現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年1月9日のデイリーキーワードランキング
1 | 貌が棲む芒の中の捨て鏡 |
2 | 元日の人通りとはなりにけり |
3 | 早春とは短いえんぴつ全自由席 |
4 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
5 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
6 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
7 | 寒波急日本は細くなりしまま |
8 | 寒卵二つ置きたり相寄らず |
9 | 春浅し無敵の動物ビスケット |
10 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
11 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
12 | 栃木にいろいろ雨のたましいもいたり |
13 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
14 | 霧氷ならざるは吾のみ佇みぬ |
15 | 重ね着の中に女のはだかあり |
16 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
17 | 凍鶴の啼かむと喉をころろころろ |
18 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
19 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
20 | あわゆきのつもるつもりや砂の上 |
21 | 初夢のなかをどんなに走つたやら |
22 | 鶴を折る千羽超えても鶴を折る |
23 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
24 | 霧氷散る音のかそけき深山かな |
25 | 冬麗のまんなかにある床柱 |
26 | 土筆の向うに土筆より低い煙突 |
27 | 鮟鱇の腸の潮水あふれけり |
28 | 去年今年貫く棒の如きもの |
29 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
30 | 大つぶの寒卵おく襤褸の上 |
31 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
32 | あまのはら白い傘さして三月 |
33 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
34 | あをあをと空を残して蝶分れ |
35 | 島に着てまづ牡丹を垣間見る |
36 | 福寿草家族のごとくかたまれり |
37 | 仏像が俯伏せに泣く花杏 |
38 | 末の子の今の悲しみ金魚の死 |
39 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
40 | 霜柱はがねのこゑをはなちけり |
41 | 凍鶴の一歩を賭けて立ちつくす |
42 | 小鳥来て午後の紅茶のほしきころ |
43 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
44 | 潟人の大長靴が枯るゝ戸に |
45 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
46 | 初暦知らぬ月日は美しく |
47 | うすめても花の匂の葛湯かな |
48 | 性格が八百屋お七でシクラメン |
49 | 春立ちし明るさの声発すべし |
50 | 子規庵のユスラの実お前達も貰うて来た |
2024年4月27日 03時59分更新(随時更新中)