現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年12月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
2 | 去年今年貫く棒の如きもの |
3 | 姫はじめ以後やっかいな美学かな |
4 | 未来図は直線多し早稲の花 |
5 | 初暦知らぬ月日は美しく |
6 | 若鮎の二手になりて上りけり |
7 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
8 | ひとの陰玉とぞしづむ初湯かな |
9 | たましひの漂ひゐたり蟻地獄 |
10 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
11 | 抱きあってふたりがながすみず違う |
12 | するすると岩をするすると地を蜥蜴 |
13 | 一見に如かず王子の狐火へ |
14 | 行く春ややぶれかぶれの迎酒 |
15 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
16 | 寒や母地のアセチレン風に欷き |
17 | 空蝉に真昼の海が残っている |
18 | ちるさくら海あをければ海へちる |
19 | かたまりて通る霧あり霧の中 |
20 | 地の底の燃ゆるを思へ去年今年 |
21 | 鮎の香や母やすらかにふるさとに |
22 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
23 | 父の魂失せ芍薬の上に蟻 |
24 | 骰子の一の目赤し春の山 |
25 | 陽へ病む |
26 | わが憎悪ついに許さず母を焼く |
27 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
28 | のぞきからくり泡だちやまぬ夜の廃液 |
29 | ふるさとの喜雨の山王村役場 |
30 | ほろほろ酔うて木の葉ふる |
31 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
32 | 春近し雪にて拭う靴の泥 |
33 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
34 | 青萱のくらがり汽笛眼をつらぬく |
35 | 嬰児泣く雪中の鉄橋白く塗られ |
36 | ふわふわと伸ぶ水無月の後髪 |
37 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
38 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
39 | 色町や真昼しづかに猫の恋 |
40 | ルーム・キー提げて近づく花氷 |
41 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
42 | かたまりて 通る霧あり 霧の中 |
43 | わが影の吹かれて長き枯野かな |
44 | からだの風景を鷹が舞っている |
45 | ライオンは寝てゐるわれは氷菓嘗む |
46 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
47 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
48 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
49 | 若鮎の 二手になりて 上りけり |
50 | 金亀子 擲つ闇の 深さかな |
2024年4月27日 09時21分更新(随時更新中)