各宗教に存在したブッダや阿羅漢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 18:26 UTC 版)
「初期仏教」の記事における「各宗教に存在したブッダや阿羅漢」の解説
初期のものとされる経文に見られるブッダという呼び名については、当時インドに流布していたどの宗教でも、理想的な修行者のことをブッダと呼んでおり、仏教でもその名を取り入れただけであるとされている。ゴータマ・シッダッタが、「もろもろのブッダは、逃げ隠れをして身を守ることをしない」と語ったとされる場面では、荒野の中で修行している修行者を指してブッダと語ったとされている。そして、説法の中でブッダを複数形にて表現している場面においては、「仏教」という特殊なものを説いているという意識がゴータマ・シッダッタには見られなかったとされている。また、阿羅漢という語も、元はインドの宗教一般においては尊敬されるべき修行者のことを指していたとされている。しかし、のちに大乗仏教の時代になると批判的に声聞を阿羅漢と呼んで、仏と区別するようになったとされる。。そのため初期の経典において、ブッダや阿羅漢という記述があるときは、仏教という枠組みを超えたインド宗教界全般における理想的な修行者を指している場合があると捉える必要がある。
※この「各宗教に存在したブッダや阿羅漢」の解説は、「初期仏教」の解説の一部です。
「各宗教に存在したブッダや阿羅漢」を含む「初期仏教」の記事については、「初期仏教」の概要を参照ください。
- 各宗教に存在したブッダや阿羅漢のページへのリンク