次第とは?

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し‐だい【次第】

【一】[名]

物事が行われる際の一定の順序。「式の次第書き出す

今まで経過してきた状態。なりゆき。「事の次第を話す」

物事の、そうなるに至った理由。わけ。事情。「そんな次第で明日は伺えない」

能や狂言構成部分の一。七・五、返句、七・四の3句からなる拍子に合った謡。シテ・ワキなどの登場第一声として、また曲舞(くせまい)や乱拍子序歌としても謡われる。

能や狂言で、シテ・ワキなどの登場用い囃子事(はやしごと)。大鼓小鼓に笛があしらい、続いて4が謡われる。

歌舞伎囃子(ばやし)の一。5取り入れたもので、能がかり登場音楽として用いるほか、「関の扉(と)」などの幕開きにも奏する

【二】接尾

名詞に付いて、その人意向、またはその事物の事情のいかんによるという意を表す。「あなた次第でどうともなる」「この世はすべて金次第

動詞連用形に付いて、その動作が行われるままにという意を表す。「手当たり次第投げつける」「望み次第買い与える

動詞連用形または動作性の名詞に付いて、その動作がすむと直ちにという意を表す。「満員なり次第締め切る」「本が到着次第送金する」


し‐だい【次第】

1⃣ 〔名〕 上・下前・後などの並びをいう。

順序。順。ついで。

霊異記810‐824)上「我、兄弟上下の次第无くして理を失ひ」

源氏100114頃)鈴虫人々の御車しだいのままにひきなほし」

ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「縁日で買って来たやうな植木四五本次第もなく植ゑてある」

正し順序正当な手続

三代実録貞観一四年(872)八月五日継々仕奉るべき次第として中納言従三位源多朝臣従三位藤原常行朝臣をば大納言官に〈略〉任け賜はくと」〔紳‐欲到西陵寄王行周詩〕

③ (━する) 順序追ってすること。順序正しく並ぶようにすること。順序をつけること。→次第に。

宇津保(970‐999頃)蔵開上「あはれいかにして侍るらん、母宮こそはしだひし給つらめ、いと物器用に心おはせし人ぞかし」

はじめから終わりまで。一部始終

大和(947‐957頃)御巫附載物のあるやうありししだいな諸共にみける人なりければ」

(5) 物事事情由来理由成りゆきなど。

保元(1220頃か)上「外記官吏等いさめさせ給ふに、あやまたぬ次第を弁へ申せば」

末枯1917)〈久保田万太郎〉「次第によっては、柳生よりもうまいと俺はいふかも知れない

(6) 能や狂言用いる語。

(イ) 謡曲組織一部で、七五七五七四三句からなる部分第二句は初句繰り返しのことが多い。多くは、ワキ登場第一声として謡い、その役の意向感慨などを述べる。また、一曲の中で、曲舞(くせまい)や乱調子序歌としてうたわれることもある。狂言の次第も同形式である。

謡曲山姥(1430頃)「まづこの歌の次第とやらんによしあしびきの山姥山巡りすると作られたり」

(ロ) 登場人物舞台へ出て次第を歌うまで、前奏される囃子(はやし)。大小鼓が主で、笛が従う。後に歌舞伎にも取り入れられた。

三道(1423)「開口人(かいこにん)出でて指声(さしごゑ)より次第・一歌(ひとうたひ)まで一段

2⃣ 〔接尾名詞動詞連用形に付いて、その物事柄事情に因る意を表わす

名詞に付いて、その人意向、またはその物事の事情のいかんによる意を表わす

玉塵抄(1563)一五「周の末戦国になって王の威おとろゑて諸侯がわれわれうで次第に人の国をとって大になったぞ」

滑稽本浮世床(1813‐23)初「何事も運次第よ」

名詞または動詞連用形などに付いて、その動作が行なわれるままにする意を表わす放題

米沢沙石集(1283)九「情(なさけ)ありて命を助けながら、猶僻事成りて、横さま損じられん事こそ術無き次第にて侍れ」

浄瑠璃薩摩歌(1711頃)中「おはかの花もかれしだい、持仏のかうもきへしだい」

動詞連用形に付いて、その動作がすんだら直ちにの意を表わす

室町殿日記(1602頃)一「手透次第に実否糺由被申候条、可其意候」

行人(1912‐13)〈夏目漱石友達大阪へ着き次第(シダイ)、其処電話掛ければ」


つぎて【次第・序・次】

〔名〕 順序。しだい。ついで。

石山寺本金般若経集験記平安初期点(850頃)「玄食の次(ツキテ)なりしかば、并に之に食を与へき」


ついで【序・次・第・次第・嗣】

〔名〕 (「つぎて(次第)」の変化した語か)

順序順番。次第。

西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)六「寒暑調和にして、時序(ツイテ)を乖(そむ)かじ」

徒然草1331頃)一五五四季はなほ定れるついであり。死期はついでをまたず」

あとつぎ後継者

書紀720綏靖即位一一月(北野本訓)「汝(いまし)の天位(あまつくらひ)に光臨(てりのそ)みて以て皇祖(みおや)の業(ツイテ)に承(うけ)けむこと」

③ あることを行なうにちょうどよい機会また、あることを行なっているとき、それといっしょに他のことを行なうこと。また、くたびれついで」「骨折りついで」など、他の語につけて用いることもある。→ついでに

古今(905‐914)離別・三九三・詞書「山に登り帰りまうで来て人々別れけるついでに詠める」

浮世草子世間胸算用(1692)二「いそがぬ事ながら次而(ツイデ)もあらば此方の娘を囉(もろ)ふてもくださるかたづねてくだされ」


次第

読み方:シダイ(shidai)

順序、ついで


次第

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 05:20 UTC 版)

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