仏教とは?

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ぶっ‐きょう〔‐ケウ〕【仏教】

釈迦(しゃか)の説いた、仏となるための教えキリスト教イスラム教とともに世界三大宗教の一。人生は苦であるということから出発し、八正道(はっしょうどう)の実践により解脱(げだつ)して涅槃(ねはん)に至ることを説く。前5世紀インドガンジス川中流に起こって広まり、のち、部派仏教小乗仏教)・大乗仏教として発展アジア普及した。日本には6世紀伝来多く学派宗派がある。


ぶっ‐きょう ‥ケウ 【仏教】

〔名〕 仏語仏陀が説いた教え。仏となるための教え世界三大宗教一つ紀元前世紀インドシャカ族出身ゴータマ=シッタルタ悟りひらいて釈迦牟尼仏となり、教えを説いたことに始まる。人生は苦であると悟り、その原因解脱(げだつ)の方法解脱した涅槃(ねはん)の世界見きわめることを説く仏陀中心にした当初、男僧(比丘(びく))尼僧比丘尼)が教団構成し、出家帰依した在家信者物質的援助によりこれを支えた。仏陀亡きあと、教団分裂し、いくつも部派分かれ教学が展開された。紀元前三世紀のアショカ王によりインド各地のみならず東アジア広く伝播され、紀元前後に大乗仏教発生した。ここにそれまで伝統仏教は小乗仏教とよばれ、スリランカミャンマータイなど南アジア中心に広まり、大乗仏教中央アジア中国チベット朝鮮日本へと伝わり各地土俗信仰取り入れた。大乗仏教出現とともに釈迦牟尼以外に阿彌陀薬師観音勢至など多数の仏や菩薩が説かれたが、密教時代になると、それらはすべて大日如来中心とする曼荼羅思想にまとめられた。日本には六世紀半ばに伝わり、奈良時代までは学派仏教としての性格が強い。平安初期成立した天台真言両宗に至り宗派性格を生じ、鎌倉時代諸宗派に至って大衆宗教へと発展した。明治以後多数新興仏教が生まれたが、多く在家教団性格が強い。

続日本紀天平六年(734)一一戊寅太政官奏、仏教流転必在僧尼」〔中阿含経一八〕〔隋書経籍志四〕


仏教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:06 UTC 版)

仏教(佛敎)(ぶっきょう、サンスクリット: बौद्धधर्म英語: Buddhism)は、インド釈迦ゴータマ・シッダッタガウタマ・シッダールタゴータマ・シッダールタ)を開祖とする宗教仏陀、目覚めた人)の説いたえである[1]


注釈

  1. ^ 例えばユダヤ教はタルムードが日本語に全訳されていないなどの不備を持つが、仏教ではそのようなことはなく、仏典のほぼすべてが日本語訳されており研究点数も多い。
  2. ^ 武田宏道, 「無我の論証 ―『倶舎論』破我品の研究―」 龍谷大学 学位論文 乙第53号, 2007年, hdl:10519/102 参照。仏教は実体的な我(アートマン, आतमन्)を論理的に否定する。それは、「常住であるなら、変化しない。それゆえに人が行為をしても、それの変化は認められないから、行為が無意味となってしまう」という理由である。これは後に大乗仏教の龍樹による『根本中頌』(中論)の第24章にも概ね伝承された考え方である。五蘊を離れて「我」が存在しない理由は以下の通りである。まず、目の見えない人には、目の見える人が見るようには、外界の対象が見えない。それは、目という感覚器官の働きが有るか、無いかの違いによる。普通は認識することはできないが、目という感覚器官が存在するであろう、ということが推理によって知られる訳である。しかし「我」にはそのようなことはない。ゆえに「我」は存在しない。
  3. ^ これについて、日本の仏教各宗派に対してアンケート調査が行われたことがあり、結果は存在を認める宗派、肯定も否定もしない宗派、否定する宗派の割合がそれぞれ同程度で、見解が全く相違した。
  4. ^ 経典『中部』(マッジマ・ニカーヤ)第63経「小マールンキャ経」(Cūḷa-Māluṅkyaputta Sutta)によって、仏教は霊魂の有無を形而上学説としてみなし、これを扱わなかった(無記)とする説もあるが、ここで問題にされているのは、「身体と命の同異」と「生死を乗り越えたもの(如来)の死後」であって、霊魂の有無ではない。
  5. ^ 「小乗」という呼び名は大乗仏教からの一方的な蔑称であること、また大乗勃興当時のその批判対象は説一切有部が中心であったことが知られてきたため、南伝仏教の実際が知られてきた近年ではむやみに使用されることはなくなってきている。大乗経典群が指している「小乗」の語は当時の部派仏教を指したものであって、大乗仏教が北伝を開始した時点でその蔑視の対象はすでに滅んでいた。したがって存続中の何らかの宗派・学派に対して小乗の語を当てるのは誤用であり、蔑称であるためカテゴライズとしても適切な言葉ではない。

出典

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  5. ^ パーリ仏典, ダンマパダ 11 Jarāvaggo, Sri Lanka Tripitaka Project
  6. ^ a b アルボムッレ・スマナサーラ 『無我の見方』 サンガ、2012年、Kindle版、位置No.全1930中 946 / 49%。ISBN 978-4905425069 
  7. ^ a b c アルボムッレ・スマナサーラ 『無我の見方 (「私」から自由になる生き方)』 サンガ、2012年、Kindle版、位置No.全1930中 893 / 46%。ISBN 978-4905425069 
  8. ^ アルボムッレ・スマナサーラ 『無我の見方』 サンガ、2012年、Kindle版、位置No.全1930中 567 / 29%。ISBN 978-4905425069 
  9. ^ ウ・ウェープッラ、戸田忠=訳註『アビダンマッタサンガハ [新装版]』、中山書房仏書林、p.234
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  12. ^ パーリ仏典 無記相応,アーナンダ経
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  52. ^ a b 薗田香融「東アジアにおける仏教の伝来と受容」『関西大学東西学術研究所紀要』第22号、関西大学、1989年、 1頁。
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  57. ^ https://books.google.co.jp/books?id=u0sg9LV_rEgC&lpg=PP1&dq=buddhism+introduction&pg=PA5&redir_esc=y#v=onepage&q&f=false Harvey, Peter (2013). An Introduction to Buddhism: Teachings, History and Practices (2nd ed.). Cambridge, UK: Cambridge University Press. ISBN 9780521676748.
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  63. ^ 『哲学・思想事典』[要文献特定詳細情報]



仏教

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 04:10 UTC 版)

名詞

ぶっきょう

  1. 釈迦開祖とする世界宗教釈迦教え仏法に関する宗教信仰紀元前5世紀古代インドバラモン教影響下、それに対して批判的なものとして発生し、主にインド以東アジア各国に広まり、各地文化大きな影響与え現代においても世界的影響与えている。

発音

ブ↘ッキョー

関連語

翻訳

  1. McGregor, R.S, ed. The Oxford Hindi-English Dictionary, Oxford university press. 1993



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