各宗派
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日本では仏教各派、特に法相宗・天台宗・真言宗・禅宗が般若心経を使用し、その宗派独特の解釈を行っている。 天台宗では、最澄作とされる般若心経の注釈がある。また中国天台宗の明曠作とされる注釈書も存在する。 真言宗では、読誦・観誦の対象としている。日用経典(日々の勤行等通常行事用の経典)であり重要な法会でも用いる(空海の般若心経秘鍵を参照)。繰り返し読誦する場合は、一巻目は、冒頭の「仏説」から読み始めるが、二巻目以降の読誦では「仏説」を読まず、「摩訶」から読む慣わしとなっている。開祖空海が般若心経を重視したことで、注釈・解釈を著す僧侶・仏教学者が多く、昭和では高神覚昇(1894 - 1948)『般若心経講義』(角川文庫で再刊)、平成の現在では宮坂宥洪『真釈般若心経』、加藤精一『空海「般若心経秘鍵」』(各角川ソフィア文庫)松長有慶『空海 般若心経の秘密を読み解く』(春秋社)などの著作が版を重ねている。高神の解釈書は、戦前にNHKラジオ放送で行われ、経典解釈として非常に評価が高く多数重版し、異なる宗派の僧侶や仏教学者からも評価されている。 浄土宗も、根本経典は浄土真宗と同様に『浄土三部経』だが、祈願の時と食作法(食事の時の作法)にのみ唱える。 時宗では、神社参拝及び本山での朝の勤行後に、熊野大社の御霊を祀る神棚に向かい三唱することが必須となっている。日用に用いる場合もある。 臨済宗では、日用経典の一つ。名僧で名高い一休宗純・盤珪・白隠が解釈を行っている。般若心経とは自分の心の本来の姿を現した経典であるという仏説をみなす説が強い。 曹洞宗では、日用経典の一つ。開祖道元が正法眼蔵の中で解釈し、かつて異端の僧とされた天桂伝尊(1648 - 1736年)の「観自在菩薩とは汝自身である」という解釈が著名である。また良寛・種田山頭火など般若心経の実践に取り組んだ僧侶も多い。良寛は般若心経の大量の写経を残しており、種田は般若心経を俳句に読み込んでいる。 修験道では、修験者(山伏などの行者)が「行」を行う際に唱える。 神道でも唱えるところがある。神社(神前)で読誦の際は、冒頭の「仏説」を読まずに、「摩訶」から読む。また、前もって「般若心経は仏教の全経典の中から選りすぐられた経典であり、それを謹んで捧げます」というような内容の「心経奉讃文(しんぎょうほうさんもん)」を読み上げる場合もある。 一方で浄土真宗は『浄土三部経』を、日蓮宗・法華宗は『法華経(妙法蓮華経)』を根本経典とするため、般若心経を唱えない。これは該当宗派の教義上、所依経典以外は用いる必要がなく、唱えることも推奨されない。しかし教養的な観点から学ぶことは問題視されておらず、例えば浄土真宗西本願寺門主であった大谷光瑞は、般若心経の講話録を出版している。
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各宗派
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2007年のPew Religious Landscape調査によると、神を信じていないアメリカ人全体のうち、5%がカトリック教徒であり、9%がプロテスタントやその他のキリスト教徒であると認識されている。 2014年のPew Religious Landscape調査によると、無神論者や無宗教者を含む無所属と認識している全アメリカ人のうち、41%がプロテスタントで、28%がカトリックで育てられたという。
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