各宗派での特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/17 04:15 UTC 版)
転生継承制度はチベット仏教に特有なものであるが、生身の人間を仏陀・菩薩・過去の偉大な修行者などの化身として尊崇することは、三身論を説く大乗仏教においては特異なことではない。日本仏教においても明治以前には、各宗派の祖師たちは仏陀・菩薩などの化身として尊崇されていた。例えば、聖徳太子や浄土真宗の開祖・親鸞は観音菩薩の化身、奈良時代の僧行基は文殊菩薩の化身、真言宗の開祖・空海は大日如来の化身(また一説には聖徳太子の化身)、浄土宗の開祖・法然は勢至菩薩の化身と見なされていた。また、中国唐代の禅僧・釈契此(布袋)は弥勒菩薩の化身と見なされていた。 大乗仏教では、完全な仏陀の境地を成就した者は、凡夫のように煩悩とカルマによって再生することはないが、慈悲によって無数の化身を現すことが出来るとされる。そのため、高位の化身ラマが遷化した場合、次の世で複数の化身となって現れることもあるとされる。
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