現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年2月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 空蝉に真昼の海が残っている |
5 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
6 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
7 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
8 | 公魚のよるさざなみか降る雪に |
9 | 滅び初む桃より見えし歩兵かな |
10 | 三千の俳句を閲し柿二つ |
11 | 蹠に記憶末広がりの海鳴りは |
12 | 鮟鱇の聖者のごとく吊られけり |
13 | 身を締むる紐は緋の色雪催 |
14 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
15 | もぎたての白桃全面にて息す |
16 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
17 | 牡丹雪その夜の妻のにほふかな |
18 | あじさゐのさみどり母は若く死にき |
19 | あかつきやなきやむ屋根のうら |
20 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
21 | 蛇遣ひなかなか袋より出さず |
22 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
23 | 水着脱ぐや夕かげまとふ瑞乳房 |
24 | やらふべき心の鬼も老いにけり |
25 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
26 | 村人に永き日のあり歓喜天 |
27 | 滅多打つ鍛冶の前ゆく乳母車 |
28 | 白菜や大往生の日向婆 |
29 | むきだしの命はねたり青がえる |
30 | わぎもこのはだのつめたき土用かな |
31 | 不可逆性虚血性銀河ニ帰ラナム |
32 | 矢面に立つ人はなし弓始 |
33 | 春風や阿波へ渡りの旅役者 |
34 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
35 | あをあをと鶴を織りゐる雪女 |
36 | あるいている朝の会議に羽置いて |
37 | うしろより初雪降れり夜の町 |
38 | 冬空や猫塀づたひどこへもゆける |
39 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
40 | 熟睡子の軒早乙女の母に見ゆ |
41 | またたび酒親孝行もうやむやに |
42 | 颯爽と歩いてみれば春近し |
43 | 梅雨ひと日にんげんの声のがれたし |
44 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
45 | 炉話の百貫目とは牛のこと |
46 | てふてふやほとけが山を降りてくる |
47 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
48 | ものの種にぎればいのちひしめける |
49 | 初午や物音ひびく部屋の壁 |
50 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
2024年4月27日 09時00分更新(随時更新中)