現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年10月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2 | 秋の夜の憤ろしき何々ぞ |
3 | 萬緑の中や吾子の歯生え初むる |
4 | 死ねば野分生きてゐしかば争へり |
5 | 高浪にかくるる秋のつばめかな |
6 | 秋鯖や上司罵るために酔ふ |
7 | 喇叭鳴るよ夏潮の紋条相重なり |
8 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
9 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
10 | 藍浴衣夜風自在に家通る |
11 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
12 | キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに |
13 | 秋すずしきことの一つを死と言えり |
14 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
15 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
16 | 天つつぬけに木犀と豚にほふ |
17 | 秋風の下にゐるのはほろほろ鳥 |
18 | 銃さげし少年匂ふ冬の磯 |
19 | 赤き花を嗅ぐ尼らみな健康体 |
20 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
21 | あかつきの機関車となる大毛虫 |
22 | わが死後へわが飲む梅酒遺したし |
23 | あかるさはほたるぶくろの中にこそ |
24 | 死や霜の六尺の土あれば足る |
25 | あかねさす近江の国の飾臼 |
26 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
27 | 秋草に捨てられて鳴るオルゴール |
28 | 空罐にたまる雨水種苗店 |
29 | 蜾蠃追吹かれどほしの木の形 |
30 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
31 | ゆで玉子むけばかがやく花曇 |
32 | あかんぼの舌の強さや飛ぶ飛ぶ雪 |
33 | 蛾の微光おのれ昂り母寝落つ |
34 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
35 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
36 | かまつかのゆるみそめたる紅の張り |
37 | 赤潮の海辺おそれず眠れ眠れ |
38 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
39 | からだの風景を鷹が舞っている |
40 | 空地で刺さる媚薬壜掘る墓掘人夫 |
41 | あかつきやなきやむ屋根のうら |
42 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
43 | 夏の山国母いてわれを与太という |
44 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
45 | 秋川の音のかなたに父母います |
46 | 鰯雲子は消ゴムで母を消す |
47 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
48 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
49 | てふてふや水に浮きたる語彙一つ |
50 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
2024年4月27日 09時48分更新(随時更新中)