現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月5日のデイリーキーワードランキング
1 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
2 | 春の海一灯つよく昏れにけり |
3 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
4 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
5 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
6 | さざ波は立春の譜をひろげたり |
7 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
8 | 枯山の月今昔を照らしゐる |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
11 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
12 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
13 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
14 | 大空にうかめる如き玉椿 |
15 | あんずあまさうなひとはねむさうな |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 竜貞の石頭あり野の昼月 |
18 | 重ね着の中に女のはだかあり |
19 | 泣いて行くウエルテルに逢ふ朧哉 |
20 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
21 | 春の風邪ときには弥陀もひき給え |
22 | 冬蜂の死に所なく歩きけり |
23 | 木綿縞着たる単純初日受く |
24 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
25 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
26 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
27 | 濡れわたりさつきの紅のしづもれる |
28 | 夕桜あの家この家に琴鳴りて |
29 | 下萌は棒高跳びに始りぬ |
30 | 死や霜の六尺の土あれば足る |
31 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
32 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
33 | 猫の恋シヤワー激しく使ひけり |
34 | 乳房渡すも命渡さず鵙高音 |
35 | 焼いて食う目刺を神がにぎやかに |
36 | 死の際に青空が押す花こぶし |
37 | 枯山に鳥透き肉身こぼれゆく |
38 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
39 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
40 | 年を以て巨人としたり歩み去る |
41 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
42 | 初冬のをんなの耳は涙壺 |
43 | 雁やのこるものみな美しき |
44 | タメトモハゼに今上天皇かかずらう |
45 | 旅客機閉ざす秋風のアラブ服が最後 |
46 | 少年一人秋浜に空気銃打込む |
47 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
48 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
49 | 尻蹴って蟇あゆまする薬師道 |
50 | 死なば戻るか白桃の胎内に |
2024年4月27日 02時30分更新(随時更新中)