各話あらすじ
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「ファイアーエムブレム (島田ひろかずの漫画)」の記事における「各話あらすじ」の解説
ゲームの第1作「暗黒竜と光の剣」のストーリーを参照。 ゲーム題名は全て平仮名表記であるが、項目では漢字つきの記載でも可とする。 アカネイア大陸地図 作品中に出てくる用語を網羅。但し、オリジナルゲームと異なっていたり、漫画本編と異なっているものも存在している(後述)。事典の一部には描き下ろしのカラーイラストのキャラクターやアイテムが追加されている。 キャラクタ図鑑 ゲームに登場するユニットを『暗黒竜』の戦闘グラフィックで紹介。『暗黒竜』に登場する全ユニット紹介している為に「本編で登場しないユニットもいます」と言う注意文が追加されている。 キャラクタ紹介1 マルス、シーダ、タリス王、ジェイガン、カイン、アベル、ドーガ、ゴードン、ニーナ、ハーディン、マリク、モロドフ伯爵、ガザックまで紹介。 第一章:暗黒竜の復活(1991年、ファミリーコンピュータMagazine 18号) 「マルスの旅立ち」に準じたストーリー。追加として、ゲームには無いアリティア城陥落のオリジナルストーリーも存在する。これは後に任天堂より発表された『BSファイアーエムブレム アカネイア戦記』および『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』の内容とは全く異なったものである。 第二章:覇者の証(1991年、ファミリーコンピュータMagazine 20号) 「オレルアンの騎士達」「ファイアーエムブレム」「レフガンディの罠」に準じたストーリー。 キャラクタ紹介2 ミネルバ、マリア、ハーマイン、オグマ、パオラ、カチュア、エスト、ガーネフ、モーゼス、リンダまで紹介。 第三章:囚われの王女(1991年、ファミリーコンピュータMagazine 22号) 「プリンセス・ミネルバ」に準じたストーリー。 第四章:祖国アリティア(1991年、ファミリーコンピュータMagazine 24号) 「スターロード・マルス」に準じたストーリー。 キャラクタ紹介3 ガトー、ミシェイル、チキまで紹介。 第五章:宝珠の守護者(1992年、ファミリーコンピュータMagazine 1、2合併号) 「マムクート プリンセス」に準じたストーリー。 第六章:兄妹の悲哀(1992年、ファミリーコンピュータMagazine 4号) 「天空を駆ける騎士」に準じている。マケドニア王国の王子・ミシェイルが飛竜に騎乗していないオリジナル要素がある。 キャラクタ紹介4 メディウス、エリス、カミュまで紹介。 第七章:再会、そして…(1992年、ファミリーコンピュータMagazine 6号) 「悪の司祭ガーネフ」に準じている。 第八章:神剣(ファルシオン)よ永遠に(1992年、ファミリーコンピュータMagazine 8号) 「マムクートの王国」「選ばれし者達」に準じている。但し、内容は両ストーリーが交互に織りなす構成となっている。 第九章:グルニア城異聞 (1992年6月18日発行、コミックマスター EX 1) 『ファミマガ』連載で収録されなかった「ブラックナイツ カミュ」に準じたストーリー。この作品の主人公は、アカネイア王国の王女・ニーナになっている。 後書き「あとがき これもすべてはリンダちゃんの愛 島田ひろかず」
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各話あらすじ
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日高川 主人公は旅先で、かつての音楽仲間である女と再会する。彼女は不審火に居合わせることが多いという。 玉響 退院した主人公を、友人と担当医は不可解なまでに心配して訪ねて来る。 病の夢の病の 主人公のもとに疎遠になっていた先輩作家の訃報が届き、その晩年の不可思議な暮らしが明らかになる。 城と山羊 続・城と山羊 主人公は失踪した弟を捜しに離島へ渡る。そこは山羊の島、異教の島であった。そこで主人公は幻影のような城に迷い込む。シリーズ唯一の中篇。 猫ノ眼時計 主人公の隣人の少年は猫を飼っている。少年は、この猫の眼は人の寿命を知らせるのだと言う。
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各話あらすじ
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夕化粧 知人の小説家から猿渡に届いた手紙という形で語られるおしろい花にまつわる奇談。 ピカルディの薔薇 担当編輯者の勧めで展覧会へと出向いた猿渡は、人形作家の星鑛司という青年と知り合う。彼には五感が無いというのだが... 超鼠記 『蘆屋家の崩壊』を参照 籠中花 奄美諸島に位置する主鵺島に伝わる「くれなゐ伝説」例によって伯爵の取材旅行に同行した猿渡は、またしても不思議な出来事に遭遇する。 フルーツ白玉 『籠中花』に登場した女社長白鳥飛鳥が語る「食」にまつわるエピソード。 夢三十夜 排尿痛症状に苦しむ猿渡は、かつての恋人である月埜から聞いた、彼女の兄の「逆流夢」のことを思い出す。 甘い風 執筆に行き詰まった猿渡は、古道具屋「南國洞」を訪れる。そこで店主の南国に見せられたウクレレ。それは「マーティンの5M」と呼ばれる幻の名器だった。南国の友人はそれを彼の妻と引き換えに手に入れたという... 枯れ蟷螂 「奈々村女史の犯罪」で猿渡が語った、伯父の家で過ごした少年時代のある思い出。 新京異聞 伯爵の所属する楽団の公演のため満州は新京に渡った猿渡は、訪れた貝勒(ペイレ)の邸宅で奇妙な体験をする。 (本作のみ舞台とする時代が異なり、語り手「猿渡」と「伯爵」は他作品とは別人格であるとされる。幽明志怪シリーズ#主な登場人物を参照)
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反曲隧道 猿渡と伯爵が出会うきっかけとなった、大宮のはずれのとあるトンネルで起こる怪異談。 蘆屋家の崩壊 猿渡が大学時代付き合っていた女、秦遊離子。美味しい豆腐を求めて旅をしていた猿渡と伯爵は成り行きで福井県にある彼女の家を訪ねる事になる… 猫背の女 友人のコンサートで席を譲った事から「佐藤美智子」という猫背の女と知り合った猿渡。お礼がしたいという彼女に付き合い一度だけ映画を観に行くのだが、気が乗らない猿渡は嘘を吐いて次の約束をついすっぽかしてしまう。その日から彼の近辺では小火をはじめ、奇妙な現象に見舞われるようになる… カルキノス 「美味しい蟹が食べられる」という言葉に誘われて、富士市で行われる怪奇映画祭にゲストとして招待された二人は地元の蟹成金郷原の家に泊めてもらうことになるのだが、その夜奇妙な殺人事件が起こる。犯人は南郷の妻が夜毎に見るという「赤い巨人」なのか… 超鼠記 フリーランスで編集業を営んでいる知人、蜷川のオフィスビルに住み込みで働く事になった猿渡。彼のビルは最近鼠が出るようになり、業者に駆除を依頼するのだが、翌日業者の仕掛けた罠に掛かっていたのは一人の少女だった… ケルベロス 『カルキノス』で知り合った女優の落合花代にある相談を受ける伯爵、彼女の双子の妹葉子は幼少の頃轢き逃げに遭い半身不随の身。それだけにとどまらず、彼女の生まれた村は20年以上祟られ続けているという。原因は彼女の家が「お返し」をしなかったからというのだが… 埋葬虫 旧友の伊予田と偶然再会した猿渡。彼の部下齋条は出張先のマダガスカルで虫に寄生されてしまい余命幾ばくも無いという。伊予田にカメラを託された猿渡は瀕死の齋条が見たがっているという森の写真の撮影を依頼される… 水牛群 再就職が決まり伯爵との交流も途絶えていた猿渡だったが、ある日突然上司の行った不正の責任を凡て押し付けられ馘首。すっかり心身衰弱してしまう。夢うつつで伯爵に助けを求めた猿渡は再び彼の取材旅行に同行する事になる… 奈々村女史の犯罪 「昔、若い作家を殺したわ、きわめて才能豊かな」打ち合わせと称した酒の席で奈々村女史がした奇妙な告白。彼女が銃殺した谷山清治、彼が書いた文章は現実になるという...
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鳳凰乱舞(ほうおうらんぶ) 大の芝居好きの如山は、いつか自分も役者になりたいと願っていた。しかし、名家の出である如山にそれは許されなかった。(※ 役者はこの時代、乞食同然の身分だった) 愁雨歳月(しゅううさいげつ) 17歳で嫁いで以来、夫・如海に愛されたいと願い続けてきた鳳霞。夫は、忘れていた芝居への情熱を取り戻し、仕事を終えた後も熱心に脚本を書き、今にも体を壊しそうだった。やがて、全て旦角の洛仙のせいだと思い始める。 鏡花水月(きょうかすいげつ) 芝居好きの少女・綉文は、洛仙の大ファンだった。しかし、親に結婚相手を決められ、通っていた女学校も辞めさせられようとしていたある日、偶然洛仙と出会い、諦めきれない、と思い直すが……。 落下流水(らっかりゅうすい) 一座と新たに契約を結んだ少年・小翠環。彼と洛仙が共演する舞台は、いずれも大入りで大人気だった。初めてなのに、とても演じやすいと感じる洛仙。洛仙は過去の出来事を思い出す。 女兒情(じょじじょう) 亡き父が勝手に決めていた婚約の話。活発な少女・采蘋は、その話に憤り、親友の敏鴻の元へ家出する。翌日、兄から、婚約者が突然訪ねてきた、と告げられる。采蘋は、兄に協力してもらい、この話を断ろうとするが、楊(ヤン)と名乗り、別人として振る舞ううちに、次第に彼のことが気に入っていく。 雪晨(せっしん) 親友の晋華が妾として嫁がされることを知った采蘋。泣き悲しんでいた晋華だったが、その家の正妻に優しくされ、美しく着飾った幸せな生活を送っていた。その正妻は、妾を許し、夫のために自分で探してくるほどだと知った采蘋は、そんなのはおかしい、と考えを改めるよう日参するが……。 寶貝歌(ほうばいか) 今や、正妻の子になっている、実子・阿環を見にやって来た宜萱。事情を良く知らない義妹・敏鴻に、昔の話を聞かせる。 暁の聲(あかつきのこえ) 劇団を首になり、お金に困っていた丹娘はある学校の美術の授業でヌードモデルを引き受ける。丹娘の美しい肢体に夢中になる周友善。ある日、丹娘は周に「モデルをやめてほしい」と言われる。
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CASE1「署長不在初日」(ドラマCD1巻収録) ニューヨーク市警51分署のグラント署長が入院し、副署長のカッツェルが署長代理に着任した。カッツェルには、「新任地(職務)での初日と最終日に、何か騒ぎが起こる」というジンクスめいた噂があり、その噂どおり篭城事件が発生する。 CASE2「警官の墓場」 女性巡査のモーリーンは、51分署周辺をうろつく不審な老人とひょんなことから知り合う。その爺さんはあるものを探しに分署に日参しているようなのだが……。 CASE3「立派な警官」(ドラマCD1巻収録) パトロール巡査のアーロンはESU(緊急出動部隊)志望。勤務ではベテラン巡査のタイラーとコンビを組んでいるが、勤務中に寄り道するなどのタイラーの行動を快く思っていない。そんなある日、二人は服役中の父を持つデリカテッセンの娘と出会う。 CASE4「寂しい日」 ある青年が立て続けに自殺騒動を起こし、毎回対処するESU隊員はウンザリ顔。青年が再び自殺騒動を起こし、隊員が彼を怒鳴りつけたのだが……。 CASE5「愚痴をこぼす場所」(ドラマCD2巻収録) 51分署の隣にあるデリカテッセンを切り盛りするラスがインタビューを受けている。彼によると、このデリは署員たちの休息の場所の他に、愚痴のこぼし場所という役割もあるらしいのだが……。 CASE6「故障中」 モーリーンと相勤員のティックは、いつもうろつく爺さんが転倒するのを目撃。爺さんを自宅に送ると、彼はモーリーンにカッツェル署長代理のジンクスについての話をする。カッツェルが昇進すると、エレベーター事故が発生したというのだが……。 CASE7「敬礼を捧ぐ時」(ドラマCD2巻収録) 新人刑事のヴァルは、ベテラン刑事のキースとコンビを組んでいる。キースからは落ち着きがないと注意を受け続けるヴァルだが、彼は刑事部屋のガラスケースに自分の写真を入れたいようで……。 CASE8「NYの顔」 人材不足に悩む市警本部が、リクルートCMを流し始めた。警官達のほとんどは、服装などの身だしなみや体力づくりに余念が無い。そんな中、内勤警官のハウスマンは勤務後にある場所へ向かう……。 CASE9「警官A」 15年前、日本人ジャーナリストの中野は、当時内務調査課にいたヴォスと持ちつ持たれつの情報関係を築き始めていた。日本人投資エージェントが変死し、中野は軽口気味に事件性を疑う。最初は聞き流したヴォスだったが、調べるうちに不審な点が浮かび……。 CASE10「女巡査」 モーリーンが交際相手の警官からプロポーズされ、警官を辞めないかと聞かれる。悩んだモーリーンは、自分と同じく女性巡査だったが結婚後退職したというキースの妻メリッサに会うべく、ヴァルを伴いキース宅を訪問する。 CASE11「年越し」(ドラマCD2巻収録) 大晦日、年越しシフトに臨む警官達。モーリーンはいつものように爺さんを見かけるが、この日は彼女に付きまとわない。しかし、夜が更けても爺さんはうろついていて……。 CASE12「ジンクス」 数日後に署長退院を控えたこの日、カッツェルは巡査部長昇進のときを回想していた。巡査最後となったその日、先輩警官のジェフと最後のパトロールに出かけたカッツェルは、銃器盗難事件の現場に駆けつけるが……。 CASE13「最終日」(ドラマCD2巻収録) ついに迎えた、カッツェルの副署長としての勤務最終日。警官達は興味半分、怖さ半分で彼のジンクスを心配している。カッツェルの様子はいつもと変わらないが……。 スペシャル「Pencil Pusher Blues」 中野秋光は、ニューヨークの大学に通いながら事件取材のバイトをしていた。本来は報道関係者用のビザがないと違法だが、職務質問で突っ込まれることは無かった。しかしある日、報道ビザを見せろと迫る警官と出会う。それはパトロール警官時代のヴォスだった。 モーニング・ツー23号別冊付録「COPPERS 108→51」 キースを主人公に、108分署から51分署に移動するまでを描く。108分署パトロール警官のキースは、前任地で署長を殴ったなどと噂が絶えない。相勤員の女性巡査メリッサは、寡黙なキースに呆れながらも惹かれてゆく。
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各話あらすじ
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PART1 『りぼんオリジナル』1981年春の号、RMC.1に収録。 可憐が下校途中に校内で妊娠しているとの噂がある白雪緑が自殺しようとしている所に出くわす。一方、宝石店を営む可憐の母がソ連大使夫人にイミテーションのルビーの首飾りを売ってしまう。夫人はしかもそれをアメリカ大使夫人へのプレゼントにすると言う。困った可憐が有閑倶楽部メンバーに事情を言うと、清四郎が宝石を本物とすり替えようと発案。また、それに乗じて白雪緑を妊娠させた男への復讐もしようと企てる。 PART2 『りぼんオリジナル』1981年夏の号、RMC.1に収録。 野梨子と美童が演劇部の『シラノ・ド・ベルジュラック』に主役として客演することが決まった。本番も迫る頃、大道具が壊れたり、クレンジングに殺虫剤が入っていたりと、野梨子の周りで災難が続く。それとは別に、PART1で登場したルビーの首飾りからマイクロフィルム(実はソ連が開発した新しい薬品の化学式が入っていた)が見つからなかったため、相手に責められたスミノフはルビーがすり替えられたことに気付き、取り返そうとする。そのルビーは、野梨子が舞台で使用する予定の物だった。 PART3(連ドラ1話) 『りぼんオリジナル』1981年秋の号、RMC.1に収録。 20年の伝統を持つダンス競技会「神無祭」の季節。プレジデント学園も優勝候補の一つ。出場を予定していた有力選手が出場出来なくなり、可憐と美童が代役を頼まれる。清四郎によると、ここ最近優勝候補のカップルばかりが何らかの理由で出場出来なくなるということが相次いでいるらしい。黒松学園のPTA会長が毎年神無祭で優勝校を予想する賭けをしていると知った悠理はプレジデント学園に賭け(このとき悠理は変装していたが、原作では素顔だった)、可憐と美童は優勝を目指す。 そして未だにマイクロフィルムを手に入れられない「彼等」は清四郎が持っていることを突き止め、強硬手段に出る。 PART4(連ドラ2話) 『りぼんオリジナル』1981年冬の号、RMC.1に収録。 時は冬休み。暇で暇で堪らない悠理は柄の悪い男達に「一緒について来い」と言われ、暇潰しについて行くことにする。その後、剣菱邸に娘を誘拐したとの連絡が入る。 誘拐されたと言うのにまるで遠足気分の悠理。犯人達は身代金は5000万にする予定だったが、悠理が最低でも10億にしないと家に帰ると言う。しかも悠理は清四郎達をも仲間に引き込み、10億円強奪計画を練る。唯一美童が物語に直接関わらない作品。 PART5 『りぼん』1982年2月号、RMC.2に収録。 前話で9億5000万円を手に入れた6人は、学校をサボって豪華客船でラスベガスへ。 船の中で美童そっくりの女性ミュスカに出会う。自分と同じ顔をしているのにもかかわらず、美童は恋に落ちてしまう。某国の王女で王位継承者でもあるミュスカは、自分の息子を王位に付けたい国王の後妻に命を狙われていた。 PART6 『りぼんオリジナル』1982年初夏の号、RMC.2に収録。 ラスベガスから戻った6人。学校へ行くとラスベガスへ行っていたことがバレており留年の処分を受ける。清四郎が校長を何とか説得し、追試を受けて全科目80点以上取れば処分を帳消しにすると約束を取り付ける。 テスト当日まで清四郎の家で、春休みを返上しての猛勉強が始まったが、悠理と魅録が途中で逃げ出しずっと楽しみにしていたコンサートへ行く。どうしてもサインが欲しい悠理は、ホテルの壁をよじ登り部屋に忍び込む。するとそこには歌手・ルシアンの死体が……! PART7 『りぼんオリジナル』1982年夏の号、RMC.2に収録。 悠理・清四郎・野梨子の幼稚舎入園から、中等部時代に6人が出会うまでの話。ミセス・エール(理事長)とも出会う。 PART8 『りぼん』1982年9月号、RMC.3に収録。 時は夏。6人は信州に新しく購入したという剣菱家の別荘・旧富水邸へ行くことになった。富水邸は地元でも幽霊が出ると有名な場所。ある日、皆で撮った写真に老婆が写っていた。霊に興味のある清四郎は、真相を突き止めようと調べまわる。悠理の霊感が示された初めての作品。 PART9 『りぼんオリジナル』1982年冬の号、RMC.3に収録。 冬休み。美童の生まれ故郷スウェーデンへやって来た6人。家には高価と言う言葉では表せないほどの家具が多くある。可憐が中でも国宝級のチッペンデールの最後の作品に傷を付けてしまう。家具にチッペンデールの霊が憑いていると言う霊媒師の助言に従い、霊を呼び出す交霊会が行われることになるが……。 PART10(茶道家元殺人事件) 『りぼん』1983年2月号、RMC.3に収録。 スウェーデンから帰国してすぐの事。白鹿流と対立している茶道の流派、八鹿流と茶事を開くことになり、野梨子と清四郎も出席することになった。茶事の途中、八鹿流の家元が突然苦しみ出し死亡、動機もある野梨子の母親が容疑者となる。メンバーは事件の解決のため奔走する。 PART11 『りぼんオリジナル』1983年春の号、RMC.4に収録。 3月、卒業式。6人も本来なら卒業出来るはずだったが、ラスベガス事件の1件で、結局留年が決まっていた。 翌日、美童の知り合いのデザイナーのファッション・ショーへ行くことにした。そのショーの最中、モデルのマルガリータが事故で奈落に落ちて死亡してしまう。その頃巷では、宝石泥棒が頻発していた。マスコミ向けに限定した形で再度行われることになったショーに、モデルとしてマルガリータの代わりに美童が出演することになったが…。唯一野梨子が直接物語に関わらない作品。 PART12 『りぼん』1983年5月号、RMC.4に収録。 北海道新幹線敷設の入札相手が先祖代々続く犬猿の中の兼六財閥だと知った万作は意欲に燃える。しかし、先祖が隠したらしい幻の家宝・黄金観音が夢に出て来て魘される。その観音は最高の富を約束してくれる代物であった。 男山の金探知犬としての能力が発揮される一方、この事件で水恐怖症に。 PART13(連ドラ7話) 『りぼん』1983年11月号、RMC.4に収録。 キール王国の王子が日本に留学してくる。母国ではクーデターの恐れがあるためである。玉の輿を狙った可憐が王子に猛烈アプローチするが…。 PART14(連ドラ9話) 『りぼん』1984年2月号、RMC.4に収録。 冬休みを控え、うきうき気分の悠理に絶望的な言葉が教頭先生から伝えられる。それは期末テストで赤点を取った者は冬休み中補習を受けると言う物であった。 他の5人にも見捨てられ、夜中にテスト問題を盗みに来た悠理は男子学生の幽霊を見てしまう。彼は、聖プレジデント学園の教頭に恨みがあると言う。教頭の周囲を調べるうちに、教頭が裏口入学を斡旋しているのではと疑惑が湧く。幽霊である彼に憑かれれば期末テストも楽勝と目論んだ悠理は、率先して事件を解決しようと言うが……。 犬猫まるごとHOWマッチの巻 『りぼん』1984年5月号、RMC.5に収録。 悠理の愛猫、富久娘・多摩自慢と魅録の愛犬、男山が誘拐された。身代金は何と1億円。3匹を救うため、警察官を総動員しての大騒ぎ。しかも、3匹の側にはプラスチック爆弾が置いてあると犯人は言う。果たして3匹を無事救えるか。 欧羅巴トラブル・ツアーの巻 『りぼん』1984年8月号・9月号、RMC.5に収録。 聖プレジデント学園にも修学旅行の季節がやって来た。ジャンボ機をチャーターしてのデラックスヨーロッパ修学旅行。 悠理が買い食いをしていると、突然ぶつかって来た男にテープを託される。その後訪れた美術館で悠理が、灰皿と間違えてメディチ家の家宝の絵皿を取って来てしまった。夜中にこっそり戻しに行こうとするが、絵画を盗みに来た窃盗犯と間違えられ、逃亡するはめに。 香港より愛をこめての巻 『りぼん』1985年2月号・3月号、RMC.6に収録。 香港シンジケートの幹部が妹を連れ、証拠のマイクロフィルムを持って極秘来日するらしい。身の安全と引き換えに覚醒剤ルートを教えると言う。裏切られたボスは怒り心頭に発し、何としても取り戻そうとする。 剣菱グループの会議中。突然餃子を食べたくなった万作は聖プレジデントへ現れ、6人+男山を引き連れ一路香港の別荘へ。追っ手から逃げていた2人は、剣菱邸に迷い込む。妹の花凋(フアリュウ)が兄の白乾児(パイカル)と揉めていると、誤ってマイクロフィルムがスープの中に入ってしまう。何も知らない6人達はそのスープを飲んでしまい、組織の人間に次々と拉致される。 永遠の敵・茅台登場。そして少女漫画史上最もたくさんのおまるが並んだ話でもある。 連載では、メンバーの誰がカプセルを飲んだか、というのが懸賞クイズになっていた。 スポーツマンで行こうの巻 『りぼん』1985年6月号別冊付録、RMC.6に収録。 悠理と美童が澤乃井カップに出場、見事決勝進出を決める。澤乃井カップとは、元テニスプレイヤーの澤乃井が作ったテニスの大会。決勝の試合が始まると、理事長の孫を誘拐したとの電話が入った。要求は現金3000万円と健二が試合に負けることであった。 唯一雑誌本体ではなく、付録に収録されたエピソード。 幽霊なんかこわくないの巻 『りぼん』1985年9月号・10月号、RMC.7に収録。 3年生の賀茂泉と言う学生が、田舎の父に見合いを勧められ、断る口実についつい野梨子の写真を見せフィアンセだと言ってしまい、野梨子にフィアンセの振りをして欲しいと頼んで来た。仕方無く皆で向かうと、彼の家では幽霊騒動が起きていると言う。一度は偽幽霊騒動ということで話が片付いたかに見えたが、その後も怪奇現象は止まず、ついには蛇の大群が賀茂泉家を襲う。そしてその矛先は嫁のフリをしていた野梨子にまで及んでしまう。 成金爆発娘の巻 『りぼん』1985年11月号・12月号、RMC.7に収録。 万作が支援する女子プロレス団体の試合後、同団体のエースであるラッシャーさやかと食事をしていると何やら時宗に相談したいことがあるようだ。電話が掛かって来て中座するさやかだが、直後に死体で発見される。なかなか進行しない捜査状況に業を煮やした万作は、犯人を捕まえたら好きなことをさせてやると約束。悠理・可憐・野梨子が団体に潜入し内情を探っていくうちに、同団体の社長が外国人選手のスカウトのついでに海外で覚醒剤を仕入れ、地方巡業を利用して暴力団と結託しその覚醒剤を売りさばくという構図が明らかになる。しかし、ひょんなことから悠理と可憐に殺人の容疑がかかってしまう。 南海の秘宝の巻 『りぼん』1986年1月号・2月号、RMC.8に収録。 前話『成金爆発娘の巻』で事件を解決した6人が、万作に「南の島でのんびりしたい」と伝えると、南太平洋にある万作が所有する島に招待されることとなった。 しかし余りにすることが無く退屈していると、万作が病気で伏せっている友人の王様のお見舞いに行くと言うので、付いて行くことに。国内では、王の病気を理由に軍人が台頭していた。王子が王位を継ぐには、『暁の太陽』と呼ばれる王冠と、島の神官が持つと言うメダルが必要なのだが、神官は40年ほど前から行方不明。クーデターが起こる前に何としても王子に王位を継がせたい万作は、王冠を探しに行くことを決意する。 実は行方不明になったと思われていた神官は第二次大戦中に亡くなっており、当時その島に駐屯していた日本軍の一員だった万作らがその遺体を埋葬していたことが判明するが、その遺体の捜索やその後の王冠の探索過程で悠理らが命を狙われる事件が多発。クーデターを狙う軍部の妨害工作なのは明らかなのだが、あまりの情報漏れの多さに内通者の存在が疑われる始末。果たして王冠は無事手に入るのか? 池のコイ誘かい事件の巻 『りぼん』1986年4月号・6月号、RMC.8に収録。 職員会議に出席するために来校したPTA会長・出羽桜が抜き打ちで生徒会室を覗いてしまった。煙草・酒・化粧品・おやつなどが見つかり、有閑倶楽部メンバーは自宅謹慎3日間の処分を受ける。 停学処分に落ち込むことなど無い6人はディスコへ繰り出す。すると、聖プレジデントの女生徒・浦霞が男2人に絡まれている所を発見し助ける。事情を尋ねると、家の借金の形に、自分より何歳も年上の警視庁副総監と婚約することになり、自暴自棄になっていたとのこと。そこへ副総監本人が迎えに来て、ディスコにいたことがバレた6人は更に1週間の停学処分となった。停学処分の恨みを晴らしつつ、浦霞の婚約を解消させようと有閑倶楽部が動き出す。 ちなみにタイトルは、当時同じ『りぼん』で活躍していた、池野恋を捩ったもの。 愛すればこその巻(連ドラ4話) 『りぼん』1986年9月号・10月号、RMC.9に収録。 ジュエリー・アキの開店20周年記念パーティが開かれた。 店舗のビルの大家・桜川きぬはドケチで有名。ぶつかって着物をお酒で汚してしまった美童は弁償させられるかと思いきや、彼女は昔の恋人にそっくりな美童に一目惚れ。泣きつかれた美童は仕方無く、きぬと付き合うことになる。その後、きぬは事故で亡くなり、弟や姪は財産分けを楽しみにしていたが弁護士が預かっていた遺言状から全財産を美童に譲るとされていた。 それから美童の周りで奇妙な出来事が起こり始める。初七日の日にきぬの姪に殺されかけたところを清四郎に助けられて解決、と思いきや美童に執着するきぬの霊が、美童をあの世への道連れに連れていこうとしていた。 世界一周アドベンチャークイズの巻 『りぼん』1987年2月号 - 4月号、RMC.9に収録。 クイズ番組を見ていた剣菱夫妻が「自分達もやりたい!」と番組その物を買収して『世界一周アドベンチャークイズ』を企画。有閑倶楽部メンバーも出場することになったが、チーム分けで揉めて、今までに無い大喧嘩をしてしまう。世界各国を回るこの企画で、有閑倶楽部はまたしても様々な事件に巻き込まれていく。 鋼鉄のモルダビアが初登場。 剣菱家の事情の巻(連ドラ5話) 『りぼん』1988年1月号・2月号、RMC.10に収録。 悠理が婿を取って剣菱家を継ぐことになった。しかし、百合子が集めた婿候補は将来剣菱を担わなければならないとあって、中年の人ばかり。それを見た悠理が「自分より強い男とじゃなきゃ結婚しない」と宣言。何と、清四郎がその候補に持ち上げられた。 清四郎なんかと結婚したら一生馬鹿にされると思った悠理は、清四郎に決闘を申し込み、勝つために雲海和尚の下で修行する。しかし悠理は結局清四郎に敗北し、清四郎が剣菱財閥の運営を担うことに。 しかし清四郎のスパルタ教育についていけない悠理は雲海和尚に再度相談し、「一番強い男が剣菱財閥を継ぐべき」との理屈から、なんと雲海和尚と清四郎の対決が実現。果たして結果は…? 白鹿野梨子にささげる愛の巻(連ドラ6話) 『りぼん』1988年1月号・2月号、RMC.10に収録。 野梨子が本屋で万引きする青年を目撃。驚いて何も出来なかった野梨子だが、後日酔っ払った大学生に絡まれている所をその青年・刈穂裕也に助けられ、裕也も自分の生活を本気で心配する野梨子に母を思い出し、お互いに惹かれあっていく。 時を同じくして、野梨子の父・白鹿清洲の個展が開かれる。目玉の作品は「雪月花」と言うセットの掛軸である。その掛軸が輸送中にヤクザたちに奪われる。故郷の母が病んでいることを知って大金を求めた結果、知らずにその片棒を継がされてしまった青年は、大切な掛け軸を取り戻し野梨子への愛を貫くために、一人無謀な戦いを挑む。なんだかんだと有閑倶楽部に魅録の友人たちの協力もあって事件は解決。その際に新車のポルシェをダメにされながらも裕也の故郷・金沢の知り合いに職を世話したことで故郷に帰る裕也との野梨子の初恋は終わりを告げた。 「愛してごめんなさい」の巻 『りぼん』1988年5月号・6月号、RMC.11に収録。 美童がサナトリウムで知り合った女の子・真澄。彼女は重い心臓病を抱えており、なるべく早く手術を受けなければいけない状態である。美童は手術が怖いと言う真澄を励まし、「大きくなったらお嫁さんになる」と約束する。それ以来、美童たちの周りで奇妙な出来事が起こり始める。 丑三つ時の女の巻 『りぼん』1989年2月号・3月号、RMC.11に収録。 東北へスキーに来ていた6人。その最中、猛吹雪で可憐が遭難してしまう。寒さに耐え切れなかった可憐は側に祀ってあった仏像(実は鬼子母神像だった)を燃やしてしまう。 東京へ帰ると可憐が体調を崩し、見る見るうちに痩せ細っていき、切っても切っても爪が伸び、頭にはコブのような物が出来始める。仏像を燃やした祟りなのか!? 茅台 炎の復讐の巻 『りぼん』1990年1月号 - 3月号、RMC.12に収録。 世界最大の遊園地「万作ランド」のオープンを控えたある日、タリスカ王国王妃との過去の浮気疑惑が再燃し、百合子が実家に帰ってしまう。現在植民地からの独立運動の資金不足で困っているタリスカに、万作も融資をしたいが、また百合子の怒りを買いそうで踏み切れない。そんな時、清四郎が一計を案じる。世界中からゲストを招いてのパーティ中、強盗を装って合法的に資金提供しようというものだった。しかし、その途中マスクを被った不審者らに世界中の富豪共々、万作と6人が誘拐されてしまう。全ての黒幕はあの茅台! 6人に投獄させられた恨みを晴らそうと脱獄していたのだった! 狙われた学園の巻(連ドラ10話) 『りぼん』1991年2月号・3月号、RMC.13に収録。 ミセス・エールが急遽イギリスへ帰ることになり、甥のピーターが理事長代理としてやってきた。同じ頃、可憐の希望で代理の美術教師として赴任してきた高千穂哲郎。共に美術品に興味がある2人はすぐに意気投合。その後、哲郎から学園を担保にして有名な絵画を買わないかと持ちかけられる。一度は渋ったピーターだが、すぐに了承、しかし、哲郎は1億円の小切手と共に姿を消し、担保にされていた学園が不動産屋のものになってしまった。学園を狙っていたのは、高千穂病院の経営者で哲郎の母。大病院の臓器売買疑惑も関わってきて、悠理が偽装入院して内情を探る。みんなの楽園プレジデント学園はなくなってしまうのか!? 男子禁制殺人事件の巻 『りぼん』1992年4月号 - 6月号、RMC.13に収録。 試験休みを利用してスイスへやって来た6人と百合子。男3人と悠理はスキーへ、野梨子と可憐は百合子に連れられ、男子禁制の高級スパ「フローレンス・ルイ」へ。そこのオーナー・ドメイヌは何と15年も容姿が変わらないという奇跡の女性。猛吹雪の中、スキーを終えた悠理と共に女装した清四郎たちがやって来る。しかし、その日百合子と激しい口論をした女性が遺体で見つかり、その上第一発見者は百合子。奇跡のスパに「若返りの薬」は存在するのか!? 夢で逢いましょうの巻 『りぼん』1992年10月号、RMC.14に収録。 フィールドアスレチックへ遊びに来た6人。清四郎と魅緑と競争していた悠理が落ちそうになった弁当を拾おうと落下し、意識不明となる。 何事も無かったかのように目覚めた悠理だが、夢で見たことが現実に起こるようになり予知夢を見られるようになったと喜ぶ。ところが、悠理が次に見た夢は、高所から墜落する自分と、血まみれで倒れている可憐だった。 初春大騒動絵巻の巻 『りぼん』1993年1月号、RMC.14に収録。 年末の福引で肉マン1年分を当てようと躍起になる悠理。最後の1回で出た玉が勢い余って通行人のフードの中へ。ところが彼らは外国人のひったくりだった。その後、剣菱夫妻と6人は自家用バスで神社へ初詣へ繰り出す。そこへ昼間のひったくりが賽銭を奪いに来た。その上、皆が乗ってきたバスに乗り逃走。バスに残っていた可憐・野梨子・美童が人質となる。 温泉へ行こうの巻 『りぼん』1993年9月号別冊付録、RMC.15に収録。 夏休み、清四郎は合宿、魅緑は法事、美童は友人の別荘へと何かと忙しい男性陣。茶会続きで疲れの取れない野梨子、エアロビで腰を捻った可憐、暇な悠理達女性陣。 ジュエリーAKIへ買い付けに来ていた北海道の旅館の女将・緑の誘いもあり、女性陣は早速その旅館へ行くことに。季節はお盆。霊感のある悠理が早速温泉で「見つけて…」と言う女の子の声を聞く。 旅館の関係者によれば、旅館の経営者の一人娘が数年前から行方不明になっているという。様々な話を総合した結果、どうやら緑がその事件に絡んでいるらしいとにらんだ一同は、偽のリゾート開発の話をえさに緑を近くの湖に誘い出す。 モルダビア 怒りの鉄拳の巻 『りぼん』1994年2月号、RMC.15に収録。 フリル大好きの趣味が高じて、百合子がロシアからバレエ団を呼び寄せた。バレエ団のプリマバレリーナ、プリスカ・パブロアの姉は何とあの「鋼鉄のモルダビア」だった! 練習中、キャット・ウォークで休憩していたプリスカはある計画を聞いてしまったがために、何者かに拉致される。その計画とは、たまたま来日中だったロシア首相がお忍びでバレエ団の公演を見に来るところを暗殺してしまおうというもの。別ルートからその計画の存在を知ったモルダビアは、妹の身を案じつつも首相の警護に就かねばならず、代わりに悠理らがプリスカ救出を試みることに。 紳士は美少年がお好きの巻 『コーラス』1995年5月号・6月号、RMC.16に収録。 「ジュネス」と言う雑誌に悠理に瓜二つの男・雅央のセミヌード写真が掲載され、大騒ぎになる。あるパーティーに出席した6人、悠理がそこで雅央と間違えられ誘拐されてしまう。 時をかける恋の巻 『コーラス』1995年7月号・8月号、RMC.16に収録。 夏休み、伊豆のホテルへ行く予定だった6人だがそのホテルが食中毒を起こし、営業中止になっていた。急遽、途中で休憩に寄った「花の舞ホテル」に泊まることとなった。そこで可憐が和服を着た男性と出会い、恋に落ちる。しかしその男は、オーナーの兄で、50年以上前に亡くなっていると言う。可憐の命を賭けた恋が始まる。 君に愛の花束をの巻(連ドラ8話) 『コーラス』1998年1月号・2月号、RMC.17に収録。 松竹梅夫婦は「時宗が千秋の誕生日に、千秋が世界中のどこにいても、直接抱え切れないほどの花束をプレゼントすること」を条件に結婚した。 今年もその季節がやってきた。今年はタヒチまで届けなければならない。フライトは週2便しか無いため、遅れるわけにはいかない。ところが、空港で麻薬所持犯と間違えられるなどトラブル続出。時宗は果たして千秋に花束を届けられるのか? 雛人形は眠れないの巻 『コーラス』1998年3月号・4月号、RMC.17に収録。 3学期が始まって間もない頃。東北に剣菱のスキー場を誘致する計画があり、視察目的の万作について来た6人。土地の所有者・桜川家が代々伝わると言う自慢の雛人形を見せてくれる。雌雛だけ新しいことを不思議に思う野梨子。その後、散歩に出た悠理たちが穴に落ち、雌雛を抱いた親子のミイラを発見する。そのミイラを見世物にする桜川家だが、家人が次々と奇妙な死に方をしていく。作品の中で最も多くの人間が死亡した話だが、他のエピソードと違って祟られた側が先祖から積み重なった罪を悔いることもなく一部を遺して全滅した「自業自得」が図に当たった話。 玉の輿料理天国の巻 『コーラス』1998年1月号・2月号、RMC.18に収録。 可憐は駅の階段である男性に怪我をさせてしまう。その男性は顔良し、スタイル良し、性格良し、お金持ちのブラジル人日系四世。玉の輿を狙う可憐はその男にブラジル料理を食べさせようと、料理を習い始めるが、その成果を示す小パーティで恋敵の女性が死んでしまう。 初恋の鎮魂歌の巻 『コーラス』1998年3月号・4月号、RMC.18に収録。 気分転換に雲海和尚の知り合いの寺に行った6人。その土地は雲海和尚にとって初恋の人との大切な想い出がある場所でもあった。その晩、お通夜があり、悠理は亡くなった女性に憑かれてしまう。 ウエディングエクスプレス(連ドラ3話) 『コーラス』2002年4月号・5月号、RMC.19、文庫版「有閑伝説」に収録。 お世話になった先輩・あゆみの結婚式にやって来た魅録以外の5人。玉の輿を実現させたあゆみに憧れる可憐だが、タクシーで会場に到着するや否や、ウェディングドレス姿のあゆみが勢いよく駆けて来て、元彼が交通事故に遭ったから会いに行きたいと、結婚式から逃げ出してくる。 人生いつでも勝負! 『コーラス』2002年6月号、RMC.19、文庫版「有閑伝説」に収録。 剣菱銀行と白鶴銀行が合併。名前を「剣菱白鶴銀行」と「白鶴剣菱銀行」にするかで揉める。双方とも全く譲らず、渓流下りをし、勝った方に従うことになるが、ところが最後に大どんでん返しが。 菊正宗清四郎、一生の不覚の巻 『コーラス』2002年7月号・8月号、RMC.19、文庫版「有閑伝説」に収録。 菊正宗院長へと患者の妻から割れ物を預かった清四郎。骨董に目が無い清四郎は国宝の曜変天目と聞いて思わず開けて見たところ、不注意で割ってしまう。いつも完璧な清四郎のミスとあって他の5人は面白がりながらも修復のために奔走する。 有閑倶楽部シークレット・エピソード 『コーラス』2002年10月号・11月号・12月号、文庫版「有閑伝説」に収録。1.剣菱悠理編 いつものように駄弁っていた有閑倶楽部の面々。ふと美童が訊いてきた「ねえ、悠理ってさ。いつから霊感あったの?」。 2.松竹梅時宗編 魅録は常々疑問に思っていた。「堅物警察官」の時宗と「旧華族のお嬢様で派手な遊び人」の千秋、この二人がなぜ夫婦なのだろうか? と…。 3.美童グランマニエ編 ひたすら女性にモテることを最優先に生きる男・美童グランマニエ。彼がそのような生き方を選んだきっかけとは? 無閑倶楽部 『コーラス』2007年12月号、文庫版「有閑伝説」に収録。 有閑倶楽部withプライド。
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各話あらすじ
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報われざるエリシオのために 舞台:箱根 大学のサークルでチェスに出会い、その研究に没頭した僕と、僕の親友・武井の恋人で箱根の美術館の学芸員の頼子。広告代理店に就職し順調にエリートコースを歩む武井は頼子と結婚し、僕は留年を繰り返しながら、アルバイトを経て出版社に職を得る。 数年後、僕は学芸員を続けていた頼子に誘われ美術館を訪れる。頼子は、前の週まで展示されていたという“報われざるエリシオのために”という男の裸体のブロンズ彫刻に抱いた想いについて話し始める。 ケンジントンに捧げる花束 舞台:イギリス・ケンジントン 2000年1月18日、10年間に渡って編集長を務めた雑誌『将棋ファン』を辞めるまで残り数日、イギリスの老女からエアメールが届く。手紙には、前月に亡くなった樺太生まれの夫・吉田宗八が10年前から『将棋ファン』を定期購読しており、晩年の人生に楽しみを与えてくれたことへの感謝の意が記されていた。 自分がやってきたことを確認したいという思いから一人でイギリスを訪れることを決め、エアメールの差出人・ジェーンを訪ねる。彼女から夫・宗八との若き頃の密やかな恋、戦争によって日本を捨てた彼が『将棋ファン』と出会ったきっかけを聞く。 悲しくて翼もなくて 舞台:札幌、東京 ロックファンの僕は友人たちとレッド・ツェッペリンのコピーバンドを結成し、ライブイベントにもそこそこ人が入る人気バンドになった。ある日僕は、公園でギターを弾きながらツェッペリンの歌を歌う少女を見かけ、後日、彼女が高校の後輩・真美と分かる。東京の大学に進学した僕はバンド活動を続け、真美に学祭のライブのボーカルをやってもらい、彼女のおかげでライブは大成功し、彼女は地元・札幌でも有名な歌手となる。だが、彼女は25歳になってすぐ突然引退してしまう。 九月の四分の一 舞台:ベルギー・ブリュッセル、フランス・パリ 小さい頃から小説家になる夢を抱き続けた僕だったが、「書くことがない、書けない」という現実を前に挫折し、家電量販店に就職する。居心地の良い職場だったが、ある日雑誌で見かけたブリュッセルのグランプラスという広場の写真に魅了され、仕事を辞め単身ベルギーへ向かう。真夜中のグランプラスで大の字になっていた僕は日本人旅行者の奈緒と出会い、恋に落ちるが、数日間を共に過ごした後、彼女は「九月四日で会いましょう」とメモを残して消えてしまう。そして13年後、僕は再びベルギーにいた。
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各話あらすじ
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「小悪魔アザゼル18の物語」の記事における「各話あらすじ」の解説
身長2センチの悪魔 ジョージとアザゼルの出会いの話。大学でバスケットボールチームに所属するリンダー・トムソンは、さほど優秀な選手ではなかった。そこでジョージはアザゼルに、リンダーの投げたボールは必ずリングに通るようにと頼む。 一夜の歌声 アンドリュー・モートンソンはとある女性にこっぴどくふられた。しかしモートンソンは、彼女が教会で独唱するその日だけ完璧な歌声をプレゼントしたいと言い出す。 ケヴィンの笑顔 ロージー・オドネルの夫であるケヴィンは、普段は仏頂面だが彼女にだけは素晴らしい笑顔を見せるときがあった。ロージーはその瞬間を写真におさめたいと思い、ジョージに相談する。 強い者勝ち ジョージの友人テオフィルスは女性に見向きもされない男で、本人もそれを苦にしていた。ジョージはそれを解決できないかと相談すると、アザゼルはフェロモンを利用しようと言い出した。 謎の地響き あるときジョージに洞窟学者のハンニバル・ウェストが恐ろしい事実を打ち明ける。人類の大半を死滅させることのできる秘密が隠された洞窟を発見したというのだ。ジョージはアザゼルに頼んで、ハンニバルの記憶を消そうとする。 人類を救う男 メナンダー・ブロックは奇妙な運勢の持ち主で、彼の周囲ではなぜか他人に不幸な事故が頻発した。その悩みを打ち明けられたジョージは、解決できると保証する。だがメナンダーは、運勢を改善するだけではなく人類を救うような能力も欲しいと注文をつけた。 主義の問題 ゴットリーブ・ジョーンズは有能なコピーライターだが、本人は小説家になりたいと願っていた。だが彼はアイデアはあっても最後まで書き切ることができない欠点があった。ジョージは彼に金持ちの小説家にしてやるから儲けを山分けにしようと持ちかける。 酒は諸悪のもと イシュタル・ミスティクは素晴らしい美女だったが、男性達を敬遠させるような貞淑さがあって悩んでいた。ジョージは酒の勢いを借りろとアドバイスするが、彼女は下戸だった。そこでジョージはアザゼルに、彼女が酒に酔えるようにならないかと相談する。 時は金なり 小説家のモルデカイ・シムズは、なぜか他人によく待たされる傾向があり、いつも腹を立てていた。ジョージはアザゼルに、彼が二度と待たされないように確率の法則をいじろうと相談する。 雪の中を 小説家のセプティマス・ジョンスンは、山奥に素晴らしい別荘を持っていた。だがその別荘は冬は雪に閉ざされるために使えなくなる。それを惜しんだジョージは、彼が雪の上を滑るように動けるようアザゼルに頼み、見事成功する。だがしばらくしてセプティマスに恋人ができると、思わぬ事件が起こった。 理の当然 アリステア・トバゴ・クランプ6世は、富裕で家柄も容姿も素晴らしい人物だったが、ジョークが下手なことを気にやんでいた。ジョージは彼の口下手が直るように取り計らう。 旅の速さは世界一 フィフィは旅行好きだったが、彼の夫はケチで妻に旅行を許そうとしなかった。フィフィの知人であるジョージは、彼女のためにアザゼルの力を借りて夫を旅行好きにしようとする。 見る人が見れば メリサンド・オットは素晴らしい人格の女性だったが、外観が酷く悪かった。あるときメリサンドは夫のために美しくなりたいとジョージに相談する。 天と地と アメリカにある経済学者の団体CDRには、奇妙なジンクスがあった。初代会長は32年の任期の後に死亡し、二代目は16年後に死亡。三代目は8年、四代目は4年と、死亡するまでの任期が半分になり続けているのだ。ヴィサリオン・ジョンスンはCDRの六代目会長の最有力候補だったが、選ばれた一年後に死ぬのではと恐怖していた。彼の友人であるジョージはアザゼルに頼み、ヴィサリオンにこの地上のどんな力でも死なないような体を与えた。 心のありよう 刑事のヴァンドヴァンター・ロビンスンは他人の言葉をすぐ信じてしまう性格で、刑事としては失格だった。だがジョージがアザゼルに頼み、ヴァンドヴァンターに嘘を見破れる能力を授けたので彼は大成する。しかしヴァンドヴァンターはあるとき、不貞を見破ったために婚約を破棄してしまう。その婚約者はジョージに泣きついたため、彼はヴァンドヴァンターを説得することとなった。 青春時代 大学生のアルタクセルクセス・シュネルは周囲からいじめを受けていた。ジョージは彼の腕っぷしを強くしてくれとアザゼルに頼む。アザゼルは、彼が戦闘状態にあるときの回避能力を高めることにし、アルタクセルクセスは見事に強くなっていじめもなくなり、学生ボクシングでチャンピオンにもなる。だが彼には新たな悩みが発生していた。 ガラテア 女流彫刻家のエルダベリー・マッグスは、自分の作った青銅の男性像「ハンク」に恋をして、それが生身の人間になるようにと願った。ジョージはその願いを叶えれば、彼女の貯金の半分を分けてもらうという約束を取り付ける。 空想飛行 バルデュア・アンダーソンは自分の身一つで空を飛ぶことが夢だった。ジョージはアザゼルの力で作った反重力装置を渡すことにより、彼の願いを叶える。他人に見られぬよう屋内だけで空を飛んでいたバルデュアだが、あるとき我慢できず屋外で飛行することを計画する。
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各話あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/16 04:22 UTC 版)
三人目の幽霊(さんにんめのゆうれい) 長らく不仲だった鈴の家一門と松の家一門が、それぞれの若手有望株が真打に昇進したのを機に、仲直りすることになり、如月亭という寄席で、一門の名人同士が交互にトリを務める二門会が開催されることになる。 だが、真打に昇進したばかりの両一門の落語家が、噺の途中で使用する道具をすり替えられ、高座の途中で退席してしまうという事態が2日続けて起こる。 弟子たちはそれぞれ相手の一門の仕業だと決め付け一触即発。翌日には、両名人が同じ高座に上がることになっている。松の家の名人・葉光から解決を押し付けられた牧が謎に挑む。鈴の家 米治(すずのや よねじ) 昨年、真打昇進を果たしたばかりの30歳。顔立ちが端整で、落語家よりも役者をやった方がいいと言われるほど男前。下戸で有名。 鈴の家 梅治(すずのや うめじ) 米治の師匠。名人。牧とは自身が駆け出しの頃からの知り合い。「季刊落語」の愛読者。 松の家 葉光(まつのや ばこう) 鈴の家梅治の好敵手と言われる名人。梅治との不仲は有名。42歳。 松の家 万蔵(まつのや まんぞう) 葉光の孫弟子。真打に昇進したばかり。ころころと太っていてあだ名は「饅頭」。 河内 公彦(かわち きみひこ) 月島の寄席・如月亭の席亭。40過ぎ。 市原(いちはら) 如月亭の切符切りのおばさん。 不機嫌なソムリエ(ふきげんなソムリエ) ソムリエを目指し、シティホテルのワインバーで働く恭子は、同じ職場のマスターソムリエ・篠崎に1枚の写真を見せ、結婚を間近に控えた知り合いが会食の席で開けるという生まれ年のワインのサーブをお願いできないかと尋ねる。篠崎は、大切にしてきたワインなら自分でサーブした方が良いとアドバイスする。だが、そのワイン、1975年のシャトー・ムートン・ロートシルトが写る写真を見た篠崎は表情を一変させる。 翌日、恭子が親友である緑の元に電話をかけてくる、「篠崎さんが消えた」と。恭子はひどく狼狽し、話は全く要領を得ない。緑は親友のためにもと思い、暇を持て余している牧に相談を持ちかける。野島 恭子(のじま きょうこ) 緑の高校時代からの親友。品川シティホテルのワインバーで働く。ソムリエを目指している。 篠崎 雄介(しのざき ゆうすけ) 品川シティホテルのワインバーのマスターソムリエ。穏和な男性。恭子がソムリエを目指すきっかけとなった。 木下(きのした) 品川シティホテルのフランス料理店のソムリエ。篠崎を尊敬している。 三鶯荘奇談(さんおうそうきだん) 妻の入院が長引いたことで気が滅入っている落語家の菊太郎は、そのせいか得意だった怪談話もどこか精彩を欠いていた。そんな父親の様を見た息子の正人は、本物の幽霊が父親の高座に出れば話題になると考えていた。 不甲斐ない菊太郎に活を入れようと、師匠の菊丸は地方公演に菊太郎を出演させることを決める。公演の間、1人になってしまう正人の世話を、弟子の菊与と共に任された緑は、三鶯亭が所有する静岡の山奥の別荘へ赴く。 その夜、別荘の管理人・米倉直子が尋常でない叫び声を発した後、姿を消してしまう。緑の電話で駆けつけた直子の息子が林の様子を見に行っている間、牧から正人の母親の容態急変の電話が入り、手短に状況を説明すると、今すぐそこから、米倉から逃げろと言われる。須賀 正人(すが まさと) 小学3年生。幽霊に会いたいと思っている。 三鶯亭 菊太郎(さんおうてい きくたろう) 本名・須賀幸太郎。正人の父親。40歳。妻が入院中で気が滅入り、芸が陰気になった。学生時代にオチ研に入っていた時から噺家を目指していた。38歳の時に真打に昇進した。 三鶯亭 菊丸(さんおうてい きくまる) 菊太郎の師匠。稽古が厳しいことで有名。身長180cmを超える大柄で、スキンヘッド。 三鶯亭 菊与(さんおうてい きくよ) 三鶯亭門下唯一の女性噺家。二つ目に昇進したばかりの26歳。緑とは友達のような間柄。 三鶯亭 菊司(さんおうてい きくじ) 菊丸の師匠。亡くなる少し前に三鶯荘を建てた。後妻が突如失踪した件でひどく落ち込み、高座にも上がらなくなり、間もなく亡くなった。 米倉 直子(よねくら なおこ) 三鶯荘の管理人。夜に薄暗い廊下で会ったら幽霊と間違えそうな女性。息子は岡谷で茶の栽培をしている。 崩壊する喫茶店(ほうかいするきっさてん) 失明した祖母が大事なものと言って緑に見せてくれたのは、額に入った「白紙の絵」だった。祖母の異変に気付きながらも、何となく両親にも相談できずに悩んでいた緑は、休日出勤の帰り道、偶然牧と出会い、近くの喫茶店「ペネロープ」へ行くことに。 そこで緑は、行きつけだった喫茶店「コロンポ」が改装の張り紙を出したまま再開する様子もなく廃れていったという“崩壊する喫茶店”の話を牧にする。 その話を牧が面白がっていると、マスターが2カ月前の開店5周年パーティーの写真を牧に渡した。その写真を見た緑は驚く。祖母の良恵が写っていたのだ。祖母の様子がおかしくなったのと時期が一致することに気付いた緑は、牧に祖母のことを相談する。間宮 良恵(まみや よしえ) 緑の祖母。70歳。絵を描くのが趣味だが、区の展覧会に出品すると必ず賞を取る腕前。3年前に転倒事故で失明した。 ペネロープのマスター ヒョロリとした、細面で色白で目が大きな男。緑は彼を見ると鳥肌が立ってしまう。 秋山 東胡(あきやま とうこ) 画家。50年前(戦前)、良恵と懇意にしていた。戦争・シベリア抑留を経て復員。 北山(きたやま) 美術商。東胡の依頼で1枚の絵を良恵に渡す。 患う時計(わずらうとけい) 如月亭と如月亭の姉妹寄席として有名な築地亭で、三鶯亭の二大名人、菊朝・菊丸一門落語会が開かれることになり、築地亭で観覧していた緑。 名人・菊朝が出番を終え、短い中入りの後、予定していた順番とは異なる出囃子が鳴る。だが当の菊馬は出てこず、誰かの叫び声が聞こえた。楽屋を出た菊馬が、置いてあった濡れ雑巾に足を取られて転倒してしまったのだ。幸い軽傷で済んだが、菊朝は怒り心頭、牧に、雑巾を置いた奴を見つけて欲しいと頼む。三鶯亭 菊朝(さんおうてい きくちょう) 60歳。名人。丸みを帯びた顔にとろんとした目から、ぼんやりとした印象だが、高座に上がると矍鑠とする。 三鶯亭 華菊(さんおうてい はなぎく) 菊朝の実子。とろんとした目は父親そっくり。名人の子だからと、二つ目の頃から将来を嘱望されてきた。師匠は菊丸、菊朝が「情が湧くから」と菊丸に預けた。昨年真打昇進を果たした。 三鶯亭 菊馬(さんおうてい きくま) 菊丸の一番弟子。昨年、真打に昇進した。 元介(げんすけ) 築地の寄席・築地亭の下足番。 三鶯亭 菊喜(さんおうてい きくよし) 菊丸門下の若手。昨年、真打に昇進した。そそっかしい性格。
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各話あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 23:50 UTC 版)
以下は初出順。単行本では「兄貴の骨」の前に「模範兵士」が収録されている。 大きな手がかり(「ぬす人の朝寝」改題) 初出:『探偵趣味』1927年7月号 村長の米蔵から、白米4俵が盗まれた。雨上がりの現場には、荷車の車輪のあとがついていた。それをたどって行くと… 按摩の昼火事 初出:『探偵趣味』1927年7月号 後家さんが一人で暮らしている家に、なじみの按摩が忍び込んで火を放った。しかし盲目の悲しさ、火を放ったはいいものの逃げ道がわからず、まごついて大騒ぎ。幸い発見が早く、火はすぐに消し止められた。按摩は巡査に放火の動機を聞かれ… 夫婦の虚空蔵 初出:『探偵趣味』1927年7月号 周囲から「虚空蔵さまの生まれ変わり」と呼ばれている夫婦がいた。その理由とは? 汽車の実力実験 初出:『探偵趣味』1927年7月号 3人の若者が、線路に置き石をした。幸い大事には至らなかったが、警察に捕まった3人の言い訳とは? スットントン 初出:『探偵趣味』1927年7月号 三味線が上手いので、あちこちの宴会に呼ばれている盲目の娘がいた。ある日、青年会の寄り合いにその娘が呼ばれることになり、使いの者が馬車で娘を迎えに来た。馬をあやつる男は流行のスットントン節を歌いつつ手綱を取る。ところが、会場に着いたところ肝心の娘がいない。娘はなぜ消えたのか? 花嫁の舌食い 初出:『探偵趣味』1927年7月号 不動明王信仰が盛んな村があった。ある日、ある家の旦那が食事中に突然立ち上がり、「タッタ今俺に不動様が乗り移った」と宣言。たちまち男は活き神様として、周囲から尊崇されるようになる。ある日、参拝者でごったがえす男の家を、新婚の花嫁が訪れ… 感違いの感違い〔ママ〕 初出:『探偵趣味』1927年7月号 ある夜、巡査が怪しげな男を見つけた。その男をつけていくと… スウィートポテトー 初出:『探偵趣味』1927年7月号 心中未遂の男女が、駐在所で事情聴取されている。40がらみの巡査は、2人に問いかける。「つまりお前達は、スウィートポテトーであったのじゃな」。学生服を着た男のほうが、多少怒りながら言い返す。「違います。スウィートハートです。ハートは心臓で、ポテトは芋です」。「フフフ。そうかな。ドッチにしても似たようなものじゃないかナ」。 どのように似ているというのか? 空家の傀儡踊 初出:『探偵趣味』1927年12月号 昼下がりの田舎町。家族全員が農作業に出て留守の家の中で、一人の乞食が操り人形を躍らせながら歌っている。聞きつけた村人が物珍しげに集まり、やがて騒ぎを聞きつけ、その家の若主人が駆けつけてきた。「さぁ言え! 何でこんな事をした!」人形師が語る話とは? 一ぷく三杯 初出:『探偵趣味』1927年12月号 茶店を営むお安婆さんが首に紐を巻かれて死んでいた。現場は完全な密室で、盗まれたものも無い。村人は、「これはお安さんが、『一服三杯』をしたせいだろう」と言う。事件解決を握る「一ぷく三杯」とは何か? 蟻と蝿 初出:『探偵趣味』1927年12月号 地主の屋敷のそばから、6か月ほどの胎児の遺体が発見された。集落の女に怪しいものは一人もいない。一番怪しいのは地主の娘だろう…早速巡査が聞き込みに屋敷を訪問したところ、娘は笑いながら言い放った「ホホホホホ 生意気な巡査だわネエ アリバイも知らないで…」娘が言うところの「アリバイ」とは何か? 赤い松原 初出:『探偵趣味』1927年12月号 海岸の松林の中に、チョンガレ芸人の夫婦と托鉢坊主がそれぞれ小屋を作って住んでいた。夫婦と坊主は仲がよく、一緒に町に出たり、宴会を開いたりしていた。しかし不景気でチョンガレ夫婦はお貰いが減り、喧嘩が絶えなくなる。そして… 郵便局 初出:『探偵趣味』1928年6月号 村の道場の共同浴場の番人をしている老人に、白痴の娘がいた。ある日老人は、娘の下腹が異様に膨らんでいることに気が付き、問いただすが要領を得ない。父親は「(腹の子の父を)知っている」とつぶやいた青年を追いまわし、結果として脳震盪を起こして急死する。腹の子の父親はどうしてもわからず… 赤玉 初出:『探偵趣味』1928年6月号 ある工夫が、仕事仲間の兼吉を鶴嘴で殴り殺した。巡査に動機を聞かれた彼は、「兼吉に殺されかかったので、先手を打った」と証言する。兼吉は自分の風邪にかこつけ、カビが生えた馬用の薬を飲ませて毒殺を図ったというのだが… 古鍋 初出:『探偵趣味』1928年6月号 金貸しの一人娘、お加代は村中の青年から惚れられていた。そのお加代が隣村の勇作と交際しているというので、青年達は彼をリンチしようとする。ところがお加代の母親の話では、「勇作さんは娘じゃなくて、あたしのところに通ってくるんだよ」というらしい。やがて母親の下腹が膨らみ始め… 兄貴の骨 初出:『猟奇』1928年12月号 産後間もない妻の血の道に悩む男が、村の和尚にお伺いを立てた。和尚の見立てでは、彼の敷地のある場所に埋まっている石を掘り出して祀れば、ご利益疑い無しと言う。しかしその言葉を信じて男が掘り出したのは、胎児の白骨だった… 模範兵士 初出:『猟奇』1929年3月号 村はずれの乞食部落に、若くて美男子の兵士が通っていた。会う相手は、これも乞食部落に似合わない40歳ばかりの色白の女。彼女は彼が差し出す土産物を涙ながらに受け取るのだった。その兵士・西村と色白の女は親子で、彼は流浪の末乞食に落ちぶれながらも徴兵検査で甲種合格。入隊後は給料を切り詰め、休みごとに母親を訪ねている。彼の「親孝行」ぶりは新聞に載るのだが… X光線 初出:『猟奇』1929年5月号 村医者の松浦が、鯛の骨を喉に引っ掛けてしまった。慌てて町で耳鼻咽喉科を営む医師・遠藤を訪ね、骨のありかを探るが、どうしても見つからない。遠藤は松浦をもてあまし、エックス線の専門家に紹介するのだが… 赤い鳥 初出:『猟奇』1929年7月号 相場師とその妻が、ある漁村に別荘を建てた。2人は村にやってくるなり、「こんな村に住む人間はかわいそう。豚小屋のような家に住んで、女は猿で男はゴリラのよう」と言い放つ。「ごりら」が何かわからないまま、村人達は憤慨するのだった。そんなある日のこと、村の少年2人が別荘を探検しようとする。庭の鳥かごには赤い鳥がいて… 八幡まいり 初出:『猟奇』1930年1月号 収穫も済んだ農村。お米は2人の子供を連れ、隣村の八幡様へお参りをした。その帰りに新装開店したばかりの銭湯に寄り…
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各話あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 10:02 UTC 版)
油小路の決闘 伊東甲子太郎を中心とした高台寺党の分離と粛清までを伊東派幹部の篠原泰之進の視点で描く。 芹沢鴨の暗殺 新選組結成初期の筆頭局長芹沢鴨の数々の乱行。そして芹沢が近藤勇、土方歳三、沖田総司ら試衛館派によって暗殺される顛末を主に土方の視点で描いている。芹沢は粗暴だがある種の魅力のある(可愛げのある)人物として描かれている。 長州の間者 浪人深町新作は京娘と恋仲になり、長州に仕官するために間者として新選組に入隊。間者として利用されるだけの己の立場の小ささに苦しみ、やがて新選組隊士たちに取り囲まれる中で同じ長州の間者と対決させられ、粛清されるまでの、間者の悲哀と残酷を描く。 池田屋異聞 大坂の町道場に通っていた針師の次男山崎烝は、赤穂浪士・大高忠雄の子孫大高忠兵衛と関わり遺恨を持ち、そこから自分が赤穂浪士から脱落した“不忠臣”奥野将監の子孫と知ることになる。やがて新選組の監察となった山崎は、池田屋事件で再び大高忠兵衛と相まみえる。 鴨川銭取橋 甲州流軍学を修め新選組の軍学師範となっていた武田観柳斎は、おべっか使いの卑小な男だった。土方の巧妙な策略によって武田が裏切りに走り、そして粛清されるまでを描く。 虎徹 浪士組に加盟した江戸の町道場の主・近藤勇は、支度金20両で名刀虎徹を欲した。しかし、虎徹が20両で買える訳もなく、刀屋は贋物を近藤に売る。近藤はまったく気付かず京に上り、やがて新選組を結成し偽虎徹をふるって活躍する。己の信念にもとづき偽物を本物に、本物を偽物にしてしまう近藤の性格を描いている。 前髪の惣三郎 美男の新入隊士加納惣三郎は、同期の田代彪蔵に男色の世界へ引き込まれた。やがて男色を巡って隊内で騒動が起こり、加納は土方と沖田に粛清される。大島渚監督の映画『御法度』の原作になったエピソード。 胡沙笛を吹く武士 奥州浪人・鹿内薫は寡黙だが勇敢な武士だった。鹿内は京娘と恋仲になり所帯を持つが、やがて妻子恋しさに命を惜しむようになり、ついに局中法度の第一の罪「士道不覚悟」と看做される。新選組において士道不覚悟の運命は死だった。 三条磧乱刃 新入隊士国枝大二郎は六番組組長井上源三郎と出会い、その好々爺然とした人柄に惹かれた。井上はそれほど剣の腕は立たないが、近藤、土方、沖田と同じ多摩出身の試衛館の門人で彼らと強い連帯を持っていた。尊攘浪士に剣術を謗られた事件をきっかけに井上と国枝は2人だけで浪人たちの根城へ切り込みをかける。大島渚監督の映画『御法度』の中に、このストーリーが盛り込まれている。 海仙寺党異聞 長坂小十郎は同郷の中倉主膳の紹介で入隊した。その中倉は情婦の密通相手に斬られて醜態をさらし、士道不覚悟として切腹させられる。行きがかり上、長坂はさほど親しくもなかった中倉の仇を討つ羽目に陥る。 沖田総司の恋 池田屋で大量の血を吐いた沖田総司は、会津藩の紹介で京の名医を訪ねる。労咳(結核)だった。沖田は町医者の娘に淡い恋心を抱く。新選組の京での立場を知る沖田はその娘と会うだけで良かったが、沖田と同郷で強い連帯感を持つ近藤と土方は、その娘を沖田の嫁にしようと勝手に動き始めてしまう。 槍は宝蔵院流 斎藤一はほんのささいなことから、宝蔵院流槍術師谷三十郎と関わりをもった。谷は新選組に入隊して幹部に迎えられる。腕が立ち家柄もいい谷は、息子・谷周平(史実では三十郎の弟だが、この小説では「倅」と書いてある)を近藤の養子にして隊内で大変な権勢を持つが、斎藤だけは苦手だった。やがて谷の立場が凋落し、粛清されるまでを斎藤の視点で描く。 弥兵衛奮迅 薩摩郷士富山弥兵衛は喧嘩が元で芸州藩士を斬ってしまう。薩摩藩にいられなくなった富山は伊東甲子太郎の仲介で新選組に入隊する。土方は薩摩藩の間者ではないかと警戒するものの、素朴で愛嬌のある富山がとても間者とは思えず、警戒を解いてしまう。だが、富山こそ天稟の間者だった。 四斤山砲 永倉新八の子供の頃の師匠筋を名乗る大林兵庫という浪人が屯所を訪ねてきた。永倉はまったく覚えがないが、大林にあれこれ言われて、そういうものかと信じてしまう。砲術を修めたという大林は、永倉の縁者ということもあって砲術頭に抜擢されるが、それまで砲術頭だった阿部十郎の立場がなくなってしまった。阿部は大林の砲術が紛いものだと見抜いていた。阿部は大林に侮辱を受けたことから伊東一派とともに脱退。やがて、阿部は鳥羽・伏見の戦いで薩摩藩の砲兵隊に加わり、新選組の大林の大砲と対決する。 菊一文字 刀を研ぎに出した沖田総司は刀屋から代わりの刀を借り受ける。それは鎌倉期の名刀菊一文字だった。その帰りに沖田は陸援隊士戸沢鷲郎に襲われるが、刀を抜かずに逃げてしまう。沖田の人柄に惚れた刀屋が菊一文字をただで譲るが、やはり沖田は使おうとはしなかった。労咳のために自分の命がわずかだと気付いていた沖田は、数百年永らえた菊一文字で人を斬る気がしなかった。だが、沖田の部下が戸沢に斬られてしまう。沖田は菊一文字で戸沢を斬る決意をする。
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各話あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 20:26 UTC 版)
赤い名刺 初出 - 『小説宝石』2000年6月号 倉石の下で見習い中の調査官心得・一ノ瀬は愕然とする。おそらく自殺、と判断された遺体の身元がかつての不倫相手・ゆかりだったのだ。2人の関係は終わっていたものの、自分との過去がバレるのはマズいと考えた一ノ瀬は、倉石に同行し現場に臨場する。結婚すると赤いルビーの指輪を見せびらかしていた生前の彼女の様子からは、自殺とは縁がないように思われた。その上、彼女の遺体からは指輪が消えていた。自殺ではない、と思う一ノ瀬だが、そんなことを言えるはずもなく、他殺の痕跡が一切見つからないため、縊死と判断を下さざるを得ない状況になってしまう。相沢ゆかり〈27〉 一ノ瀬が忘年会で知り合ったコンパニオン。肉体関係を持つが、彼女の存在を恐れ始めた一ノ瀬が別れを切り出した。首を吊った状態で発見される。 谷田部克典 剣崎市内の開業医。年齢は30手前。父親・敦が古くから剣崎中央署の警察医をしてきた。父親が肝臓を悪くし引退したため、跡を継いだ。 眼前の密室 初出 - 『小説宝石』2003年1月号 地方紙の新聞記者・相崎は、ある老婆殺しの容疑者を絞り込むため、県警本部の警部の帰宅を官舎近くで張り込んで待っていた。張り込みの最中ポケベルで呼び出され、ある仕掛けをして15分だけその場を離れた。老婆殺しの件は、帰宅した警部の表情で推理が当たりだと確信するが、警部の妻が何者かによって殺害されていた。自分が仕掛けた装置から、最後に生きている妻を見てから警部の帰宅まで誰も部屋に入っておらず、その上、現場が密室だったことを他ならぬ自分が証明することになってしまう。相崎靖之〈23〉 県民新聞の記者。老婆殺しの容疑者を絞り込もうと県警本部の警部の帰宅を待ち構え、自宅を張り込む。 甲斐智子〈24〉 県民新聞のキャップの妻。警邏中の警察官に怪しまれないようによく張り込みに協力してくれる。鋭い推理力の持ち主 大信田 L県警本部捜査一課強行犯第四係長。官舎に妻・加奈子と息子・豊と住んでいる。 赤石 県民新聞デスク。張り込み最長記録を持つ。 花園愛 全国紙・タイムスの新人記者。夜中であろうと相手が病気療養中であろうと構わず呼び鈴を押す。 鉢植えの女 初出 - 『小説宝石』2001年5月号 家庭に疲れた45歳の主婦・裕子は、出会い系サイトで知り合った一回りも年下の男に夢中になり、捨てられるくらいならと思い、青酸カリで無理心中する。警察庁への出向を持ちかけられていた一ノ瀬は、現場に臨場し、この事件を「倉石学校」の卒業試験と位置付け張り切る。 一方、別の現場にいた高嶋は、検視官より先に現場に着いた偶然を利用し、倉石の能力を試そうとする。郷土史家を名乗る男が書庫で死んでいるこの現場、高嶋は自殺と判断するが……。小寺裕子〈45〉 主婦。長年姑に孫をせがまれ、夫からは不妊治療を強要され精神的に疲れていた。出会い系サイトで知り合った男に夢中になる。 筒井道也〈33〉 サラリーマン。単身赴任中で、東京に妻子がいる。裕子に本気になられて困る、と同僚に漏らしていた。 上田昌嗣〈58〉 自称・郷土史家。市役所を早期退職し、研究の道へ進んだ。妙な俳句を書き残していた。 須藤明代〈42〉 上田が開いていた自分史教室に通っていた。上田と肉体関係があった。 佐々木奈美〈43〉 自分史教室の生徒。上田と肉体関係があった。遺体の第一発見者。 餞(はなむけ) 初出 - 『小説宝石』2001年8月号 定年退職を控えた小松崎刑事部長は、自宅で郵便物の整理をしていて気になることを見つける。13年前から欠かさず届いていた「霧山郡」とだけ記された、差出人不明の年賀状や暑中見舞い。去年の年賀状を最後にそれは途絶え、差出人が誰か分からないまま、やはり死んだのだろうかと考える。倉石に促され、ハガキのことを相談してみると、霧山郡で昨年亡くなったのは11歳の少女と77歳の老婆だった。差出人は老婆の方だろうと断定するが、彼女と小松崎の関係とは…。小松崎周一 L県警刑事部長。42年勤めた。退職間際。女が企む事件に強いことから、“女殺しの小松崎”と異名を取った。差出人不明のハガキを13年前から受け取っている。 山藤祥子〈20〉 女子大生。小松崎の最後の事件の被害者。 声 初出 - 『小説宝石』2002年4月号 短大創立5周年の記念講演会で講師の男性に一目惚れした梨緒。これまでの自分とは比べものにならないくらい積極的になれた。正月休みに自宅に招かれ、心躍る梨緒。だが、彼女を待ち受けていたのは卑劣な行為だった。 それから約10年後、検事の三沢の下に、実務修習生の斎田梨緒が自殺したと報告が入る。現場は「死ね」と書かれた脅迫めいたFAXが床中にばらまかれており、三沢は到底自殺とは思えなかった。斎田梨緒〈19〉 短大生。5歳の時に両親を亡くし、叔父夫婦に引き取られた。後に短大を中退し四年制大学へ入り直し、司法の道へ進んだ。 見供政之〈41〉 短大講師。カウンセラー。美形で若々しい容姿。梨緒をレイプする。 三沢勇治 / 浮島 検事と検察事務官。両名とも梨緒の魅力に取り付かれていた。 真夜中の調書 初出 - 『小説宝石』2002年8月号 高校教諭殺しの犯人がスピード逮捕される。だが、犯人の深見は当番弁護士の入れ知恵で黙秘を貫く。しかし、科捜研が行ったDNA鑑定の結果を聞くなり、全面的に犯行を自供する。事件は解決したかに思われたが、科捜研に倉石から電話が入る、「DNAをちゃんとやれ」と。倉石の言葉の真意を図りかねた担当刑事の佐倉は飲み歩いている倉石を訪ねる。佐倉鎮夫 40過ぎの刑事。スナック「猫」の常連。 美鈴 スナック「猫」のママ。中央署刑事一課が常連で、事件が重なると客が激減する。 北沢 科捜研の若い所員。DNA鑑定で深見を犯人と断定した。 比良沢富男〈29〉 殺害された高校教諭。比良沢家は名家と知られる。 深見忠明〈52〉 元ホテルマン。物盗り目的で比良沢家に忍び込み、見つかり殺してしまったと自供するが……。 湯浅 弁護士。どんな犯人にも黙秘しろと知恵をつける。当番弁護士で深見の担当になる。 黒星 初出 - 『小説宝石』2002年10月号 落ち目の演歌歌手・十条かおりがホテルの部屋から転落死する。元恋人の電撃婚約のニュースを聞いての発作的な自殺だと判断されるが、落下地点がずれていることから倉石は他殺、と判断する。 婦警の小坂留美の元に、警察学校の同期でかつて一人の男を取り合い、10年前に警察を辞めた友人・春枝から電話がかかってくる。「明日あたり会うかもね」そう言って電話を切るが、翌日留美は、春枝の遺体の前にいた。現場にいた誰もが自殺と判断する中、倉石だけが自殺説を否定し、これは殺しだと断定する。十条かおり ミニスカートで演歌を歌うため、ミニスカ演歌と呼ばれ、一時は人気だった歌手。大麻疑惑で人気は地に落ちた。元恋人の婚約を知り、発作的に飛び降りたとされる。 大磯一弥 体操のメダリスト。かおりに大麻を教えた張本人とされる。社長令嬢との電撃婚約を発表した。 小坂留美〈31〉 婦警。1年だけ倉石の元にいたことがある。男の取り合いに敗れてから1人取り残され、署内で噂の的になった。 町井春枝 留美の警察学校の同期。男の取り合いで敗れてから警察を辞め、別の男性と結婚した。倉石の元に3カ月ほど付いていた。排ガス自殺する。 十七年蝉 初出 - 『小説宝石』2003年7月号 巡査拝命以来15年、これまでいくつもの部署を渡り歩いてきたL県警巡査部長の永嶋は突如、調査官心得への異動の辞令を受ける。 仕事に忙殺される中、高校生の射殺事件が発生する。倉石の口から出たのは「十七年蝉」という言葉、十七年周期で起こる類似の事件。17年前と34年前に起きていた類似の事件と今回の事件は繋がるのか。永嶋武文〈33〉 巡査部長。警部級のポスト・調査官心得に任命され、戸惑う暇もなく忙殺される。朱美の死後、犯人たちを木刀で殴打し、家裁送りとなった。 朱美 永嶋の高校時代の彼女。中学の同級生に騙され輪姦され、手首を切って自殺した。 早瀬あや子〈35〉 銀行員。永嶋の友人以上恋人未満。 大崎勝也 工業高校3年生。スピードやトルエンを後輩に売る不良で有名だった。射殺体で発見される。 立原真澄〈54〉 捜査一課刑事指導官。倉石と同期。
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各話あらすじ
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女王さまのたそがれ(2000年10月号)かつて少女漫画界の女王と呼ばれた万里は、結婚を機に若くして引退していたが、同じく漫画家の夫の浮気が発覚し、離婚を決意する。再び漫画で花を咲かせようとするが、ブランクと夫の妨害のせいで上手くいかず、かつての編集者も相手にしてくれない。そんな時見つけた小さな鍵、それはずっと開かなかったスーツケースの鍵だった。 上海スナイパー(2000年11月号)1930年の上海。出自をけなした兵を殺してしまった李駿明(リイ・チュンメイ)は、警察に突き出さない代わりに、日本人・中村駿(はやお)としてある一家に接近する取引をする。親日家として知られる温(ウェン)博士に近づくため、娘の月華(ユエホワ)の日本語教師になった駿明だが、月華はそんな駿の正体を知らないまま恋に落ちてしまう。 君のためのアリア(2000年12月号)横領の疑惑を晴らしてもらう代わりに体を要求された銀行員の乙音(おとね)。ハプニングでホテルのカードキーが入れ違ってしまい、難を逃れるが、「盲目の美青年オペラ歌手」と謳われる聖(あきら)と知り合い、関係を持ってしまう。 異人館の午後(2001年1月号)昭和28年、神戸。名門女学院の音楽科でバイオリニストを目指す少女・里世(りせ)は、ソ連から亡命してきたバイオリンの特別講師・アレクセイの個人レッスン「異人館の午後」を受けられることになる。レッスン後、忘れ物を取りに戻った里世は鍵穴から、アレクセイと美しい婦人との情事を見てしまう。 鋼のブレスレット(2001年2月号)昔ながらの海鮮料理屋の娘・翠と、フランス料理店の息子で今や人気シェフとなった太郎は、なぜか仲が悪かった。同級生の結婚式兼同窓会で、2人の仲の悪さを見かねたクラスメイトが、罰ゲームで2人を手錠で繋げてしまう。だが、鍵を持った新郎が新婚旅行に行ってしまい、手錠を外せなくなってしまう。太郎は翌朝、料理対決を控えていた。 天使のいる部屋(2001年3月号)母親に愛されていないと感じていた5歳の花乃(かの)。花乃は、絶対入ってはいけないと言われている部屋の鍵を見つけてしまう。 ドロボウの紋章(2001年4月号)怪盗スペードを追う保険調査員のもなかは、実業家ビスマークがその正体であると睨む。スペードの次の犯行を防ぎたいもなかの元に、ビスマーク本人からパーティーの招待状が届く。 悪魔の契約書(2001年5月号)200年以上生きているという噂がある魔術師レビの求愛を拒絶し、幼なじみのエドガーとの結婚を選んだアン。インドからロンドンへ向かう客船の中で、エドガーを一方的に逆恨みするレビによって、エドガーは虎の姿に変えられてしまう。エドガーを元に戻して欲しいアンは一人レビの下へ乗り込む。 禁じられた扉(2001年6月号)日本画家・冬守(とうじゅ)の絵に憧れ、助手をしながら勉強をする美大生の奈月。冬守の故郷で絵のモデルとなった奈月は、彼の息子・羽流彦(はるひこ)と出会う。羽流彦から冬守の絵の秘密を聞いた奈月は、冬守に嫌悪感を抱き始める。 魅せられた愛撫(2001年7月号、「禁じられた扉」の続編)あれから4年、冬守を死なせてしまった罪悪感から奈月は羽流彦を忘れ、世界を放浪していた。画廊の社長に見初められ、個展を開いた奈月の元に羽流彦が現れる。 スペードの王子(2001年9月号 掲載、「ドロボウの紋章」の続編)インターポールとFBIからスペードの捜索の協力を要請されたもなかは、内心ではスペードが捕まって欲しくないと思っていた。前回の盗難でスペードから預けられていたネックレスをコレクターに盗まれてしまったもなかは、スペードに盗み返す手伝いをして欲しいと頼まれる。
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各話あらすじ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:38 UTC 版)
やさしい死神(やさしいしにがみ) 実力派の若手真打ち・月の家花助の寄席に行った緑は、笑いに包まれる客席からにこりともせず高座の花助を睨み付ける奇妙な客に気付き、牧に報告する。その後、牧によって花助の師匠で落語界の重鎮である名人・月の家栄楽に紹介された緑は、落語界の未来を憂える栄楽から「花朝」の名を聞く。破門した元弟子の名まで出す栄楽に、牧は彼の衰えを感じざるを得なかった。 翌日、風邪で寝込んでいた栄楽が自宅で昏倒し入院することとなった。救急車で運ばれる直前、栄楽は「死神にやられた」と話していたのを弟子が聞いていた。果たして「死神」とは……。月の家 花助(つきのや はなすけ) 滑稽噺を得意とする噺家。28歳。栄楽の直弟子で、月の家一門から久しぶりに出た名人候補。 月の家 栄楽(つきのや えいらく) 落語界の重鎮。75歳。名人の松の家葉光や鈴の家梅治(「三人目の幽霊」参照)ですら頭が上がらない。 月の家 花朝(つきのや かちょう) 3年前に落語界の御法度を破り、栄楽一門を破門になった噺家。花助の兄弟子。 月の家 善蔵(つきのや ぜんぞう) 栄楽門下の弟子。真打ちになって10年になる中堅。 月の家 へん平(つきのや へんぺい) 入門4年目の20歳。前座。 無口な噺家(むくちなはなしか) 実力はあるのに人気がなく、先行きを危ぶまれていた2人の噺家がいた。育ちの良さが災いし、上を目指す野心に欠ける2人だったが、病気休養していた師匠・文喬の復帰を前に、その高座が突然格段に上達した。裏には、昭和の大名人・文吉の名跡継承問題が深く絡んでいるようで……。松の家 伸喬(まつのや しんきょう) 文喬の弟子。文三とは同期入門で、共に実力派だが、なぜか人気がない。栃木の鉄工会社の社長の三男。 松の家 文三(まつのや ぶんぞう) おむすび形の愛嬌のある顔をしている。滑稽噺が得意。文喬の弟子。京都の繊維メーカーの社長の次男。 河内 公彦(かわち きみひこ) 月島にある寄席、如月亭の席亭。 松の家 文吉(まつのや ぶんきち) 昭和初期から中期にかけて大名人として活躍した噺家。30年前に95歳で亡くなった。 松の家 文喬(まつのや ぶんきょう) 文吉最後の弟子と言われる。72歳。松の家一門では葉光と並ぶ。「松の家文吉を偲ぶ会」を企画するが、脳梗塞で倒れてしまう。 松の家 葉太(まつのや ようた) 真打ちになって5年、中堅の噺家。音曲噺や人情噺を得意とする。 大下 彦平(おおした ひこへい) 如月亭の向かいにある大下書店の主人。悪戯の救急通報に困っている。 幻の婚礼(まぼろしのこんれい) 上司の牧が、鈴の家葉光一門の海外公演の取材のためアメリカにいき、一人で全ての業務をこなさなければならず激務に追われる緑は、鈴の家梅太郎からある相談を受ける。 小学校の同級生から結婚式の司会を頼まれた梅太郎が、当日に式場へ行くと、依頼してきた彼女の式の予定はなく、連絡も取れなくなってしまったという。唯一、招待客の一人と連絡がつくが、「彼女は死んだ」と聞かされる。梅太郎に頼まれた緑が、先代編集長の手を借りて真相究明に挑む。鈴の家 梅太郎(すずのや うめたろう) 31歳。3年前に真打ちになった。表情や指先までこだわった繊細な芸が身上。 守山 秋朗(もりやま あきお) / 君原 光司(きみはら こうじ) 如月亭のパンフレット印刷を請け負う、月島5丁目の印刷会社の社長とその従業員。 三鶯亭 小菊(さんおうてい こぎく) 緑と親しい女性噺家。 鈴の家 なまちゃ(すずのや なまちゃ) 梅太郎の弟弟子。二つ目。 京 敬哉(かなどめ たかや) 『季刊落語』の先代編集長。牧の師匠。89歳。 へそを曲げた噺家(へそをまげたはなしか) 名人・華駒亭番治が十八番の「富久」を高座にかけている時、客席から携帯電話の着信音が鳴り響く。会場は白け、当の番治も怒って下座してしまう。携帯電話の主は番治の後援会会長、入場前に確かに電源を切ったのを確認したと言う。何とか番治に機嫌を直してもらいたくて、電源を入れた犯人を見つけて欲しいと依頼してくる。華駒亭 番治(はなごまてい ばんじ) 名人。気分屋で我が儘なところがあり、忌み嫌う者もいる。 野田 靖臣(のだ やすおみ) 華駒亭番治後援会会長。番治の高座中に、電源を切ったはずの携帯電話が鳴ってしまい、番治の機嫌を損ねてしまう。 幸崎 静男(こうさき しずお) 築地三丁目の寄席、築地亭の席亭。経営難が囁かれている。 元介(げんすけ) 築地亭の下足番。野田に牧のことを教える。 川又(かわまた) 華駒亭番治後援会副会長。 華駒亭 八重駒(はなごまてい やえごま) 番治の弟子。真打ちになって3年、35歳。 華駒亭 駒平(はなごまてい こまへい) 昨年脳梗塞で亡くなった、番治の師匠。 紙切り騒動(かみきりそうどう) 京楽一門期待の若手、松の家京太が師匠から破門を言い渡される。翌日、『季刊落語』編集部を訪れた京太は一枚の切り絵を取り出す。一昨年の京楽の家の大掃除の際に京太が見つけ、その絵に惚れ込み勝手に持ち出したことがバレてしまい、落語を辞めて紙切りをやりたいと正直に言ったところ、破門されたと言う。何としても「伝説の紙切り芸人」と呼ばれた光影の弟子になりたい京太は、光影を探し出して欲しいと頼んでくる。松の家 京太(まつのや きょうた) 滑稽噺を得意とする噺家。 松の家 京楽(まつのや きょうらく) 京太の師匠。 柳々齊 一春(りゅうりゅうさい ひとはる)・柳々齊 二春(りゅうりゅうさい ふたはる) 「紙切り」芸で有名な親子。 光影(こうえい) 「紙切り光影」の名で知られた伝説の紙切り芸人。30年ほど前に関西を中心に活動していた。生い立ちや経歴の一切が謎に包まれる。 池松 文定(いけまつ ふみさだ) 京都の寄席、鴨居亭の席亭。 岡倉(おかくら) 大阪の玉造演芸場の社長。昼間は上方落語組合事務局で事務の手伝いをしている。
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