Weblio 辞書 > 凡例 : 『小学館 大辞泉』

凡例 : 小学館 大辞泉



この「凡例」は、小学館の『デジタル大辞泉』の凡例に基づいて作成されています。


1. 序 第二版 刊行にあたって

21世紀の今日、インターネットやテレビ・新聞・雑誌などを通じて、人類の歴史上これまでにない速度で新しい言葉が生まれ、広がり、使われるようになっています。また、人々を取り巻く社会情勢が急速に変化し、政治・経済に影響して制度・体制・組織・法律なども大きく変転しています。これらの推移を「辞書」の上で捉えるために大辞泉は2006年にデータベースを用いたデジタル編集システムを開発し、新語の追加、既存項目への加筆・修正を始めました。

本格的なデータ更新の開始とともに、『デジタル大辞泉』は電子辞書・ウェブ辞書・携帯電話向けの辞書として広く活用されるようになりました。さらに電子書籍端末に内蔵され、スマートフォンで使えるアプリケーションに進化し、今や日本に限らず世界中で利用される日本語辞書となっています。

今回、こうして蓄積した厖大なデータを『第二版』として結晶させます。

初版との大きな違いは「横組み」としたところです。第二版に収録する25万項目のうち約4万語の表記欄でアルファベットが使われています。また、解説には数式や化学式など、縦組みでは表すことのできない要素が数多くあります。これらを踏まえ、第二版では「横組み」を採用し、併せて文字の間隔を詰め、言葉の一覧性や視認性を高めて読みやすくしました。

――ヒッグス粒子は発見されたのか?――

現時点では未発見とされていますが、明日にでも存在が認められるかもしれません。辞典には時間が経過しても変化しない事柄と、経過とともに古くなる事柄とが混在しています。特に、自然科学・医学・時事用語などの専門語は不確定な要素を多く含んでいます。

書籍の場合、古くなった内容をすぐには修正できないという解決の困難な問題があります。『大辞泉第二版』では付属するDVDデータを更新することで、この難題を克服しようと考えました。2015年まで毎年、本文・画像・地図データの更新を行います。既存項目の修正に加え、新規項目を追加することで最終的には28万語を超える辞書データとなる予定です。これによって、ある時点までの情報の集積であった辞書が、より長い期間、最新の状態で利用できるようになります。

1995年に『大辞泉』を刊行して以来、多数の読者諸賢のご声援とご批正を賜りました。この場を借りて心より御礼を申し上げます。『大辞泉』はこの第二版において書籍とデジタルの融合・発展を目指す新しい試みに取り組みます。この試みが読者の皆様に受け入れられ、これまで以上に活用される辞典になることを祈念してやみません。

2012年9月
小学館 大辞泉編集部
2. 序 第一版 『大辞泉』の刊行にあたって

一口に国語または日本語といっても、それはなかなか複雑な様相をもっている。現代の日本語についてみても、いろいろ相違した面をもつ言葉が含まれている。まず、地方地方でそれぞれ異なった言葉が行われている。このような土地によって異なった言葉は方言といわれる。日本語にはきわめて多くの方言がある。また、職業や階層の相違、あるいは男女や老幼の差などによっても、それぞれ特色のある言葉が行われている。このような、地域または階層によって異なる言語に対して、全国共通に、かつあらゆる階層を通じて行われているものとして、いわゆる共通語がある。これらは実際の談話に用いられる言語、すなわち話し言葉における言語の種々相である。

これに対して、主として文章に用いられる言語、すなわち書き言葉には、また、話し言葉とは異なったものが行われている。最も普通には、現代の共通語式の話し言葉にもとづいている口語文と、もっぱら文字に書く場合の言語として前代から伝えられた特殊な言葉である文語文とがある。その文語文にも、明治以後実用文として一般に用いられるようになった普通文、書簡文としての候文や、江戸時代およびそれ以前の文章である古文など、種々の文体のものがある。

このように、現代の国語には、いろいろの言葉が行われている。そして、これらの言語は、それぞれに、何らかの意味で、前の時代から行われてきた言葉にもとづいている。そして、さらに、現代以前の国語にも、それぞれの時代や時期において、これまた、多様な言語が複雑な相をなして行われているのである。このように、一口に国語または日本語といっても、その姿はなかなか複雑であり、過去の国語と現代の国語とでは、いろいろの相違が見られる。つまり、言語は時とともに移り変わるものであって、時代により複雑な相をなしつつ、さまざまに変遷してきているのである。

本書は、このような複雑な様相をもっている国語についての基本的な辞典である。それは、現代語を中心にして、上代から近世に至る古語をはじめ、人名・地名などの固有名詞や各種分野の専門用語など、多くの百科語をも含めた総合的な国語辞典である。一般の国語語彙に関しては、まず現代語を中心にして、その語義・用法などをできるだけ細かに記述し、それを基にして、現代語の基盤になっている、古い時代から今日までの各時代・各時期における主要な語の語義・用法の変遷に関する歴史的な記述を必要に応じて加えていくようにした。また、百科語に関しては、現代生活に必要な項目に重点を置き、できるだけ新しい知識を簡潔に記述するように努めた。

このように、本書は現代語を中心とする辞典であるから、現代語に関しては特にていねいに扱い、その語義・用法などはなるべく細かに記述するようにした。ただ語義・用法を記述するだけでなく、現代語においても多くの適切な用例を添えて、その語が実際にどのように使われるかが理解できるように配慮した。その用例は、原則として作例をもって示したが、やや古風な語義・用法については出典付きの文例を掲出することにした。

現代語を中心とした国語辞典といっても、現代語の範囲は広く、老人から若い人まで、その言葉の使い方や理解のしかたには相当の差異が見られる。語義や用法の細かな記述だけでなく、基本的な語については、類似の言葉の使い分けの実態を理解してもらうことも必要と思われる。そのような見地から、本書においては、日本語の表現に役立つように、編集上の新しい工夫をいろいろ加えるようにした。日本語の表現に役立つような国語辞典ということをも目指しているのである。

筆者が本書の編集を委嘱されてから今日まで、ほぼ30年に近い歳月が経過しようとしている。辞書の編集にある程度の時間がかかることは已むを得ないにしても、これほど多くの年月がかかろうとは当時としては思ってもみないことであった。振り返ってみれば、コンピューターによる組版・製版と多色印刷というようなすべて新しい試みの導入など、編集作業をめぐってはいろいろのことがあり、そのために余計多くの時間がかかってしまったのであるが、各界・各方面の多くの方々からの御協力・御援助を得て、ようやくここに完成をみるに至ったのである。

この間、国語関係の諸項目をはじめ、固有名詞や各種分野の専門用語など、多くの百科項目に関しては、原稿の執筆・校閲・整理等のことにつき、いろいろと御協力・御援助をいただいた。これら多くの方々に対しては、深く感謝を表する次第である。また、本書の編集委員・編集協力者の各位や、小学館と『大辞泉』編集部の方々の御努力・御協力にも敬意を表するものである。

この辞書が、広く利用され、読者諸賢の叱正を仰ぎつつ、さらに成長していくことを願ってやまない。

1995年8月
松村明
3. 編集の基本方針
  1. 本書には、現代の日本で用いられている語を中心に、古語、専門用語、時事用語、外来語、地名・人名その他の固有名詞など、総項目数25万余語を収めた。項目を立てるにあたっては、上代から現代までの文献を検して語彙・用例を採集するとともに、新聞・放送・インターネットなどの情報媒体にも着意して、広く世に行われる語彙・語法を積極的に採録した。
  2. 本書は、学校・職場また家庭の中で、より多くの人の使用に応えるために、なるべく平易・簡潔な記述をするよう心掛けた。解説の文章および用字は、常用漢字表を基準として、難字・専門用語などにはふりがなを付けるようにした。
  3. 本書は、言葉の意味を解説するにとどまらず、それが実際にどう使われるかという観点から、用例をふんだんに入れるようにした。
  4. 語義の解説にあたっては、現在通行している意味や用法を先にし、古語としての解説をあとに記述した。また、広く一般的に用いられる語義を先に、特定の分野で行われる語義や、限られた形での用法などはあとに記した。それ以外については、原義から転義へと時代を追って記述した。
  5. 文法の扱いは、現在の学校教育で広く行われているものに従った。文法用語の使用も一般的な範囲にとどめて、なるべく専門的な記述に傾かないようにした。
  6. 本書では、記述が平板に終わることを避け、できるだけ多角的に言葉をとらえることをめざした。基本的な語においては、表現を豊かにする[類語]欄、いわゆる逆引き辞典の機能をもつ[下接句][下接語]欄、言葉の微妙な差異を明らかにする[用法]欄を設けた。また、関連する図版を一箇所に集めて総合的に解説した。
  7. 言葉と生活・文化との関わりを重視して、関連する情報をなるべく多く添えるように心掛けた。たとえば、季語とその俳句例などを積極的に入れるようにした。
  8. 「漢字項目」においては、字義解説に加えて、実際的な用途を考え、人名に用いる読みを集めた「名のり」欄、読みにくい熟語などを収めた「難読」欄も設けた。
4. 見出し

[1] 見出しの表示のしかた

  1. 和語・漢語はひらがな、外来語はかたかなで示した。
  2. 和語・漢語については、古語・現代語の別なく現代仮名遣いによることを原則とした。
  3. 外来語は普通に行われている書き表し方によって、長音符号「ー」や小字の「ァ・ィ・ゥ・ェ・ォ」などを用いた。
    ティーン【teen】
    ウェブ【web】
  4. 慣用句・ことわざの類は、親見出しと共通する部分を省略せず、全形を漢字かな交じりで立てるようにした。また、同じ意味の別表現は《「  」とも》で示した。
    つち 【土/地】
    土にな・る《「土となる」とも》
  5. 見出しの語構成は、その語の成り立ちを説明しうる最終的な結合箇所に「‐」を入れた。原則として二分するものであるが、結合関係によってそれ以上の場合もある。
    ば‐しょ【場所】
    い‐ばしょ〔ゐ‐〕【居場所】
    な‐の‐はな【菜の花】
    アイ‐エス‐ディー‐エヌ 【ISDN】
  6. 活用する語には、活用語尾の前に「・」を入れた。
    およ・ぐ【泳ぐ/×游ぐ】
    ただし・い【正しい】
    語幹と語尾とが区別できない語には入れていないが、それが下に付く複合語には、語間に「・」を入れた。
    みる【見る/視る/観る】
    ゆめ・みる【夢見る】
  7. 語幹と語尾との区別のない活用語を含む連語・慣用句には、それらの活用語の前に「◦」を入れた。
    おもほえ◦ず【思ほえず】
    足元を◦見る
  8. 「‐」が「・」「◦」と重なるときは、「‐」を省略した。
    こころ・える【心得る】
    かえり・みる【顧みる】〔かへりみる〕

[2] 活用語の見出し

  1. 活用語は原則として終止形を見出しとした。
  2. 口語形を見出しとし、文語形が存在するものはそのあとに示した。
    むく・いる【報いる/酬いる】[動ア上一][文]むく・ゆ[ヤ上二]
    たか・い【高い】[形][文]たか・し[ク]
  3. 形容動詞および本書で[ト・タル]と示した語は、語幹を見出しとした。
    しず‐か〔しづ‐〕【静か/閑か】[形動][文][ナリ]
    かっ‐こ〔カク‐〕【確固/確×乎】[ト・タル][文][形動タリ]
  4. 名詞・副詞から派生したサ変動詞は、もとになる見出しに統合し、その品詞に「スル」を添えて表示した。ただし、漢字一字に「する」が付くものは独立の見出しとした。
    うん‐どう【運動】[名](スル)
    びっくり[副](スル)
    ろん・ずる【論ずる】[動サ変][文]ろん・ず[サ変]
    ひがし・する【東する】[動サ変][文]ひがし・す[サ変]

[3] 見出しの配列

  1. 見出しは、五十音順に配列した。一字目が同じものは二字目のかなの五十音順とし、以下も同様に扱った。長音符号「ー」は、直前のかなの母音と同じとして扱った。
  2. 同じかなのときは、以下の基準を設けて配列した。
    (1)清音・濁音・半濁音の順。
    ハートハードバードパート
    (2)拗音・促音は、直音の前。
    ひょう【表】ひ‐よう【費用】
    はっ‐か【薄荷】はつ‐か【二日】
    (3)品詞の順。すなわち、
    名詞→代名詞→動詞→形容詞→形容動詞→ト・タル→連体詞→副詞→接続詞→感動詞→助動詞→助詞→接頭語→接尾語→語素→連語→枕詞 の順。
    (4)和語・漢語 → 外来語 の順。
    めい【×姪】メイ【May】
    (5)表記欄のない語 → 表記欄のある語 の順。
    はやぶさはや‐ぶさ【×隼】
    (6)漢字表記のあるときは、ア.一字目の漢字の画数の少ないものが前、イ.一字目の漢字の画数が同じときは部首順、ウ.一字目の漢字が同じときは二字目以下の漢字の画数による。
    か‐しょう【火傷】か‐しょう【仮称】か‐しょう【仮象】か‐しょう 〔クワシヤウ〕 【和尚】
5. 表記

[1] 漢字表記

  1. 見出しに当てられる漢字表記を【 】の中に示した。
  2. 漢字の字体はJIS漢字コード第1水準漢字および第2水準漢字を基本とした。常用漢字は内閣告示の字体によったが、一部デザインの差異として許容されている字体はその字体を使った。繰り返し記号「々」などは原則的に用いていない。
    はく‐せい 【剥製】
    でき‐あい 【溺愛】
    もり‐おうがい【森鴎外】〔‐オウグワイ〕
    かんかん‐がくがく【××××諤】
  3. ひらがな・かたかな、またローマ字で書く部分を含む語は、それらを含めて示した。
    ごった‐に【ごった煮】
    と‐がき【ト書(き)】
    エックス‐せん【X線】
  4. 漢字表記が二つ以上考えられる場合は、原則として広く用いられるものを先に掲げた。
    あか・い【赤い/紅い】
    ほり【堀/×濠/×壕】
  5. 意味による漢字の使い分けが明確な語は、項目を別にした。また、同一項目内でも、ある特定の意味について用字が慣用化されている場合には、その語義区分の初めに( )でその用字を示した。
    あかし【灯】《動詞「明かす」の連用形から》
    あかし【証】《「灯(あかし)」と同語源》
    か・く【書く/描く/画く】 (書く)… (書く)… (描く・画く)…
    か・ける【掛ける/懸ける】 …㋐(「架ける」とも書く)
  6. 作品名などでは、その原題や邦題の表記を示した。
    あいびき【あひゞき】〔あひびき〕
    ベニスのしょうにん〔‐のシヤウニン〕【ベニスの商人】 《原題The Merchant of Venice》

[2] 常用漢字

  1. 見出しに相当する漢字で、常用漢字表にない漢字には「×」、常用漢字音訓表にない読みの場合には「」を左肩に付した。
  2. 常用漢字表の「付表」に掲げる語は、常用漢字に準じて扱った。
  3. 固有名詞、また中国語・朝鮮語など外来語の漢字表記には常用漢字の基準は適用せず、「×」「」の類は付さないこととした。
    いかるが【斑鳩】
    ギョーザ【餃子】《中国語》
    チョンガー【総角】《朝鮮語》
  4. 国語審議会報告や、法令用語、公用文の書き表し方などで、慣用として認められるものを多く採用した。
    にっ‐しょく【日食/日×蝕】
    き‐りつ【規律/紀律】
  5. 漢字熟語に和語を当てた、いわゆる熟字訓は、常用漢字表の「付表」にあるものには「」、ないものには「」によって、そのまとまりを示した。
    お‐じ〔をぢ〕【伯父/叔父】
    あき‐なす【秋茄子】

[3] 送りがな

  1. 送りがなは、内閣告示『送り仮名の付け方』によることを原則とした。古語についてもこれに準じたが、仮名遣いは歴史的仮名遣いを用いた。
    かま・える〔かまへる〕【構える】
    おもい‐かま・う〔おもひかまふ〕【思ひ構ふ】
  2. 省略することが許容されているものには当該のかなを( )で囲み、補った形が許容されているときには語全体を〔 〕で囲って示した。
    いい‐おと・す〔いひ‐〕【言(い)落(と)す】
    おこな・う〔おこなふ〕【行う〔行なう〕】
  3. 専門的な用語については、その分野などで慣用とされている書き表し方によった。
    とりもどし‐けん【取戻権】
    あずかり‐どころ〔あづかり‐〕【預所】
    さし‐じきい〔‐じきゐ〕【指敷居/差敷居】

[4] 外来語

  1. 外来語については、日本に直接伝来したと考えられる原語を【 】内に掲げ、その言語名を付記した。ギリシャ語・ペルシア語・ロシア語などはローマ字綴りに翻字して掲げた。また、英語の場合は、原則として言語名の付記を省略した。
    ウオツカ【(ロシア)vodka】
    ランプ【(オランダ)(英)lamp】
    アーケード【arcade】
  2. 地名・人名などの固有名詞には、原則として言語名は記さなかった。ただし、現地での呼称とは異なる地名や、普通名詞などと熟した呼称には、言語名を記すものもある。
    チャーチル【Winston Leonard Spencer Churchill】
    イギリス【(ポルトガル)Inglêz】
    エコール‐ド‐パリ【(フランス)École de Paris】
  3. 外国人で同姓の人名が複数あるときには、「親子」「兄弟」「夫婦」「王位」などの繋がりのある人名を一つの見出しにまとめた。
    ブッシュ 【Bush】(George Herbert Walker ~)…(George Walker ~)…
  4. 漢字を当てる慣習のある外来語については、一般的な語に限り、原綴りの前に掲げた。それ以外のものについては必要に応じて補説として記すようにした。
    ガス【瓦斯】〖(オランダ)(英)gas〗
    カナリア【(ポルトガル)canaria】…[補説] 「金糸雀」とも書く。
  5. 原語音から著しく転訛した語や、外国語に擬して日本でつくったいわゆる洋語(和製語)には、【 】に綴りを記さず、語義解説の《 》内でその成り立ちを示した。
    カレー‐ライス 《curry and riceから》
    ハイ‐ティーン 《(和)high+teen》…[補説] 英語ではlate teens
  6. ローマ字略語は、【 】にローマ字を示し、さらにもとになった綴りを《 》に記した。
    アイ‐エヌ‐エス 【INS】 《information network system》
    ナトー 【NATO】 《North Atlantic Treaty Organization》

[5] 歴史的仮名遣い

  1. 見出しの仮名遣いと異なる歴史的仮名遣いは、見出しのあとの〔 〕に記した。その際、「‐」や「・」「◦」は省略した。
    あい‐しらい〔あひしらひ〕
    おおき・い〔おほきい〕【大きい】
    きら◦う〔きらふ〕【霧らふ】
  2. 見出しに語構成を示す「‐」が入るものは、その単位で分けて考え、歴史的仮名遣いが見出しの仮名遣いと一致する部分は省略して「‐」で示した。
    にわ‐の‐おしえ〔には‐をしへ〕【庭の訓】
    じょう‐にん 〔ジヤウ‐〕 【常任】
  3. 歴史的仮名遣いは、和語はひらがな、漢語はかたかなで示すことを原則とした。
    きのう〔きのふ〕【昨日】
    い‐にょう 〔ヰネウ〕 【囲×繞】
  4. 漢字表記が複数あり、それぞれの歴史的仮名遣いが異なるときは、漢字表記のあとに別々に示すようにした。
    こう‐ほう 〔クワウ‐|コウ‐〕 【広報/×弘報】
  5. 同じ漢字表記でも、語義の違いに対応して歴史的仮名遣いが異なるときは、それぞれの語義区分の冒頭に示すようにした。
    こう‐どう【講堂】 (カウダウ) (コウダウ)
6. 品詞
  1. 見出し語の品詞などの表示には略号を用いた。(「記号・約物一覧」参照)
  2. 名詞は品詞の表示を省略した。ただし、同一項目の中で他品詞の用法もあるときには、それと区別して[名]と示した。固有名詞については表示を省略した。
    ぜん‐たい【全体】[名]…[副]…
    じ‐ゆう〔‐イウ〕【自由】[名・形動]
  3. 動詞は、活用する行と活用の種類とを示した。
    かえ・る〔かへる〕【返る/反る】[動ラ五(四)]
    か・える〔かへる〕【変える】[動ア下一][文]か・ふ[ハ下二]
  4. 「する」が付いてサ変動詞となるものには、もとの品詞に「スル」を添えて示した。
    けん‐てい【検定】[名](スル)
    うっとり[副](スル)
  5. 形容詞・形容動詞の文語形には活用の種類を示した。
    かる・い【軽い】[形][文]かる・し[ク]
    こころ‐はずか・し〔‐はづかし〕【心恥づかし】[形シク]
    あき‐らか【明らか】[形動][文][ナリ]
    しょう‐ぜん〔セウ‐〕【昭然】[形動タリ]
  6. 文語のタリ活用の形容動詞で、口語においては「-と」の形で副詞に、また「-たる」の形で連体詞に用いられるものは、品詞表示を[ト・タル]とした。
    へい‐ぜん【平然】[ト・タル][文][形動タリ]
  7. 助詞は、格助詞・接続助詞・副助詞・係助詞・終助詞・間投助詞・並立助詞・準体助詞の別を示した。
    [係助]
    から[格助]…[接助]…[準体助]…
  8. 助動詞には、語義解説の前に活用する語形を掲げた。
    れる[助動][れ|れ|れる|れる|れれ|れろ(れよ)]
  9. 連語については、名詞を格助詞「の」「つ」でつなげたような、体言型のものには〔連語〕の表示を省略した。
7. 語源語誌
  1. 語義記述の前に、語の成り立ち、語源・語誌の説明、および故事・ことわざの由来などを必要に応じて《 》で記した。
    いん‐ねん〔‐エン〕【因縁】 《「いんえん」の連声(れんじょう)
    しい‐か【詩歌】 《「しか(詩歌)」の慣用読み》
    そう・ず〔サウず〕【請ず】[動サ変] 《「そう」は「しょう」の直音表記》
    かえで〔かへで〕【×楓/槭樹】 《「かえるで(蛙手)」の音変化》
    うしゃあが・る[動ラ四] 《「うせあがる」の音変化。近世江戸語》
    しか◦なり【然なり】〔連語〕 《副詞「しか」+断定の助動詞「なり」》
    朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり 《「論語」里仁(りじん)から》
  2. 見出し語に対する、仮名遣い、清濁の差異については《 》で触れた。この場合の小異の語形は、見出し語と同じ意味・用法として扱った。
    むずかし・い〔むづかしい〕【難しい】[形][文]むづか・し[シク] 《…「むつかしい」とも》
    もみじ〔もみぢ〕【紅葉/黄葉】[名](スル) 《…上代は「もみち」》
  3. 品詞欄で示しきれなかった説明などは《 》で補った。
    もうさ‐く〔まうさ‐〕【申さく/白さく】 《動詞「もうす」のク語法》
  4. 見出し語が翻訳によって生じたことが明らかなときは、その原語を《 》に掲げた。梵語の場合は音写か訳語かの別も示した。
    しゅう‐きょう 〔‐ケウ〕 【宗教】 《religion》
    まんだら【××荼羅/××陀羅】 《(梵)maṇḍalaの音写。…》
  5. 外来語で、日本語としての意味と外国語本来の意味との間に著しい差異があるときなどには、その本来の意味を《 》に示した。
    アルバイト【(ドイツ)Arbeit】[名](スル) 《労働・仕事・研究の意》
  6. 邦訳された外国の作品名には、その原題を《 》内に示した。
    つみとばつ【罪と罰】 《原題、(ロシア)Prestuplenie i nakazanie》
8. 語義解説

[1] 意味・用法の記述

  1. 一般の国語語彙に関しては、まず現代の意味・用法を記述し、それをもとに古い時代の意味・用法の変遷を記述するようにした。
  2. 百科語、時事用語に関しては、最新の情報・学説を取り入れつつ、現代生活に密接した内容を簡潔に記述するようにした。
  3. 同一項目内において意味・用法を分けて解説する場合、必要に応じて以下の記号を用いた。
    (1)品詞、およびそれに準じる区分にはを用いた。
    あじ〔あぢ〕【味】[名]…[形動][文][ナリ]…
    すく・む【×竦む】[動マ五(四)]…[動マ下二]…
    (2)意味・用法の区分を示す標準的な記号としては1 2を用いた。その下位の区分としては㋐㋑を用いた。
    た・つ【立つ】[動タ五(四)] …㋐…㋑…
    また、区分が多数・煩雑になる場合に限り、1 2の上位区分としてを用いた。
    い・う〔いふ〕【言う/×云う/×謂う】[動ワ五(ハ四)]……… …㋐…
    (3)固有名詞の区分には、を用いた。
    エリザベス【Elizabeth】(1世)…(2世)…
  4. 語義解説の末尾には対義語・対語を⇔で示した。
    あが・る【上がる/揚がる/挙がる】…⇔おりる。
    だい‐じょう【大乗】…⇔小乗。
  5. 参照する項目などについては、語義解説の末尾に→で項目を示した。
    うお 〔うを〕 【魚】…→魚類
  6. 語義解説のすべてを別の項目にゆだねるときは、⇒を用いてその見出しを示した。
    きゃく‐し【客思】⇒かくし(客思)
    こくさい‐ろうどうきかん〔‐ラウドウキクワン〕【国際労働機関】⇒アイ‐エル‐オー(ILO)
  7. 人名の項目には[ ]を用いて生没年を西暦で記した。
    たかすぎ‐しんさく【高杉晋作】[1839~1867]

[2] 用例

  1. 一般の国語項目には、意味・用法を理解する一助となるように用例を入れた。特に活用する語には必ず入れることを原則とした。
  2. 現代語には、用法を想定した例(作例)を入れることを原則とした。現在では古めかしくなっている語には、近代・現代の文献から用例を引くようにした。
  3. 古語には、その語が最も使用された時代の代表的な古典から用例を引くようにした。この場合の仮名遣いは歴史的仮名遣いを用いた。
  4. 用例文は「 」でくくり、見出し語に当たる箇所は「―」で略した。活用語の場合は、語幹の部分を「―」で示し、活用語尾は「・」のあとに記した。「◦」を含む連語・慣用句の場合もこれに準じた。
    かん‐どう【感動】[名](スル)…「深い―を覚える」「名曲に―する」
    うね・る[動ラ五(四)]…「山道が―・る」「帰りには二三間―・って、植込の陰を書斎の方へ戻って来た」〈漱石・虞美人草〉
    あらせ◦られる 【有らせられる】[連語]…「御壮健で―◦られる」
    語幹と語尾との区別のつかない語は「-」を用いず、太字で該当箇所を示した。
    える【得る】[動ア下一][文]う[ア下二]…「そうせざるをない」
    みたいだ[助動]…「お寺みたいな建物」
    また、清濁を明らかにしたり、異なる語形を掲げたりするときには省略していない。
    てる〔連語〕…「いま考え―ところだ」「話はだいぶ進んでるはずです」
    跡を垂(た)・る…「弥陀次郎が跡垂れて発心もならざれば」〈浮・永代蔵・五〉
  5. 文献からの引用に際しては、〈 〉内に出典を示した。途中の部分を省略した箇所は「…」で示した。また、文意を明らかにするために( )で補ったり、語義を(=  )で加えたりした。
    そ‐らい【××徠】[名](スル)…「さまざまな幻が、…ひっきりなく―すると」〈芥川・偸盗〉
    ひそ‐か【密か/窃か/私か】[形動][文][ナリ] …「(清盛ハ)ほしいままに国威を―にし」〈平家・四〉
    おぼ‐めか・し[形シク]…「そのかた(=和歌ノ方面)に―・しからぬ人」〈枕・二三〉
  6. 名詞・形容動詞をまとめた語義区分では、形容動詞連体形の作例に「(の)」を補って名詞にも同様の用法があることを示した。また、見出し語のままの形でも助詞「と」を伴った形でも用いる副詞には、「(と)」を補って両様があることを示した。
    せい‐しき【正式】[名・形動]…「―な(の)名称」
    びっしり[副]…「予定が―(と)詰まっている」
  7. 出典の表示では、異称のある文献は一つの名称に統一し、また適当に簡略化した。巻名・巻数・部立て・説話番号などは、文献に応じて適宜付した。万葉集には旧『国歌大観』番号を用いた。(「古典出典一覧」参照)
    あいだち‐な・し[形ク]…「心よからず―・きものに思ひ給へる」〈源・夕霧〉
    き‐でん【貴殿】…「六波羅の―へも参ずべし」〈盛衰記・一〇〉
    ひき‐ほ・す【引き干す】[動サ四]…「小垣内(をかきつ)の麻を―・し」〈万・一八〇〇〉
  8. 訓点資料や漢文体で書かれた文献は、読み下した形のテキストを使用した。また、ローマ字資料をかたかなで示す以外は、原則として漢字ひらがな交じり文とした。
    にい‐ばり〔にひ‐〕【新治/新墾】…「―の十握(とつか)の稲(しね)の穂」〈顕宗紀〉
    あっぱれ【天晴(れ)/×遖】…「―獅子ワ臆病ナモノカナ」〈天草本伊曽保・驢馬と獅子〉
  9. 古辞書類では、単に書名だけを掲げて語義の典拠としたものもある。
    こう〔こふ〕【×鵠】ハクチョウの古名。〈和名抄〉
  10. 近代・現代の出典の表示には、筆者名に、姓・名・号などの略称を用いたものもある。(「近代作家略称一覧」「俳号一覧」参照)
9. 補説・派生語など
  1. 語義解説の補足的な事柄、また諸説のある問題点などについては、語義解説の末尾に[補説]として記した。「書名別項」は同名の項目が別にあることを示す。
    うきよ‐どこ 【浮世床】 …[補説]書名別項。
  2. 同一項目内において、意味・用法によってアクセントが異なるときは、語義解説の末尾に[アクセント]として注記するようにした。語形をかたかな書きにして、高く発音する部分を太字にしてある。
    がた‐がた [副](スル)… [形動]…[アクセント] はタガタ、 はガタガタ
  3. 俳句において季語とされている見出し語には、《 春》《 花=夏》のように示し、代表的な句例を添えるようにした。
  4. 歌枕とされている地名には、[歌枕]と示し、適宜和歌例を添えた。
  5. 可能動詞は、独立の見出しとして立てず、もとになる動詞の解説末尾に[可能]として太字で掲げた。ただし、複合動詞には表示を省略した。
    よ・む【読む/詠む】 [動マ五(四)]…[可能]よめる
  6. 現代語の形容詞・形容動詞に接尾語「がる」「げ」「さ」「み」が付いた派生語は、項目の解説末尾に[派生]として太字で掲げた。
    つよ・い【強い】 [形][文]つよ・し[ク]… [派生]つよがる[動ラ五]つよげ[形動]つよさ[名]つよみ[名]
    しん‐けん【真剣】 …[形動][文][ナリ]…[派生]しんけんさ[名]しんけんみ[名]
  7. 基本的な語には、表現に役立つ実際的な資料として、次のような欄を設けた。
    (1)見出し語と意味・用法が似ていて微妙に異なる語を[用法]欄に取り上げ、その相違を解説するようにした。
    うま・い【旨い/甘い】
    [用法]うまい・おいしい
    (2)見出し語に似た意味の語句を[類語]として集め、右枠に示した。語義区分や用法によってグループに分けて示した。類語の範囲はできるだけ広くし、対義語の類も含めた。
    き・く【聞く/聴く】
    [類語](1)耳にする/(2)傾聴する…/(3)仄聞(そくぶん)する…(謙譲)伺う…/(5)尋ねる
    (3)見出し語が下に付く複合語・連語の類を[下接語]として集め、右枠に示した。
    いわい〔いはひ〕【祝(い)/斎】
    [下接語]内祝い・産(うぶ)祝い・産衣(うぶぎ)の祝い・快気祝い…
    (4)見出し語が下に付く慣用句・ことわざの類を[下接句]として集め、右枠に示した。
    く・う〔くふ〕【食う/×喰う】
    [下接句]泡を食う・一杯食う・犬も食わぬ…
10. 漢字項目
  1. 音読みの熟語を多くつくる漢字を特に選び出し、本文とは別に[漢字項目]として解説した。その漢字に複数の字音がある場合は、一つの字音の項目でまとめて解説した。
  2. 字体について、常用漢字は「常用漢字表」に則り、デザインの差異として許容されている字体はその字体を使用した。常用漢字表に康煕字典体として添えられているものは〔 〕内に掲げた。常用漢字以外は、JIS漢字の字体に準じた。
  3. 学習漢字には、[学習漢字]と表示し、学年配当を数字で示した。
  4. 常用漢字表にない漢字には「×」を付し、人名漢字として認められているものには[人名用漢字]と表示した。
  5. 音訓は、常用漢字音訓表にあるものは太字で示した。
  6. 字音には、呉音(呉)、漢音(漢)、唐音[唐宋音](唐)、慣用音(慣)の別を示した。
  7. 解説にあたっては、音訓が複数あるときはまずその別を示し、そのあとに漢字の意味と熟語の例を掲げるようにした。熟語の配列は、その漢字が上に付く語と下に付く語とに分け、それぞれを五十音順に並べた。
  8. 解説の末尾には、人名に用いられる音訓を[名のり]として集めた。また、熟語として読みにくいものを[難読]としてまとめた。
11. その他
  1. 年号を記す場合には、原則として日本の国内に関する事柄には和暦、それ以外は西暦を用いた。
  2. 日本の都市の人口を記す場合は、総務省統計局『平成22年国勢調査人口速報集計結果』、および外国の人口に関するものは『Demographic Yearbook, United Nations』(国連世界人口統計年鑑、2008年)などに基づいた。
12. 【古典出典一覧】

出典表示に略称を用いたすべての作品と、例として引いた作品のうちの主要なものの名称を五十音順に列挙した。
作品の名称の次に、大まかな分類と成立した時代を示した。

【あ】

赤染衛門集(あかぞめえもんしゅう)私家集[平安]
赤人集(あかひとしゅう)〈山部赤人〉私家集[平安]
顕輔集(あきすけしゅう)〈藤原顕輔〉私家集[平安]
朝忠集(あさただしゅう)〈藤原朝忠〉私家集[平安]
明日香井集(あすかいしゅう)〈飛鳥井雅経〉私家集[平安]
吾妻鏡(あずまかがみ)歴史書[鎌倉]
吾妻問答(あずまもんどう)連歌書[室町]
天草本伊曽保=伊曽保物語(いそほものがたり)キリシタン版[安土桃山]
天草本平家=天草本平家物語(あまくさぼんへいけものがたり)キリシタン版[安土桃山]
曠野(あらの)俳諧[江戸]

【い】

生玉万句(いくたままんく)俳諧[江戸]
十六夜日記(いざよいにっき)紀行[鎌倉]
和泉式部集(いずみしきぶしゅう)私家集[平安]
和泉式部日記(いずみしきぶにっき)日記[平安]
伊勢=伊勢物語(いせものがたり)物語[平安]
伊勢集(いせしゅう)私家集[平安]
伊勢大輔集(いせのおおすけしゅう)私家集[平安]
一言芳談(いちごんほうだん)仏教書[鎌倉]
一枚起請文(いちまいきしょうもん)仏教書[鎌倉]
一遍上人語録(いっぺんしょうにんごろく)仏教書[鎌倉]
田舎荘子(いなかそうじ)談義本[江戸]
田舎之句合(いなかのくあわせ)俳諧[江戸]
犬筑波集(いぬつくばしゅう)俳諧[室町]
今鏡(いまかがみ)歴史物語[平安]
色葉字類抄(いろはじるいしょう)辞書[平安]

【う】

浮=浮世草子(うきよぞうし)[江戸]

商人軍配団(あきんどぐんばいうちわ)
一代男=好色一代男(こうしょくいちだいおとこ)
一代女=好色一代女(こうしょくいちだいおんな)
色三味線=傾城色三味線(けいせいいろじゃみせん)
歌三味線=傾城歌三味線(けいせいうたじゃみせん)
栄花一代男=浮世栄花一代男(うきよえいがいちだいおとこ)
永代蔵=日本永代蔵(にっぽんえいたいぐら)
桜陰比事=本朝桜陰比事(ほんちょうおういんひじ)
沖津白波(おきつしらなみ)
置土産=西鶴置土産(さいかくおきみやげ)
親仁形気=浮世親仁形気(うきよおやじかたぎ)
織留=西鶴織留(さいかくおりどめ)
曲三味線=風流曲三味線(ふうりゅうきょくじゃみせん)
近代艶隠者(きんだいやさいんじゃ)
禁短気=傾城禁短気(けいせいきんたんき)
元禄大平記(げんろくたいへいき)
好色貝合(こうしょくかいあわせ)
好色盛衰記(こうしょくせいすいき)
御前義経記(ごぜんぎけいき)
五人女=好色五人女(こうしょくごにんおんな)
芝居気質=当世芝居気質(とうせいしばいかたぎ)
諸艶大鑑(しょえんおおかがみ)
諸国ばなし=西鶴諸国ばなし(さいかくしょこくばなし)
新永代蔵=日本新永代蔵(にっぽんしんえいたいぐら)
新可笑記(しんかしょうき)
新色五巻書(しんしょくごかんしょ)
世間猿=諸道聴耳世間猿(しょどうききみみせけんざる)
俗つれづれ=西鶴俗つれづれ(さいかくぞくつれづれ)
丹前能=女大名丹前能(おんなだいみょうたんぜんのう)
忠義太平記=忠義太平記大全(ちゅうぎたいへいきたいぜん)
長者気質=世間長者気質(せけんちょうじゃかたぎ)
常々草=新吉原常々草(しんよしわらつねづねぐさ)
妾気質=世間妾気質(せけんてかけかたぎ)
伝来記=武道伝来記(ぶどうでんらいき)
名残の友=西鶴名残の友(さいかくなごりのとも)
男色大鑑(なんしょくおおかがみ)
男色十寸鏡(なんしょくますかがみ)
二十不孝=本朝二十不孝(ほんちょうにじゅうふこう)
敗毒散=好色敗毒散(こうしょくはいどくさん)
武家義理=武家義理物語(ぶけぎりものがたり)
懐硯(ふところすずり)
文反古=万の文反古(よろずのふみほうぐ)
万金丹=好色万金丹(こうしょくまんきんたん)
三所世帯=色里三所世帯(いろざとみところせたい)
子息気質=世間子息気質(せけんむすこかたぎ)
娘気質=世間娘気質(せけんむすめかたぎ)
胸算用=世間胸算用(せけんむねさんよう)
椀久一世=椀久一世の物語(わんきゅういっせのものがたり)
右京大夫集=建礼門院右京大夫集(けんれいもんいんうきょうのだいぶしゅう)私家集[鎌倉]
宇治拾遺=宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)説話集[鎌倉]
鶉衣(うずらごろも)俳諧[江戸]
宇津保=宇津保物語(うつほものがたり)物語[平安]

【え】

栄花=栄花物語(えいがものがたり)歴史物語[平安]
詠歌大概(えいがたいがい)歌学書[鎌倉]
永久百首=永久四年百首(えいきゅうよねんひゃくしゅ)和歌集[平安]
恵慶集(えぎょうしゅう)(恵慶法師集)私家集[平安]
犬子集(えのこしゅう)俳諧[江戸]
延喜式(えんぎしき)法令[平安]
宴曲集(えんきょくしゅう)歌謡[鎌倉]
燕石雑志(えんせきざつし)随筆[江戸]
艶道通鑑(えんどうつがん)談義本[江戸]

【お】

おあむ物語(おあんものがたり)軍記[江戸]
笈日記(おいにっき)紀行[江戸]
笈の小文(おいのこぶみ)紀行[江戸]
往生要集(おうじょうようしゅう)仏教書[平安]
大鏡(おおかがみ)歴史物語[平安]
大句数(おおくかず)俳諧[江戸]
大坂独吟集(おおさかどくぎんしゅう)俳諧[江戸]
興風集(おきかぜしゅう)〈藤原興風〉私家集[平安]
おきく物語(おきくものがたり)軍記[江戸]
翁草(おきなぐさ)随筆[江戸]
奥の細道(おくのほそみち)紀行[江戸]
落窪=落窪物語(おちくぼものがたり)物語[平安]
御湯殿上日記(おゆどののうえのにっき)日記[室町~江戸]
おらが春(おらがはる)俳諧[江戸]
折たく柴の記(おりたくしばのき)自伝[江戸]
音曲口伝=音曲声出口伝(おんぎょくこわだしくでん)能楽書[室町]

【か】

仮=仮名草子(かなぞうし)[江戸]

伊曽保=伊曽保物語(いそほものがたり)
狗張子(いぬはりこ)
浮世物語(うきよものがたり)
薄雪=薄雪物語(うすゆきものがたり)
恨の介(うらみのすけ)
御伽婢子(おとぎぼうこ)
可笑記(かしょうき)
清水物語(きよみずものがたり)
似我蜂=似我蜂物語(じがばちものがたり)
他我身の上(たがみのうえ)
竹斎(ちくさい)
露殿=露殿物語(つゆどのものがたり)
田夫物語(でんぷものがたり)
東海道名所記(とうかいどうめいしょき)
仁勢物語(にせものがたり)
夫婦宗論=夫婦宗論物語(ふうふしゅうろんものがたり)
尤の双紙(もっとものそうし)
元のもくあみ(もとのもくあみ)
倭二十四孝(やまとにじゅうしこう)
貝おほひ(かいおおい)俳諧[江戸]
歌意考(かいこう)歌学書[江戸]
海道記(かいどうき)紀行[鎌倉]
懐風藻(かいふうそう)漢詩集[奈良]
河海抄(かかいしょう)注釈書[室町]
花鏡(かきょう)能楽書[室町]
神楽=神楽歌(かぐらうた)歌謡[平安]
花月双紙(かげつそうし)随筆[江戸]
かげろふ=蜻蛉日記(かげろうにっき)日記[平安]
花伝=風姿花伝(ふうしかでん)能楽書[室町]
兼輔集(かねすけしゅう)〈藤原兼輔〉私家集[平安]
兼盛集(かねもりしゅう)〈平兼盛〉私家集[平安]
賀茂女集(かもじょしゅう)(賀茂保憲女集)私家集[平安]
閑吟集(かんぎんしゅう)歌謡[室町]
菅家後集(かんけこうしゅう)漢詩集[平安]
菅家文草(かんけぶんそう)漢詩集[平安]
寛平后宮歌合=寛平御時后宮歌合(かんぴょうのおおんとききさいのみやのうたあわせ)歌合[平安]

【き】

黄=黄表紙(きびょうし)[江戸]

艶気樺焼=江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)
栄花夢=金々先生栄花夢(きんきんせんせいえいがのゆめ)
鸚鵡返=鸚鵡返文武二道(おうむがえしぶんぶのふたみち)
金生木=莫切自根金生木(きるなのねからかねのなるき)
義女英=敵討義女英(かたきうちぎじょのはなぶさ)
孔子縞=孔子縞于時藍染(こうしじまときにあいぞめ)
高漫斎=高漫斎行脚日記(こうまんさいあんぎゃにっき)
御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)
即席耳学問(そくせきみみがくもん)
千禄本=大悲千禄本(だいひのせんろっぽん)
卵角文字=遊妓寔卵角文字(じょろうのまことたまごのかくもじ)
早染草=心学早染草(しんがくはやそめくさ)
人心両面摺(ひとごころりょうめんずり)
万石通=文武二道万石通(ぶんぶにどうまんごくどおし)
見徳一炊夢(みるがとくいっすいのゆめ)
無益委記(むだいき)
桃太郎発端=桃太郎発端話説(ももたろうほったんばなし)
伎=歌舞伎(かぶき)[江戸]
青砥稿=青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)
浅間嶽=傾城浅間嶽(けいせいあさまがだけ)
吾嬬鑑=傾情吾嬬鑑(けいせいあずまかがみ)
東文章=桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
天羽衣=けいせい天羽衣(けいせいあまのはごろも)
阿波のなると=けいせい阿波のなると(けいせいあわのなると)
伊賀越=伊賀越乗掛合羽(いがごえのりかけがっぱ)
伊勢音頭=伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)
上野初花=天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)
浮名横櫛=与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
色読販=お染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)
幼稚子敵討(おさなごのかたきうち)
韓人漢文=韓人漢文手管始(かんじんかんもんてくだのはじまり)
勧進帳(かんじんちょう)
桑名屋徳蔵=桑名屋徳蔵入船物語(くわなやとくぞういりふねものがたり)
小袖曽我=小袖曽我薊色縫(こそでそがあざみのいろぬい)
五大力=五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじめ)
児手柏=善悪両面児手柏(ぜんあくりょうめんこのてかしわ)
三人吉三=三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)
(しばらく)
助六=助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)
隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)
伊達競=伊達競阿国戯場(だてくらべおくにかぶき)
一寸徳兵衛=謎帯一寸徳兵衛(なぞのおびちょっととくべえ)
天竺徳兵衛=天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)
業平河内通(なりひらかわちがよい)
二河白道=一心二河白道(いっしんにがびゃくどう)
覗機関=勧善懲悪覗機関(かんぜんちょうあくのぞきがらくり)
初買曽我=男伊達初買曽我(おとこだてはつかいそが)
仏の原=傾城仏の原(けいせいほとけのはら)
壬生大念仏=けいせい壬生大念仏(けいせいみぶだいねんぶつ)
名歌徳=名歌徳三升玉垣(めいかのとくみますのたまがき)
四谷怪談=東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)
紀=日本書紀(にほんしょき)歴史書[奈良]
記=古事記(こじき)歴史書[奈良]
義経記(ぎけいき)軍記物語[室町]
鳩翁道話(きゅうおうどうわ)思想書[江戸]
九州問答(きゅうしゅうもんどう)連歌書[室町]
嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)随筆[江戸]
狂=狂言(きょうげん)室町
虎清狂=大蔵虎清本狂言(おおくらとらきよぼんきょうげん)
虎明狂=大蔵虎明本狂言(おおくらとらあきらぼんきょうげん)
虎寛狂=大蔵虎寛本狂言(おおくらとらひろぼんきょうげん)
天正狂=天正狂言本(てんしょうきょうげんぼん)
狂言記(きょうげんき)(絵入狂言記)
続狂言記(ぞくきょうげんき)(絵入続狂言記)
狂言記拾遺(きょうげんきしゅうい)(絵入狂言記拾遺)
粟田口(あわたぐち)
今参(いままいり)
入間川(いるまがわ)
靱猿(うつぼざる)
伯母が酒(おばがさけ)
柿山伏(かきやまぶし)
蟹山伏(かにやまぶし)
鬮罪人(くじざいにん)
腰祈(こしいのり)
昆布売(こぶうり)
猿座頭(さるざとう)
止動方角(しどうほうがく)
秀句傘(しゅうくがらかさ)
末広がり(すえひろがり)
墨塗(すみぬり)
太刀奪(たちばい)
釣狐(つりぎつね)
丼礑(どぶかっちり)
鍋八撥(なべやつばち)
抜殻(ぬけがら)
禰宜山伏(ねぎやまぶし)
萩大名(はぎだいみょう)
髭櫓(ひげやぐら)
二人大名(ふたりだいみょう)
仏師(ぶっし)
連歌盗人(れんがぬすびと)
玉塵抄(ぎょくじんしょう)抄物[室町]
玉葉(ぎょくよう)古記録[平安~鎌倉]
玉葉集=玉葉和歌集(ぎょくようわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
清輔集(きよすけしゅう)〈藤原清輔〉私家集[平安]
清正集(きよただしゅう)〈藤原清正〉私家集[平安]
去来抄(きょらいしょう)俳諧[江戸]
金槐集=金槐和歌集(きんかいわかしゅう)〈源実朝〉私家集[鎌倉]
近代秀歌(きんだいしゅうか)歌学書[鎌倉]
公忠集(きんただしゅう)〈源公忠〉私家集[平安]
公任集(きんとうしゅう)〈藤原公任〉私家集[平安]
金葉=金葉和歌集(きんようわかしゅう)勅撰集[平安]

【く】

愚管抄(ぐかんしょう)歴史書[鎌倉]
孔雀楼筆記(くじゃくろうひっき)随筆[江戸]
国基集(くにもとしゅう)〈津守国基〉私家集[平安]

【け】

桂園一枝(けいえんいっし)〈香川景樹〉私家集[江戸]
経国集(けいこくしゅう)漢詩文集[平安]
下官集(げかんしゅう)歌学書[鎌倉]
月清集=秋篠月清集(あきしのげつせいしゅう)〈藤原良経〉私家集[鎌倉]
毛吹草(けふきぐさ)俳諧[江戸]
源=源氏物語(げんじものがたり)物語[平安]
兼好集(けんこうしゅう)(兼好法師集)私家集[室町]
兼載雑談(けんさいぞうたん)歌学・連歌書[室町]
幻住庵記(げんじゅうあんのき)俳諧[江戸]

【こ】

後紀=日本後紀(にほんこうき)歴史書[平安]
合=合巻(ごうかん)[江戸]

正本製(しょうほんじたて)
田舎源氏=偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)
航米日録(こうべいにちろく)洋学書[江戸]
甲陽軍鑑(こうようぐんかん)軍学書[江戸]
幸若(こうわか)(幸若舞曲)[室町]
入鹿(いるか)
烏帽子折(えぼしおり)
景清(かげきよ)
信太(しだ)
しづか(しずか)
大織冠(たいしょかん)
高館(たかだち)
富樫(とがし)
那須の与一(なすのよいち)
堀川夜討(ほりかわようち)
満仲(まんじゅう)
屋島(やしま)
夜討曽我(ようちそが)
和田酒盛(わださかもり)
古今=古今和歌集(こきんわかしゅう)勅撰集[平安]
古今六帖=古今和歌六帖(こきんわかろくじょう)類題和歌集[平安]
古語拾遺(こごしゅうい)歴史書[平安]
小侍従集(こじじゅうしゅう)私家集[平安]
古事談(こじだん)説話集[鎌倉]
後拾遺=後拾遺和歌集(ごしゅういわかしゅう)勅撰集[平安]
後撰=後撰和歌集(ごせんわかしゅう)勅撰集[平安]
小大君集(こだいのきみしゅう)私家集[平安]
滑=滑稽本(こっけいぼん)[江戸]
浮世床(うきよどこ)
浮世風呂(うきよぶろ)
虚誕計=人間万事虚誕計(にんげんばんじうそばっかり)
客者評判記(きゃくしゃひょうばんき)
旧観帖(きゅうかんちょう)
古今百馬鹿(ここんひゃくばか)
指面草(さしもぐさ)
七偏人(しちへんじん)
続膝栗毛(ぞくひざくりげ)
大師めぐり(だいしめぐり)
八笑人=花暦八笑人(はなごよみはっしょうじん)
膝栗毛=東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)
古朽木(ふるくちき)
国歌八論(こっかはちろん)歌学書[江戸]
琴後集(ことじりしゅう)歌文集[江戸]
後鳥羽院御口伝(ごとばいんごくでん)歌学書[鎌倉]
古本説話集(こほんせつわしゅう)説話集[鎌倉]
小町集(こまちしゅう)〈小野小町〉私家集[平安]
古来風体抄(こらいふうていしょう)歌学書[鎌倉]
是則集(これのりしゅう)〈坂上是則〉私家集[平安]
今昔=今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)説話集[平安]
こんてむつすむん地(こんてむつすむんじ)キリシタン版[安土桃山]

【さ】

西鶴大矢数(さいかくおおやかず)俳諧[江戸]
斎宮女御集(さいぐうのにょうごしゅう)私家集[平安]
最勝王経古点=金光明最勝王経古点(こんこうみょうさいしょうおうきょうこてん)訓点資料[平安]
催馬楽(さいばら)歌謡[平安]
嵯峨日記(さがにっき)日記[江戸]
狭衣=狭衣物語(さごろもものがたり)物語[平安]
ささめごと 連歌書[室町]
讚岐集(さぬきしゅう)〈二条院讚岐〉私家集[平安]
讚岐典侍日記(さぬきのすけのにっき)日記[平安]
信明集(さねあきらしゅう)〈源信明〉私家集[平安]
実方集(さねかたしゅう)〈藤原実方〉私家集[平安]
更級=更級日記(さらしなにっき)日記[平安]
申楽談儀(さるがくだんぎ)能楽書[室町]
猿蓑(さるみの)俳諧[江戸]
山家集(さんかしゅう)〈西行〉私家集[平安]
三帖和讚(さんじょうわさん)歌謡[鎌倉]
三冊子(さんぞうし)俳諧[江戸]
三蔵法師伝古点=大慈恩寺三蔵法師伝古点(だいじおんじさんぞうほうしでんこてん)訓点資料[平安]
三代実録=日本三代実録(にほんさんだいじつろく)歴史書[平安]
散木=散木奇歌集(さんぼくきかしゅう)〈源俊頼〉私家集[平安]

【し】

詞花=詞花和歌集(しかわかしゅう)勅撰集[平安]
至花道(しかどう)能楽書[室町]
四河入海(しがにっかい)抄物[室町]
史記抄=史記桃源抄(しきとうげんしょう)抄物[室町]
色道大鏡(しきどうおおかがみ)評判記[江戸]
重之集(しげゆきしゅう)〈源重之〉私家集[平安]
地蔵十輪経元慶点(じぞうじゅうりんきょうがんぎょうてん)訓点資料[平安]
順集(したごうしゅう)〈源順〉私家集[平安]
七十一番職人歌合(しちじゅういちばんしょくにんうたあわせ)歌合[室町]
十訓抄(じっきんしょう)説話集[鎌倉]
洒=洒落本(しゃれぼん)[江戸]

一盃記言=通客一盃記言(つうかくいっぱいきげん)
田舎芝居(いなかしばい)
卯地臭意(うじしゅうい)
自惚鏡(うぬぼれかがみ)
駅舎三友(えきしゃさんゆう)
角鶏卵(かくたまご)
郭中奇譚(かくちゅうきたん)
軽井茶話=変通軽井茶話(へんつうかるいざわ)
京伝予誌(きょうでんよし)
妓者呼子鳥(げいしゃよぶこどり)
月花余情(げっかよじょう)
古契三娼(こけいのさんしょう)
柳巷方言=虚実柳巷方言(きょじつさとなまり)
三人酩酊(さんにんなまえい)
仕懸文庫(しかけぶんこ)
繁千話(しげしげちわ)
四十八手=傾城買四十八手(けいせいかいしじゅうはって)
品川楊枝(しながわようじ)
跖婦人伝(せきふじんでん)
世説新語茶(せせつしんござ)
船頭深話(せんどうしんわ)
辰巳之園(たつみのその)
辰巳婦言(たつみふげん)
通言総籬(つうげんそうまがき)
通人講釈=弁蒙通人講釈(いいわけつうじんこうしゃく)
浪花色八卦(なにわいろはっけ)
南閨雑話(なんけいざつわ)
南江駅話(なんこうえきわ)
南遊記(なんゆうき)
にゃんの事だ(にゃんのことだ)
箱枕(はこまくら)
百花評林(ひゃっかひょうりん)
瓢金窟(ひょうきんくつ)
深川新話(ふかがわしんわ)
二筋道=傾城買二筋道(けいせいかいふたすじみち)
遊子方言(ゆうしほうげん)
吉原楊枝(よしわらようじ)
沙石集(しゃせきしゅう)説話集[鎌倉]
拾遺=拾遺和歌集(しゅういわかしゅう)勅撰集[平安]
拾遺愚草(しゅういぐそう)〈藤原定家〉私家集[鎌倉]
周易抄(しゅうえきしょう)抄物[室町]
拾玉集(しゅうぎょくしゅう)〈慈円〉私家集[室町]
浄=浄瑠璃(じょうるり)[江戸]
藍染川(あいそめがわ)
朝顔話=生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)
蘆屋道満=蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)
安達原=奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
油地獄=女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)
阿波の鳴門=傾城阿波の鳴門(けいせいあわのなると)
阿波鳴渡=夕霧阿波鳴渡(ゆうぎりあわのなると)
伊賀越=伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
生玉心中(いくたましんじゅう)
井筒業平=井筒業平河内通(いづつなりひらかわちがよい)
今川本領=今川本領猫魔館(いまがわほんりょうねこまたやかた)
今川了俊(いまがわりょうしゅん)
今国性爺=唐船噺今国性爺(とうせんばなしいまこくせんや)
今宮の心中(いまみやのしんじゅう)
妹背山=妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)
歌軍法=持統天皇歌軍法(じとうてんのううたぐんぽう)
歌祭文=新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
歌念仏=五十年忌歌念仏(ごじゅうねんきうたねんぶつ)
卯月の潤色(うづきのいろあげ)
卯月の紅葉(うづきのもみじ)
浦島年代記(うらしまねんだいき)
烏帽子折=源氏烏帽子折(げんじえぼしおり)
扇八景=曽我扇八景(そがおうぎはっけい)
応神天皇=応神天皇八白幡(おうじんてんのうやつのしらはた)
近江源氏=近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
大磯虎=大磯虎稚物語(おおいそのとらおさなものがたり)
大塔宮=大塔宮曦鎧(おおとうのみやあさひのよろい)
おぐり判官(おぐりはんがん)
姨捨山=信州姨捨山(しんしゅうおばすてやま)
お初天神記(おはつてんじんき)
女楠=吉野都女楠(よしののみやこおんなくすのき)
女腹切=長町女腹切(ながまちおんなはらきり)
女舞衣=艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)
会稽山=曽我会稽山(そがかいけいざん)
凱陣八島(かいじんやしま)
娥歌かるた(かおようたかるた)
加賀見山=加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)
賀古教信=賀古教信七墓廻(かこのきょうしんななはかめぐり)
重井筒=心中重井筒(しんじゅうかさねいづつ)
加増曽我(かぞうそが)
合邦辻=摂州合邦辻(せっしゅうがっぽうがつじ)
桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)
兜軍記=壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
鎌倉三代記(かまくらさんだいき)〈紀海音〉
鎌田兵衛=鎌田兵衛名所盃(かまたひょうえめいしょのさかずき)
川中島=信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)
河原達引=近頃河原達引(ちかごろかわらのたてひき)
関八州繋馬(かんはっしゅうつなぎうま)
鬼一法眼=鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
傾城三度笠(けいせいさんどがさ)
傾城酒呑童子(けいせいしゅてんどうじ)
兼好法師=兼好法師物見車(けんこうほうしものみぐるま)
源氏鏡=伊豆院宣源氏鏡(いずいんぜんげんじかがみ)
源氏供養(げんじくよう)
国性爺=国性爺合戦(こくせんやかっせん)
国性爺後日=国性爺後日合戦(こくせんやごにちかっせん)
五人兄弟=曽我五人兄弟(そがごにんきょうだい)
碁盤太平記(ごばんたいへいき)
五枚羽子板=雪女五枚羽子板(ゆきおんなごまいはごいた)
嫗山姥(こもちやまんば)
根元曽我(こんげんそが)
薩摩歌(さつまうた)
島原蛙合戦=傾城島原蛙合戦(けいせいしまばらかいるがっせん)
出世景清(しゅっせかげきよ)
聖徳太子=聖徳太子絵伝記(しょうとくたいしえでんき)
白石噺=碁太平記白石噺(ごたいへいきしろいしばなし)
新薄雪=新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
墨染桜=西行法師墨染桜(さいぎょうほうしすみぞめざくら)
蝉丸(せみまる)
先代萩=伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
千本桜=義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
千両幟=関取千両幟(せきとりせんりょうのぼり)
曽根崎=曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
大経師=大経師昔暦(だいきょうじむかしごよみ)
太功記=絵本太功記(えほんたいこうき)
大職冠(たいしょかん)
袂の白絞(たもとのしろしぼり)
団扇曽我(だんせんそが)
丹波与作=丹波与作待夜の小室節(たんばよさくまつよのこむろぶし)
忠臣蔵=仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
手習鑑=菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
天鼓(てんこ)
天智天皇(てんじてんのう)
天の網島=心中天の網島(しんじゅうてんのあみじま)
浪花鑑=夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
難波丸金鶏(なにわまるこがねのにわとり)
二十五年忌=三勝半七二十五年忌(さんかつはんしちにじゅうごねんき)
廿四孝=本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
二枚絵草紙=心中二枚絵草紙(しんじゅうにまいえぞうし)
女護島=平家女護島(へいけにょごのしま)
布引滝=源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
寿の門松=山崎与次兵衛寿の門松(やまざきよじべえねびきのかどまつ)
博多小女郎=博多小女郎波枕(はかたこじょろうなみまくら)
孕常盤(はらみときわ)
反魂香=傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
彦山権現=彦山権現誓助剣(ひこさんごんげんちかいのすけだち)
百日曽我(ひゃくにちそが)
盛衰記=ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)
双生隅田川(ふたごすみだがわ)
双蝶蝶=双蝶蝶曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)
二つ腹帯=心中二つ腹帯(しんじゅうふたつはらおび)
嫩軍記=一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)
振袖始=日本振袖始(にっぽんふりそではじめ)
堀川波鼓(ほりかわなみのつづみ)
堀川夜討=御所桜堀川夜討(ごしょざくらほりかわようち)
松風村雨=松風村雨束帯鑑(まつかぜむらさめそくたいかがみ)
万年草=心中万年草(しんじゅうまんねんそう)
源頼家源実朝鎌倉三代記(みなもとのよりいえみなもとのさねともかまくらさんだいき)
女夫池=津国女夫池(つのくにみょうといけ)
冥途の飛脚(めいどのひきゃく)
刃は氷の朔日=心中刃は氷の朔日(しんじゅうやいばはこおりのついたち)
八百屋お七(やおやおしち)
矢口渡=神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)
日本武尊=日本武尊吾妻鑑(やまとたけのみことあずまかがみ)
鑓の権三=鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)
百合若大臣=百合若大臣野守鏡(ゆりわかだいじんのもりのかがみ)
宵庚申=心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)
用明天王=用明天王職人鑑(ようめいてんのうしょくにんかがみ)
世継曽我(よつぎそが)
淀鯉=淀鯉出世滝徳(よどごいしゅっせのたきのぼり)
椀久末松山(わんきゅうすえのまつやま)
松翁道話(しょうおうどうわ)思想書[江戸]
常山紀談(じょうざんきだん)随筆[江戸]
成尋母集=成尋阿闍梨母集(じょうじんあじゃりのははのしゅう)私家集[平安]
盛衰記=源平盛衰記(げんぺいじょうすいき)軍記物語[鎌倉~室町]
正徹物語(しょうてつものがたり)歌学書[室町]
正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)仏教書[鎌倉]
正法眼蔵随聞記(しょうぼうげんぞうずいもんき)仏教書[鎌倉]
将門記(しょうもんき)軍記物語[平安]
続紀=続日本紀(しょくにほんぎ)歴史書[平安]
続後紀=続日本後紀(しょくにほんこうき)歴史書[平安]
続古今=続古今和歌集(しょくこきんわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
続後拾遺=続後拾遺和歌集(しょくごしゅういわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
続後撰=続後撰和歌集(しょくごせんわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
続詞花=続詞花和歌集(しょくしかわかしゅう)私撰集[鎌倉]
続拾遺=続拾遺和歌集(しょくしゅういわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
続千載=続千載和歌集(しょくせんざいわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
新古今=新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
新後拾遺=新後拾遺和歌集(しんごしゅういわかしゅう)勅撰集[室町]
新後撰=新後撰和歌集(しんごせんわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
新猿楽記(しんさるがくき)随筆[平安]
新拾遺=新拾遺和歌集(しんしゅういわかしゅう)勅撰集[室町]
新続古今=新続古今和歌集(しんしょくこきんわかしゅう)勅撰集[室町]
新千載=新千載和歌集(しんせんざいわかしゅう)勅撰集[室町]
新撰字鏡(しんせんじきょう)辞書[平安]
新撰髄脳(しんせんずいのう)歌学書[平安]
新撰菟玖波集(しんせんつくばしゅう)連歌集[室町]
新撰万葉=新撰万葉集(しんせんまんようしゅう)私撰集[平安]
新撰朗詠集(しんせんろうえいしゅう)詩歌集[平安]
新撰六帖=新撰六帖題和歌(しんせんろくじょうだいわか)類題和歌集[鎌倉]
新撰和歌(しんせんわか)(新撰和歌集)私撰集[平安]
信長記(しんちょうき)軍記[江戸]
信長公記(しんちょうこうき)伝記[安土桃山]
新勅撰=新勅撰和歌集(しんちょくせんわかしゅう)勅撰集[鎌倉]
神道集(しんとうしゅう)説話[室町]
神皇正統記(じんのうしょうとうき)歴史書[室町]
新葉=新葉和歌集(しんようわかしゅう)準勅撰集[室町]
親鸞消息(しんらんしょうそく)仏教書[鎌倉]

【す】

炭俵(すみだわら)俳諧[江戸]
住吉=住吉物語(すみよしものがたり)物語[鎌倉]
駿台雑話(すんだいざつわ)随筆[江戸]

【せ】

性霊集=遍照発揮性霊集(へんじょうはっきせいれいしゅう)漢詩文集[平安]
節用集(せつようしゅう)辞書[室町~江戸]
千五百番歌合(せんごひゃくばんうたあわせ)歌合[鎌倉]
千載=千載和歌集(せんざいわかしゅう)勅撰集[平安]
選択集=選択本願念仏集(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)仏教書[鎌倉]

【そ】

雑談集(ぞうたんしゅう)説話[鎌倉]
曽我=曽我物語(そがものがたり)軍記物語[室町]
続古事談(ぞくこじだん)説話[鎌倉]
続猿蓑(ぞくさるみの)俳諧[江戸]
素性集(そせいしゅう)私家集[平安]
曽丹集(そたんしゅう)〈曽禰好忠〉私家集[平安]

【た】

戴恩記(たいおんき)歌学書[江戸]
太閤記(たいこうき)(甫庵太閤記)伝記[江戸]
大唐西域記長寛点(だいとうさいいききちょうがんてん)訓点資料[平安]
大唐三蔵玄奘法師表啓古点(だいとうさんぞうげんじょうほうしひょうけいこてん)訓点資料[平安]
太平記(たいへいき)軍記物語[室町]
隆信集(たかのぶしゅう)〈藤原隆信〉私家集[平安]
篁物語(たかむらものがたり)物語[平安]
竹取=竹取物語(たけとりものがたり)物語[平安]
忠見集(ただみしゅう)〈壬生忠見〉私家集[平安]
忠岑集(ただみねしゅう)〈壬生忠岑〉私家集[平安]
玉勝間(たまかつま)随筆[江戸]
たまきはる(たまきわる)日記[鎌倉]
玉くしげ(たまくしげ)国学書[江戸]
玉の小櫛=源氏物語玉の小櫛(げんじものがたりたまのおぐし)注釈書[江戸]
為兼卿和歌抄(ためかねきょうわかしょう)歌学集[鎌倉]
為忠家百首(ためただけひゃくしゅ)歌集[平安]
胆大小心録(たんだいしょうしんろく)随筆[江戸]
歎異抄(たんにしょう)仏教書[鎌倉]

【ち】

千里集(ちさとしゅう)〈大江千里〉私家集[平安]
父の終焉日記(ちちのしゅうえんにっき)日記[江戸]
池亭記(ちていき)〈慶滋保胤〉随筆[平安]
中華若木詩抄(ちゅうかじゃくぼくししょう)抄物[室町]
長秋詠藻(ちょうしゅうえいそう)〈藤原俊成〉私家集[平安]
長明集(ちょうめいしゅう)〈鴨長明〉私家集[鎌倉]
著聞集=古今著聞集(ここんちょもんじゅう)説話[鎌倉]
塵袋(ちりぶくろ)事典[鎌倉]

【つ】

月詣集=月詣和歌集(つきもうでわかしゅう)私撰集[平安]
菟玖波集(つくばしゅう)連歌集[室町]
筑波問答(つくばもんどう)連歌書[室町]
堤=堤中納言物語(つつみちゅうなごんものがたり)物語[平安]
経信集(つねのぶしゅう)〈源経信〉私家集[平安]
貫之集(つらゆきしゅう)〈紀貫之〉私家集[平安]
徒然=徒然草(つれづれぐさ)随筆[鎌倉]

【て】

亭子院歌合(ていじいんうたあわせ)歌合[平安]
天徳四年内裏歌合(てんとくよねんだいりうたあわせ)歌合[平安]

【と】

東関紀行(とうかんきこう)紀行[鎌倉]
童子問(どうじもん)思想書[江戸]
当世穴さがし(とうせいあなさがし)談義本[江戸]
多武峰少将=多武峰少将物語(とうのみねのしょうしょうものがたり)物語[平安]
伽=御伽草子(おとぎぞうし)[室町]

秋夜長=秋夜長物語(あきのよのながものがたり)
あきみち
一寸法師(いっすんぼうし)
浦島太郎(うらしまたろう)
瓜姫=瓜姫物語(うりひめものがたり)
御曹子島渡(おんぞうししまわたり)
唐糸さうし(からいとそうし)
熊野の御本地(くまののごほんじ)
猿源氏=猿源氏草子(さるげんじのそうし)
三人法師(さんにんほうし)
酒呑童子(しゅてんどうじ)
のせ猿=のせ猿草紙(のせざるそうし)
鉢かづき(はちかずき)
蛤の草紙(はまぐりのそうし)
福富長者(ふくとみちょうじゃ)(福富草子)
文正=文正草子(ぶんしょうぞうし)
梵天国(ぼんてんこく)
物くさ太郎(ものくさたろう)
常盤屋之句合(ときわやのくあわせ)俳諧[江戸]
独吟一日千句(どくぎんいちにちせんく)俳諧[江戸]
徳和歌後万載集(とくわかごまんざいしゅう)狂歌集[江戸]
土佐=土佐日記(とさにっき)日記[平安]
俊忠集(としただしゅう)〈藤原俊忠〉私家集[平安]
都氏文集(としぶんしゅう)漢文集[平安]
敏行集(としゆきしゅう)〈藤原敏行〉私家集[平安]
俊頼髄脳(としよりずいのう)歌学書[平安]
どちりなきりしたん キリシタン版[安土桃山]
とはずがたり(とわずがたり)日記[鎌倉]
都鄙問答(とひもんどう)思想書[江戸]
友則集(とものりしゅう)〈紀友則〉私家集[平安]
とりかへばや=とりかへばや物語(とりかえばやものがたり)物語[平安]

【な】

中務集(なかつかさしゅう)私家集[平安]
中務内侍日記(なかつかさのないしにっき)日記[鎌倉]
難波鉦(なにわどら)評判記[江戸]
南留別志(なるべし)随筆[江戸]

【に】

新学異見(にいまなびいけん)歌学書[江戸]
日蓮消息(にちれんしょうそく)仏教書[鎌倉]
日葡=日葡辞書(にっぽじしょ)辞書[江戸]
日本紀竟宴和歌(にほんぎきょうえんわか)歌集[平安]
人=人情本(にんじょうぼん)[江戸]

梅児誉美=春色梅児誉美(しゅんしょくうめごよみ)
梅美婦禰=春色梅美婦禰(しゅんしょくうめみぶね)
英対暖語=春色英対暖語(しゅんしょくえいたいだんご)
閑情末摘花(かんじょうすえつむはな)
清談松の調(せいだんまつのしらべ)
清談若緑(せいだんわかみどり)
辰巳園=春色辰巳園(しゅんしょくたつみのその)
春告鳥(はるつげどり)
娘節用=仮名文章娘節用(かなまじりむすめせつよう)
恵の花=春色恵の花(しゅんしょくめぐみのはな)

【ね】

根無草(ねなしぐさ)談義本[江戸]

【の】

能因集(のういんしゅう)(能因法師集)私家集[平安]
野ざらし紀行(のざらしきこう)紀行[江戸]
祝詞(のりと)[奈良~平安]

【は】

葉隠(はがくれ)思想書[江戸]
咄=咄本(はなしぼん)[江戸]

あられ酒=軽口あられ酒(かるくちあられざけ)
鹿の子餅(かのこもち)
聞上手(ききじょうず)
きのふはけふ=きのふはけふの物語(きのうはきょうのものがたり)
御前男=軽口御前男(かるくちごぜんおとこ)
私可多咄(しかたばなし)
鹿の巻筆(しかのまきふで)
醒睡笑(せいすいしょう)
鯛の味噌津(たいのみそず)
露がはなし=軽口露がはなし(かるくちつゆがはなし)
無事志有意(ぶじしうい)
浜松=浜松中納言物語(はままつちゅうなごんものがたり)物語[平安]
春の日(はるのひ)俳諧[江戸]

【ひ】

ひさご 俳諧[江戸]
人丸集(ひとまろしゅう)〈柿本人麻呂〉私家集[平安]
ひとりね 随筆[江戸]

【ふ】

風雅=風雅和歌集(ふうがわかしゅう)勅撰集[室町]
風俗文選(ふうぞくもんぜん)俳諧[江戸]
風葉集=風葉和歌集(ふうようわかしゅう)私撰集[鎌倉]
風来六部集(ふうらいろくぶしゅう)談義本[江戸]
風流志道軒伝(ふうりゅうしどうけんでん)談義本[江戸]
風土記(ふどき)地誌[奈良]
夫木=夫木和歌抄(ふぼくわかしょう)私撰集[鎌倉]
冬の日(ふゆのひ)俳諧[江戸]
文華秀麗集(ぶんかしゅうれいしゅう)漢詩集[平安]

【へ】

平家=平家物語(へいけものがたり)軍記物語[鎌倉]
平治=平治物語(へいじものがたり)軍記物語[鎌倉]
平中=平中物語(へいちゅうものがたり)物語[平安]
下手談義=当世下手談義(いまようへただんぎ)談義本[江戸]
遍昭集(へんじょうしゅう)私家集[平安]
弁内侍日記(べんのないしにっき)日記[鎌倉]

【ほ】

保元=保元物語(ほうげんものがたり)軍記物語[鎌倉]
方丈記(ほうじょうき)随筆[鎌倉]
北越雪譜(ほくえつせっぷ)随筆[江戸]
法華経玄賛淳祐点(ほけきょうげんさんじゅんゆうてん)訓点資料[平安]
法華義疏長保点(ほっけぎしょちょうほうてん)訓点資料[平安]
発心集(ほっしんしゅう)説話[鎌倉]
堀河百首(ほりかわひゃくしゅ)歌集[平安]
本朝文粋(ほんちょうもんずい)漢詩文集[平安]

【ま】

毎月抄(まいげつしょう)歌学書[鎌倉]
枕=枕草子(まくらのそうし)随筆[平安]
増鏡(ますかがみ)歴史物語[室町]
松の葉(まつのは)歌謡[江戸]
松屋筆記(まつのやひっき)随筆[江戸]
松浦宮=松浦宮物語(まつらのみやものがたり)物語[平安~鎌倉]
万=万葉集(まんようしゅう)歌集[奈良]
万載狂歌集(まんざいきょうかしゅう)狂歌集[江戸]
万代集=万代和歌集(まんだいわかしゅう)私撰集[鎌倉]

【み】

水鏡(みずかがみ)物語[平安~鎌倉]
躬恒集(みつねしゅう)私家集[平安]
水無瀬三吟(みなせさんぎん)(水無瀬三吟何人百韻)連歌[室町]
壬二集(みにしゅう)私家集[江戸]
耳嚢(みみぶくろ)随筆[江戸]
名義抄=類聚名義抄(るいじゅみょうぎしょう)辞書[平安]

【む】

武玉川(むたまがわ)俳諧[江戸]
宗于集(むねゆきしゅう)〈源宗于〉私家集[平安]
無名抄(むみょうしょう)歌学書[鎌倉]
無名草子(むみょうぞうし)物語論書[鎌倉]
紫式部集(むらさきしきぶしゅう)私家集[平安]
紫式部日記(むらさきしきぶにっき)日記[平安]

【も】

蒙求抄(もうぎゅうしょう)抄物[室町]
毛詩抄(もうししょう)抄物[室町]
元輔集(もとすけしゅう)〈清原元輔〉私家集[平安]
基俊集(もととししゅう)〈藤原基俊〉私家集[平安]
文徳実録=日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく)歴史書[平安]

【や】

家持集(やかもちしゅう)〈大伴家持〉私家集[平安]
役者論語(やくしゃばなし)演劇書[江戸]
柳多留=誹風柳多留(はいふうやなぎだる)川柳[江戸]
大和=大和物語(やまとものがたり)物語[平安]

【ゆ】

雪まろげ(ゆきまろげ)俳諧[江戸]

【よ】

謡=謡曲(ようきょく)[室町]

葵上(あおいのうえ)
安宅(あたか)
敦盛(あつもり)
綾鼓(あやのつづみ)
一角仙人(いっかくせんにん)
井筒(いづつ)
浮舟(うきふね)
歌占(うたうら)
江口(えぐち)
大原御幸(おはらごこう)
杜若(かきつばた)
葛城(かずらき)
通小町(かよいこまち)
祇王(ぎおう)
(きぬた)
清経(きよつね)
源氏供養(げんじくよう)
恋重荷(こいのおもに)
高野物狂(こうやものぐるい)
西行桜(さいぎょうざくら)
実盛(さねもり)
白髭(しらひげ)
墨染桜(すみぞめざくら)
隅田川(すみだがわ)
蝉丸(せみまる)
千手(せんじゅ)
草子洗小町(そうしあらいこまち)
竜田(たつた)
玉葛(たまかつら)
張良(ちょうりょう)
定家(ていか)
野宮(ののみや)
羽衣(はごろも)
半蔀(はじとみ)
芭蕉(ばしょう)
花筐(はながたみ)
班女(はんじょ)
檜垣(ひがき)
百万(ひゃくまん)
二人静(ふたりしずか)
船橋(ふなばし)
船弁慶(ふなべんけい)
松風(まつかぜ)
三井寺(みいでら)
三輪(みわ)
紅葉狩(もみじがり)
盛久(もりひさ)
夕顔(ゆうがお)
遊行柳(ゆぎょうやなぎ)
熊野(ゆや)
楊貴妃(ようきひ)
夜討曽我(ようちそが)
吉野静(よしのしずか)
頼政(よりまさ)
弱法師(よろぼし)
羅生門(らしょうもん)
能宣集(よしのぶしゅう)〈大中臣能宣〉私家集[平安]
読=読本(よみほん)[江戸]
稲妻表紙=昔話稲妻表紙(むかしがたりいなずまびょうし)
雨月=雨月物語(うげつものがたり)
唐錦=今古小説唐錦(きんこしょうせつからにしき)
近世説美少年録(きんせせつびしょうねんろく)
胡蝶物語=夢想兵衛胡蝶物語(むそうびょうえこちょうものがたり)
西山=西山物語(にしやまものがたり)
八犬伝=南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)
英草紙(はなぶさぞうし)
春雨=春雨物語(はるさめものがたり)
弓張月=椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)
頼政集(よりまさしゅう)〈源頼政〉私家集[平安]
夜の寝覚(よるのねざめ)物語[平安]

【ら】

蘭学階梯(らんがくかいてい)洋学書[江戸]
蘭東事始(らんとうことはじめ)洋学書[江戸]

【り】

立正安国論(りっしょうあんこくろん)仏教書[鎌倉]
隆達節(りゅうたつぶし)歌謡[安土桃山]
霊異記=日本国現報善悪霊異記(にほんこくげんぽうぜんあくりょういき)説話集[平安]
凌雲集(りょううんしゅう)漢詩集[平安]
梁塵秘抄(りょうじんひしょう)歌謡[平安]
林葉累塵=林葉累塵集(りんようるいじんしゅう)私撰集[江戸]

【れ】

連理秘抄(れんりひしょう)連歌書[室町]

【ろ】

六百番歌合(ろっぴゃくばんうたあわせ)歌合[鎌倉]

【わ】

和歌九品(わかくほん)歌学書[平安]
和漢朗詠=和漢朗詠集(わかんろうえいしゅう)詩歌集[平安]
和名抄=和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)辞書[平安]
わらんべ草(わらんべぐさ)能楽書[江戸]

13. 【近代作家略称一覧】

出典表示に用いた近代作家の略称を五十音順に配列し、その姓名・筆名の全形を示した。

  • 芥川=芥川竜之介(あくたがわりゅうのすけ)
  • 有島=有島武郎(ありしまたけお)
  • 一葉=樋口一葉(ひぐちいちよう)
  • 井伏=井伏鱒二(いぶせますじ)
  • 内村=内村鑑三(うちむらかんぞう)
  • 円地=円地文子(えんちふみこ)
  • 円朝=三遊亭円朝(さんゆうていえんちょう)
  • 鴎外=森鴎外(もりおうがい)
  • 大岡=大岡昇平(おおおかしょうへい)
  • 小山内=小山内薫(おさないかおる)
  • 大仏=大仏次郎(おさらぎじろう)
  • 織田=織田純一郎(おだじゅんいちろう)
  • 葛西=葛西善蔵(かさいぜんぞう)
  • 梶井=梶井基次郎(かじいもとじろう)
  • 花袋=田山花袋(たやまかたい)
  • 荷風=永井荷風(ながいかふう)
  • 上司=上司小剣(かみつかさしょうけん)
  • 嘉村=嘉村磯多(かむらいそた)
  • 寒村=荒畑寒村(あらはたかんそん)
  • 鏡花=泉鏡花(いずみきょうか)
  • 賢治=宮沢賢治(みやざわけんじ)
  • 倉田=倉田百三(くらたひゃくぞう)
  • 黒島=黒島伝治(くろしまでんじ)
  • 紅緑=佐藤紅緑(さとうこうろく)
  • 紅葉=尾崎紅葉(おざきこうよう)
  • 犀星=室生犀星(むろうさいせい)
  • 朔太郎=萩原朔太郎(はぎわらさくたろう)
  • 左千夫=伊藤左千夫(いとうさちお)
  • 実篤=武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)
  • 椎名=椎名麟三(しいなりんぞう)
  • 志賀=志賀直哉(しがなおや)
  • 子規=正岡子規(まさおかしき)
  • 秋水=幸徳秋水(こうとくしゅうすい)
  • 秋声=徳田秋声(とくだしゅうせい)
  • 逍遥=坪内逍遥(つぼうちしょうよう)
  • 雪嶺=三宅雪嶺(みやけせつれい)
  • 漱石=夏目漱石(なつめそうせき)
  • 高見=高見順(たかみじゅん)
  • 滝井=滝井孝作(たきいこうさく)
  • 多喜二=小林多喜二(こばやしたきじ)
  • 田口=田口卯吉(たぐちうきち)
  • 啄木=石川啄木(いしかわたくぼく)
  • 武田=武田麟太郎(たけだりんたろう)
  • 太宰=太宰治(だざいおさむ)
  • 谷崎=谷崎潤一郎(たにざきじゅんいちろう)
  • 宙外=後藤宙外(ごとうちゅうがい)
  • 兆民=中江兆民(なかえちょうみん)
  • 樗牛=高山樗牛(たかやまちょぎゅう)
  • 鉄腸=末広鉄腸(すえひろてっちょう)
  • 透谷=北村透谷(きたむらとうこく)
  • 藤村=島崎藤村(しまざきとうそん)
  • 徳永=徳永直(とくながすなお)
  • 独歩=国木田独歩(くにきだどっぽ)
  • 寅彦=寺田寅彦(てらだとらひこ)
  • 長塚=長塚節(ながつかたかし)
  • 中村=中村正直(なかむらまさなお)
  • 長与=長与善郎(ながよよしろう)
  • 西田=西田幾多郎(にしだきたろう)
  • 白鳥=正宗白鳥(まさむねはくちょう)
  • 浜田=浜田広介(はまだひろすけ)
  • 葉山=葉山嘉樹(はやまよしき)
  • 眉山=川上眉山(かわかみびざん)
  • 火野=火野葦平(ひのあしへい)
  • 美妙=山田美妙(やまだびみょう)
  • 百閒=内田百閒(うちだひゃっけん)
  • 風葉=小栗風葉(おぐりふうよう)
  • 福沢=福沢諭吉(ふくざわゆきち)
  • 二葉亭=二葉亭四迷(ふたばていしめい)
  • 抱月=島村抱月(しまむらほうげつ)
  • 泡鳴=岩野泡鳴(いわのほうめい)
  • 真山=真山青果(まやませいか)
  • 万太郎=久保田万太郎(くぼたまんたろう)
  • 三重吉=鈴木三重吉(すずきみえきち)
  • 未明=小川未明(おがわみめい)
  • 宮本=宮本百合子(みやもとゆりこ)
  • 康成=川端康成(かわばたやすなり)
  • 柳田=柳田国男(やなぎだくにお)
  • 横光=横光利一(よこみつりいち)
  • 竜渓=矢野竜渓(やのりゅうけい)
  • 柳北=成島柳北(なるしまりゅうほく)
  • 柳浪=広津柳浪(ひろつりゅうろう)
  • 緑雨=斎藤緑雨(さいとうりょくう)
  • 魯庵=内田魯庵(うちだろあん)
  • 蘆花=徳冨蘆花(とくとみろか)
  • 露伴=幸田露伴(こうだろはん)
  • 魯文=仮名垣魯文(かながきろぶん)
  • 若松=若松賎子(わかまつしずこ)
  • 和辻=和辻哲郎(わつじてつろう)
14. 【俳号一覧】

句例の末尾に掲げた俳号を五十音順に配列し、姓を付して示した。

  • 秋を=加倉井秋を(かくらいあきお)
  • 朱鳥=野見山朱鳥(のみやまあすか)
  • 敦=安住敦(あずみあつし)
  • 綾子=細見綾子(ほそみあやこ)
  • 亜浪=臼田亜浪(うすだあろう)
  • 惟然=広瀬惟然(ひろせいぜん)
  • 一茶=小林一茶(こばやしいっさ)
  • 越人=越智越人(おちえつじん)
  • 桜磈子=安斎桜磈子(あんざいおうかいし)
  • 王城=田中王城(たなかおうじょう)
  • 大江丸=大伴大江丸(おおともおおえまる)
  • 乙字=大須賀乙字(おおすがおつじ)
  • 鬼貫=上島鬼貫(うえじまおにつら)
  • 温亭=篠原温亭(しのはらおんてい)
  • 赤黄男=富沢赤黄男(とみさわかきお)
  • 荷兮=山本荷兮(やまもとかけい)
  • かな女=長谷川かな女(はせがわかなじょ)
  • 寒々=宮武寒々(みやたけかんかん)
  • 其角=宝井其角(たからいきかく)
  • 鬼城=村上鬼城(むらかみきじょう)
  • 几董=高井几董(たかいきとう)
  • 杞陽=京極杞陽(きょうごくきよう)
  • 暁台=加藤暁台(かとうきょうたい)
  • 虚子=高浜虚子(たかはまきょし)
  • 去来=向井去来(むかいきょらい)
  • 許六=森川許六(もりかわきょろく)
  • 欣一=沢木欣一(さわききんいち)
  • 草田男=中村草田男(なかむらくさたお)
  • 句仏=大谷句仏(おおたにくぶつ)
  • 圭岳=岡本圭岳(おかもとけいがく)
  • 鶏二=橋本鶏二(はしもとけいじ)
  • 桂郎=石川桂郎(いしかわけいろう)
  • 月舟=原月舟(はらげっしゅう)
  • 月草=伊東月草(いとうげっそう)
  • 月斗=青木月斗(あおきげっと)
  • 憲吉=楠本憲吉(くすもとけんきち)
  • 耕衣=永田耕衣(ながたこうい)
  • 鴻村=太田鴻村(おおたこうそん)
  • 古郷=村山古郷(むらやまこきょう)
  • 古白=藤野古白(ふじのこはく)
  • 言水=池西言水(いけにしごんすい)
  • 西鶴=井原西鶴(いはらさいかく)
  • 才麿=椎本才麿(しいのもとさいまろ)
  • 三允=中野三允(なかのさんいん)
  • 三鬼=西東三鬼(さいとうさんき)
  • 山頭火=種田山頭火(たねださんとうか)
  • 杉風=杉山杉風(すぎやまさんぷう)
  • 子規=正岡子規(まさおかしき)
  • 梓月=籾山梓月(もみやましげつ)
  • 重頼=松江重頼(まつえしげより)
  • 支考=各務支考(かがみしこう)
  • しづの女=竹下しづの女(たけしたしづのじょ)
  • 秋桜子=水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)
  • 楸邨=加藤楸邨(かとうしゅうそん)
  • 狩行=鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)
  • 松宇=伊藤松宇(いとうしょうう)
  • 湘子=藤田湘子(ふじたしょうし)
  • 丈草=内藤丈草(ないとうじょうそう)
  • 松浜=岡本松浜(おかもとしょうひん)
  • 白雄=加舎白雄(かやしらお)
  • 水巴=渡辺水巴(わたなべすいは)
  • 素十=高野素十(たかのすじゅう)
  • 澄雄=森澄雄(もりすみお)
  • 霽月=村上霽月(むらかみせいげつ)
  • 誓子=山口誓子(やまぐちせいし)
  • 青々=松瀬青々(まつせせいせい)
  • 青邨=山口青邨(やまぐちせいそん)
  • 静搭=平畑静搭(ひらはたせいとう)
  • 成美=夏目成美(なつめせいび)
  • 青畝=阿波野青畝(あわのせいほ)
  • 青峰=島田青峰(しまだせいほう)
  • 青嵐=永田青嵐(ながたせいらん)
  • 石鼎=原石鼎(はらせきてい)
  • 節子=野沢節子(のざわせつこ)
  • 禅寺洞=吉岡禅寺洞(よしおかぜんじどう)
  • 宗因=西山宗因(にしやまそういん)
  • 爽雨=皆吉爽雨(みなよしそうう)
  • 宋淵=中川宋淵(なかがわそうえん)
  • 草城=日野草城(ひのそうじょう)
  • 素逝=長谷川素逝(はせがわそせい)
  • 素堂=山口素堂(やまぐちそどう)
  • 曽良=河合曽良(かわいそら)
  • 太祇=炭太祇(たんたいぎ)
  • 多佳子=橋本多佳子(はしもとたかこ)
  • たかし=松本たかし(まつもとたかし)
  • 鷹女=三橋鷹女(みつはしたかじょ)
  • 斌雄=中島斌雄(なかじまたけお)
  • 蛇笏=飯田蛇笏(いいだだこつ)
  • 立子=星野立子(ほしのたつこ)
  • 辰之助=石橋辰之助(いしばしたつのすけ)
  • 稚魚=岸田稚魚(きしだちぎょ)
  • 蝶衣=高田蝶衣(たかだちょうい)
  • 樗良=三浦樗良(みうらちょら)
  • 汀女=中村汀女(なかむらていじょ)
  • 悌二郎=篠田悌二郎(しのだていじろう)
  • 貞徳=松永貞徳(まつながていとく)
  • 兜太=金子兜太(かねことうた)
  • 冬葉=吉田冬葉(よしだとうよう)
  • 東洋城=松根東洋城(まつねとうようじょう)
  • 時彦=草間時彦(くさまときひこ)
  • 年尾=高浜年尾(たかはまとしお)
  • 敏郎=清崎敏郎(きよさきとしお)
  • 登四郎=能村登四郎(のむらとしろう)
  • 吐天=内藤吐天(ないとうとてん)
  • 土芳=服部土芳(はっとりとほう)
  • 友二=石塚友二(いしづかともじ)
  • 信子=桂信子(かつらのぶこ)
  • 野風呂=鈴鹿野風呂(すずかのぶろ)
  • 波郷=石田波郷(いしだはきょう)
  • 泊雲=西山泊雲(にしやまはくうん)
  • 泊月=野村泊月(のむらはくげつ)
  • 麦人=星野麦人(ほしのばくじん)
  • 白水郎=大場白水郎(おおばはくすいろう)
  • 麦南=西島麦南(にしじまばくなん)
  • 白葉女=柴田白葉女(しばたはくようじょ)
  • 芭蕉=松尾芭蕉(まつおばしょう)
  • 波津女=山口波津女(やまぐちはつじょ)
  • 花蓑=鈴木花蓑(すずきはなみの)
  • 久女=杉田久女(すぎたひさじょ)
  • 秀野=石橋秀野(いしばしひでの)
  • 風生=富安風生(とみやすふうせい)
  • 不器男=芝不器男(しばふきお)
  • 不死男=秋元不死男(あきもとふじお)
  • 蕪村=与謝蕪村(よさぶそん)
  • 普羅=前田普羅(まえだふら)
  • 碧梧桐=河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)
  • 碧童=小沢碧童(おざわへきどう)
  • 茅舎=川端茅舎(かわばたぼうしゃ)
  • 梵=篠原梵(しのはらぼん)
  • 凡兆=野沢凡兆(のざわぼんちょう)
  • みどり女=阿部みどり女(あべみどりじょ)
  • 六林男=鈴木六林男(すずきむりお)
  • 鳴雪=内藤鳴雪(ないとうめいせつ)
  • 守武=荒木田守武(あらきだもりたけ)
  • 八束=石原八束(いしはらやつか)
  • 野坡=志太野坡(しだやば)
  • 夜半=後藤夜半(ごとうやはん)
  • 也有=横井也有(よこいやゆう)
  • 夕爾=木下夕爾(きのしたゆうじ)
  • 余子=小杉余子(こすぎよし)
  • 耒井=林原耒井(はやしばららいせい)
  • 闌更=高桑闌更(たかくわらんこう)
  • 嵐雪=服部嵐雪(はっとりらんせつ)
  • 竜太=飯田竜太(いいだりゅうた)
  • 蓼太=大島蓼太(おおしまりょうた)
  • 蓼汀=福田蓼汀(ふくだりょうてい)
  • 林火=大野林火(おおのりんか)
  • 零雨=宇田零雨(うだれいう)
  • 零余子=長谷川零余子(はせがわれいよし)
  • 露月=石井露月(いしいろげつ)
15. 【記号・約物一覧】

《漢字記号》

×常用漢字表にない漢字
常用漢字表にない音訓
熟字訓
常用漢字表「付表」の熟字訓
( ) 送り仮名の省略を許容
〔 〕 送りがなを補った形を許容

《品詞》

[名]名詞
[代]代名詞
[動五]動詞五段活用
[動五(四)] 動詞口語五段活用、文語四段活用
[動四]動詞四段活用
[動上一]動詞上一段活用
[動上二]動詞上二段活用
[動下一]動詞下一段活用
[動下二]動詞下二段活用
[動カ変]動詞カ行変格活用
[動サ変]動詞サ行変格活用
[動ナ変]動詞ナ行変格活用
[動ラ変]動詞ラ行変格活用
[動特活]動詞特殊活用
[形]形容詞
[形ク]形容詞ク活用
[形シク]形容詞シク活用
[形動]形容動詞
[形動タリ]形容動詞タリ活用
[形動ナリ]形容動詞ナリ活用
[ト・タル]「-と」の形で副詞、「-たる」の形で連体詞
[連体]連体詞
[副]副詞
[接]接続詞
[感]感動詞
[助動]助動詞
[格助]格助詞
[接助]接続助詞
[副助]副助詞
[係助]係助詞
[終助]終助詞
[間助]間投助詞
[並助]並立助詞
[準体助]準体助詞
[ ](スル)サ行変格活用の動詞となる
〔接頭〕接頭語
〔接尾〕接尾語
〔語素〕語素
〔連語〕連語
〔枕〕枕詞
[文]文語形

《語義解説》

その項目を見よ
参照せよ
対義語・対語
[補説]語誌・表記などの補説
[アクセント] アクセント表示
 》季語
[歌枕]歌枕
[可能]可能動詞
[派生]派生語
[類語]類語
[下接句]その語が下に付いてできる句
[下接語]その語が下に付いてできる語
[用法]用法の使い分け

《漢字項目》

[音]字音
[訓]字訓
(慣)慣用音
(呉)呉音
(漢)漢音
(唐)唐音
[名のり] 人名に用いる訓
[難読]難読語

デジタル大辞泉のアクセスランキング


デジタル大辞泉デジタル大辞泉 (C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館

ビジネス業界用語コンピュータ電車自動車・バイク工学建築・不動産学問
文化生活ヘルスケア趣味スポーツ生物食品人名方言辞書・百科事典

ご利用にあたって 便利にWeblioを使う お問合せ・ご要望 会社概要 ウェブリオのサービス

©2024 GRAS Group, Inc.