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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2011年11月29日のデイリーキーワードランキング

1

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
2

夏嵐机上の白紙飛び尽す
3

ものの種にぎればいのちひしめける
4

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
5

磨崖佛おほむらさきを放ちけり
6

女身仏に春剥落のつづきをり
7

篁に風吹いてゐる去年今年
8

蛇衣を脱ぐ身の長さかこちつつ
9

桐一葉日当りながら落ちにけり
10

十薬や才気ささふるもの狂気
11

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
12

直立不動の門松立てり精神科
13

春風や闘志いだきて丘に立つ
14

降る雪や明治は遠くなりにけり
15

裏山の骨の一樹は鷹の座ぞ
16

着ぶくれて浮世の義理に出かけけり
17

広島や卵食ふ時口ひらく
18

秋の航一大紺円盤の中
19

みちのくの雪深ければ雪女郎
20

アプレゲールと呼ばれた人と冬日向
21

室咲や憂き世のあらし玻璃越しに
22

蛇衣を脱ぐ半熟という脆さ
23

米飾るわが血脈は無頼なり
24

三千の俳句を閲し柿二つ
25

門松の枯癖に山思ふなり
26

水澄みて四方に関ある甲斐の国
27

ああといひて吾を生みしか大寒に
28

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
29

つきぬけて天上の紺曼珠沙華
30

ラグビーの頬傷ほてる海見ては
31

白息のゆたかに人を恋へりけり
32

切山椒つまんで年を重くせり
33

磔像の全身春の光あり
34

もみづるや日暮の昏さとも違ふ
35

富士山に夕日てかてか秋汀
36

親よりも白き羊や今朝の秋
37

万緑の中や吾子の歯生え初むる
38

いくたびも雪の深さを尋ねけり
39

囀をこぼさじと抱く大樹かな
40

山空にわが鼻赤し妹眉濃し
41

引いてやる子の手のぬくき朧かな
42

浮巣より洩るるささやき夕水輪
43

停電の徳利が増える忘年会
44

去年今年貫く棒の如きもの
45

空は太初の青さ妻より林檎うく
46

幾鉈を受けて仏の笑み給ふや
47

うつくしきあぎととあへり能登時雨
48

還暦や妻といつまで同い歳
49

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
50

ややありて流れはじめし雛かな


2024年4月26日 12時55分更新(随時更新中)
 

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