠花火 |
43 | 蒲の穂の一つが弾け番鴨 |
44 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
45 | 手ざわりは母のようなる茄子を捥ぐ |
46 | 啞*蝉の黙のかさなる蝉時雨 |
47 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
48 | 土瓶より濃き茶出でくる夏の果 |
49 | 優しさのかさぶたがとれ夏祭り |
50 | 愛鳥週間人も緑にまみれゐて |
2024年4月27日 04時31分更新(随時更新中)