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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2009年10月7日のデイリーキーワードランキング

1

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
2

ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
3

春浅き水を渉るや鷺一つ
4

痩馬のあはれ機嫌や秋高し
5

こんなよい月を一人で見て寝る
6

しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上
7

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
8

煩悩か叡知か胡桃皺ふかむ
9

少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ
10

春風や闘志いだきて丘に立つ
11

轟音の渦冷ややかな死者の笑み
12

月光しみじみこおろぎ雌を抱くなり
13

三叉路の一つは海へ青胡桃
14

かたまつて薄き光の菫かな
15

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり
16

いくたびも雪の深さを尋ねけり
17

雲仙に雲かかりゐる花野かな
18

かえるばを天に敷きつめわが恋は
19

秋風やひびの入りたる胃の袋
20

せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ
21

虫の世に出でゆく仕事八雲の忌
22

重ね着の中に女のはだかあり
23

羽蟻ふり峽のラジオは悲歌に似て
24

秋風や屠られに行く牛の尻
25

ぬかご飯水辺の母は跼んでいた
26

山越える山のかたちの夏帽子
27

つひに吾も枯野のとほき樹となるか
28

水枕ガバリと寒い海がある
29

鳥雲に拾ふともなきますほ貝
30

やまかがし美しく川渡りおる
31

生れし家に水の爛漫鬼胡桃
32

ああいへばかういう兜太そぞろ寒
33

行く我にとどまる汝に秋二つ
34

ともしびのひとつは我が家雁わたる
35

蟻台上に飢ゑて月高し
36

冬蜂の死にどころなく歩きけり
37

真鍮の手すりは船の薄暑かな
38

帰らなんいざ草の庵は春の風 をやめる)
39

癌すすむ父や銅版画の寺院
40

咳き込めば我火の玉のごとくなり
41

青蛙おのれもペンキぬりたてか
42

華麗な墓原女陰あらわに村眠り
43

お涅槃のくすぐりっこの少女たち
44

父といふしづけさにゐて胡桃割る
45

寂莫と湯婆に足をそろへけり
46

肉角を緊めてかなしき海鼠かな
47

降る雪や玉のごとくにランプ拭く
48

山みみずぱたぱたはねる縁ありて
49

能すみし面の衰へ暮の秋
50

波がとおし町がとおしと南の知人


2024年4月27日 00時25分更新(随時更新中)
 

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