現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
6 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
7 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
8 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
9 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
10 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
11 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
12 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
13 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
14 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
15 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
16 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
17 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
18 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
19 | 黴厨匙きらきらと密集す |
20 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
21 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
22 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
23 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
24 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
25 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
26 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
27 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
28 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
29 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
30 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
31 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
32 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
33 | ずぶぬれて犬ころ |
34 | おそるべき君等の乳房夏来る |
35 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
36 | 金粉を散らしてわれに墓はなし |
37 | 聖五月終刊号のまたもかな |
38 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
39 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
40 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
41 | なつかしきあやめの水の行方かな |
42 | 女房は下町育ち祭好き |
43 | 住吉に凧揚げゐたる処女はも |
44 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
45 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
46 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
47 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
48 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
49 | 人妻に春の喇叭が遠く鳴る |
50 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
2024年4月26日 17時45分更新(随時更新中)