現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年2月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
3 | 介錯を頼む友なし竹移す |
4 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
5 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
6 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
7 | 現身の黒髪にほふ雛の前 |
8 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
11 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
12 | 初午やはたと閉ざせし鮮魚店 |
13 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
14 | 蕗の薹傾く南部富士もまた |
15 | 芋の露連山影を正しうす |
16 | 火焔負う不動明王秋の金魚 |
17 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
18 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
19 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
20 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
21 | 新緑のアパート妻を玻璃囲ひ |
22 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
23 | 朝はじまる海へ突込む鴎の死 |
24 | 冴え返る運河の町の石だたみ |
25 | 大いなる籠を探せり冬の鵙 |
26 | 蝋梅や磨きたりない床柱 |
27 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
28 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
29 | 麦の芽や櫂たまはらば漕ぎ出でん |
30 | 椅子一つずらして見ゆる寒椿 |
31 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
32 | 人はみな旅せむ心鳥渡る |
33 | 立春の光の棒に射ぬかれる |
34 | 海に出て木枯帰るところなし |
35 | 冴え返る古刹に残る手斧あと |
36 | 垂れ髪に雪をちりばめ卒業す |
37 | つくも髪ねんごろに梳き去年今年 |
38 | 寒卵どの曲線もかへりくる |
39 | 啓蟄や指輪廻せば魔女のごと |
40 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
41 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
42 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
43 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
44 | 万緑やわが額にある鉄格子 |
45 | 吾亦紅あの稜線が父母の国 |
46 | 秋の暮大魚の骨を海が引く |
47 | たてとほす男嫌ひの単帯 |
48 | 死んでゆくときあたたかなぼたん雪 |
49 | 大空に羽子の白妙とどまれり |
50 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
2024年4月27日 14時20分更新(随時更新中)