現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年4月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 人の輪は難しきかな合歓の花 |
3 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
4 | 清明や街道の松高く立つ |
5 | いそがしや木の芽草の芽天が下 |
6 | 曼陀羅の地獄極楽時雨たり |
7 | 菫程な小さき人に生れたし |
8 | 端居してうらみの錨遠からず |
9 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
10 | 折りとれば風の貌なり山辛夷 |
11 | せきをしてもひとり |
12 | 青葉風日常という忘れ物 |
13 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
14 | 歩み来し人麦踏をはじめけり |
15 | 語らいは遠き日のこと母子草 |
16 | 聖五月たかあし蟹の面構え |
17 | 牛の顔大いなるとき青梅落つ |
18 | 穀雨かな世の一隅に安らぎて |
19 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
20 | 五月雨を闇に沈めて業終わる |
21 | 夢の中まで雪降るや木地師妻 |
22 | 夜は桜 千思が香り立つような |
23 | 水晶の念珠に映る若葉かな |
24 | 夢に浮く身風呂にしずむ身四月尽 |
25 | 紙兜かぶりし猫と花菖蒲 |
26 | 鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな |
27 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
28 | しやぼんだま天が映りて窓の如 |
29 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
30 | ひく波の跡美しや桜貝 |
31 | 風花のすきとおるまで見ていたり |
32 | 残酷なことを朧に遊び歌 |
33 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
34 | 口々に都をどりはヨーイヤサー |
35 | 散らし雨遅咲き桜満開に |
36 | 早苗田に男の歩幅残りおり |
37 | 秋晴の運動会をしてゐるよ |
38 | 立冬のまだやわらかいふくらはぎ |
39 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
40 | 駒鳥の声近々と宮参り |
41 | 山窪は蜜柑の花の匂ひ壺 |
42 | 熾る火に向かう面や薪能 |
43 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
44 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
45 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
46 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
47 | 春灯にひとりの奈落ありて座す |
48 | 吊橋の真ん中で逢ふさくらの夜 |
49 | 紫陽花や水辺の夕餉早きかな |
50 | 暗黒や 関東平野に 火事一つ |
2024年4月26日 23時35分更新(随時更新中)