現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年7月11日のデイリーキーワードランキング
1 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
2 | 晩年の月日聳える青簾 |
3 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
4 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
5 | 重ね着の中に女のはだかあり |
6 | 月一輪凍湖一輪光あふ |
7 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
8 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
9 | 愛咬のまま陸前の月夜茸 |
10 | 日盛りに蝶のふれ合ふ音すなり |
11 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
12 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
13 | 汝が胸の谷間の汗や巴里祭 |
14 | しぐるるや堀江の茶屋に客ひとり |
15 | 蓮の葉もセーラー襟もひるがえる |
16 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
17 | 弥陀ヶ原浄土をかけて時鳥 |
18 | 花ぐもり臓腑おもたき牛あゆむ |
19 | 鮎を焼くけむりの滲みる山の星 |
20 | 自から其頃となる釣忍 |
21 | 夕ごころはなやぎ迎ふ二星かな |
22 | 教師呉れしは所詮知恵なり花茨 |
23 | 象はいないが白い歯の少年のわが家 |
24 | あるときは船より高き卯浪かな |
25 | いちにちの赤きところに滝の音 |
26 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
27 | 便り出てくる壺からも木槿からも |
28 | 泥鰌汁巷はしとど土用雨 |
29 | かなしみはしんじつ白し夕遍路 |
30 | コスモスなどやさしく吹けど死ねないよ |
31 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
32 | 老いぬまに見む紫蘇色のしその花 |
33 | 妻留守の完熟トマト真二つに |
34 | しぐるるやくだまくひとの衿糞 |
35 | 甚平着て女難の相はなかりけり |
36 | 風景を出でし錆色みちおしえ |
37 | 小諸なる古城に摘みて濃き菫 |
38 | わが死後を書けばかならず春怒濤 |
39 | 拝むとき何も頼まずかいつぶり |
40 | 行々子いつも水漬きし屍かな |
41 | 蚊を打ちしてのひら白く夏をはる |
42 | 迎火や六親風のはるかより |
43 | 遠花火人妻の手がわが肩に |
44 | 喪いて酔うて月夜の斧振る音 |
45 | 少女の四肢ほそくかしこく冷房に |
46 | ふらここの宙を二つに割り遊ぶ |
47 | 水のんでおのれ朧となりにけり |
48 | 鳥葬の人肉きざむ秋の山 |
49 | 夏点前水中鯉のひげ動く |
50 | 凌霄咲く絆はなくて深き空 |
2024年4月27日 12時28分更新(随時更新中)