現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
5 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
6 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
7 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
8 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
9 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
10 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
11 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
12 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
13 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
14 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
15 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
16 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
17 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
18 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
19 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
20 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
21 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
22 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
23 | 頭の中で白い夏野となつている |
24 | 黴厨匙きらきらと密集す |
25 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
26 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
27 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
28 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
29 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
30 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
31 | 芋の露連山影を正しうす |
32 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
33 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
34 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
35 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
36 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
37 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
38 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
39 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
40 | 春燈の下に我あり汝あり |
41 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
42 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
43 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
44 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
45 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
46 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
47 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
48 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
49 | 星空へ店より林檎あふれをり |
50 | 入れものが無い両手で受ける |
2024年4月27日 02時45分更新(随時更新中)