現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 原爆の無数の蝶が降りてくる |
2 | 玉音を理解せし者前に出よ |
3 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
4 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
7 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
8 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
9 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
10 | ぼくだけがはみ出している盆踊り |
11 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
12 | シャトルドッキング私は草を引く |
13 | ちなみぬふ陶淵明の菊枕 |
14 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
15 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
16 | わが死後の植物図鑑きっと雨 |
17 | 原爆やふと野遊びの恐ろしき |
18 | 透きとほる一番星や夏立ちぬ |
19 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
20 | 夜の更けて盛り上りきぬ盆踊り |
21 | 原爆のドーム支える蟬時雨 |
22 | 大夕焼百寿の気風みなぎれり |
23 | 紅梅や病臥に果つる二十代 |
24 | あしおとの花のさかりへまぎれこむ |
25 | 墓のうらに廻る |
26 | 人恋し浦の蒲の穂枯れ切つて |
27 | 片陰が消しゆく午後の交差点 |
28 | わが死後のあおき空かも罌栗坊主 |
29 | 降誕祭花に埋りし花屋消ゆ |
30 | カンナ咲く遥かな海を照らしつつ |
31 | 月光ほろほろ風鈴に戯れ |
32 | 夏の星廃市に水の流るるや |
33 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
34 | 首すじにべたつく夕日原爆忌 |
35 | どうしようもないわたしが歩いてゐる |
36 | 病葉や夢を捨てたる窓一つ |
37 | わが消す灯母がともす灯明易き |
38 | 限りなく降る雪何をもたらすや |
39 | 閉じるとき栞をはさむ広島忌 |
40 | いつせいにきしむ木の椅子広島忌 |
41 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
42 | 物として我を夕焼染めにけり |
43 | 啞*蝉の黙のかさなる蝉時雨 |
44 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
45 | 水抜いて田舟傾く蓮根堀 |
46 | ひぐらしや遠き日密にしてしまふ |
47 | 初秋よし静脉透きて脉摶つよ |
48 | わが死後を書けばかならず春怒濤 |
49 | 盆唄のゆるく流れて手のひらも |
50 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
2024年4月26日 23時21分更新(随時更新中)