現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年2月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | せきをしてもひとり |
3 | 花季の奈落に手足奪はるる |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | ゆく雁やふたたび声すはろけくも |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
8 | 雪残る頂き一つ国境 |
9 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
10 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
11 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
12 | おちついて死ねそうな草萌ゆる |
13 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
14 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
15 | 越の香を抱き白鳥の北帰行 |
16 | 血圧の折線グラフ春浅し |
17 | 花季の壁に人体解剖図 |
18 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
19 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
20 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
21 | ひこばゆる木の名を知らず親不孝 |
22 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
23 | 芋の露連山影を正しうす |
24 | 悲しさの極みに誰か枯木折る |
25 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
26 | 銀河系のとある酒場のヒヤシンス |
27 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
28 | 柴又や飴切る音に日の永き |
29 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
30 | 谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな |
31 | 一望の白骨の谷雪あたたか |
32 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
33 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
34 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
35 | もがり笛風の又三郎やあーい |
36 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
37 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
38 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
39 | 走り根は怒りの動脈春時雨 |
40 | 還暦をすぎ春風のよく見える |
41 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
42 | リラ冷えや睡眠剤はまだ効きて |
43 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
44 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
45 | 天の川鷹は飼はれて眠りをり |
46 | 心をまとめる鉛筆とがらす |
47 | 鳥居より初竈の火のぞきけり |
48 | 分け入つても分け入つても青い山 |
49 | おとといのああしたことも鶴渡る |
50 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
2024年4月27日 10時54分更新(随時更新中)