中原地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 08:37 UTC 版)
アレクラスト大陸の中央部からやや西よりに位置する地域。北東部は遠く無の砂漠へと続き、南東部は巨大な湖であるエア湖と接する。中原で最も南部に位置するロマールには「自由人たちの街道」が通っており、東部は中部地方のザインと、西部は西部諸国のベルダインと繋がっている。ロマールからは北部にむかって「いにしえの街道」が伸びており、順にファンドリア、オーファン、ラムリアースと結んでいる。また、オーファンからはヤスガルン山脈とクロスノー山脈の間を抜けるように西部諸国のタイデルと結ぶ道も存在するが、これは冬の間は閉ざされて使用することができない。北部と南部に分ける場合は、それぞれオーファンとラムリアースが北部、ロマールとファンドリアが南部に分類される。 オーファン王国 王都はファン、王城はシーダー、現国王は建国王リジャール、騎士団は鉄の槍騎士団。 アレクラスト大陸中原地方の北部に位置する王国。新王国暦500年に、冒険者出身で邪竜クリシュを倒した「竜殺し」リジャールによって建国され、以来「剣の国」と称せられる。新王国暦494年まで存在した「ファン王国」の継承国家であるが、南部地方がファンドリア王国として分立したために継承したのはファンの領土の北半分に留まっている。 ファンドリア王国 王都はファンドリア、王城はスカイリフター、現国王はテイラーII世、騎士団は月桂樹騎士団と暗黒騎士団(黒剣騎士団)の2つ。 中原地方の中央に位置し、大陸で唯一“暗黒神”ファラリスの信仰を公認しており、「混沌の王国」とも称せられる。 新王国暦494年にテイラーI世が“鉄足のロバ”貿易商ギルド、“千の指”盗賊ギルド、“鮮血の短剣”暗殺者同盟、ファラリス神殿などの有力組織によって擁立され建国。ファンドリアが建国を宣言した新王国暦494年をもってファン王国の滅亡年とされている。 現在でも強力な王権が存在せず、国政の実権はファラリス教団“闇の最高司祭”ベイルと暗殺者同盟に握られており、王権強化を志した初代国王と前国王は変死を遂げている。 国を牛耳る有力組織が自分達に都合の良い法律を乱発したために、「束縛からの解放」を謳うファラリスを公認しているにもかかわらず、法律がやたら多い国となっている。 ロマール王国 王都はロマール、王城はウインドライダー、現国王はアスナーII世、騎士団は隼騎士団と白鳥騎士団。他に禿鷹の傭兵隊と燕の傭兵隊がある。 アレクラスト大陸中原地方南部に位置する王国。当初は大国に囲まれた都市国家に過ぎなかったが、新王国暦500年代、現国王で獅子王と渾名されるアスナーII世の時代に軍事大国レイド帝国を吸収(レイド併合)して、急速に強大化した。 王都ロマールは、東西に「自由人の街道」北から「古の街道」南から「夏への街道」が交わる交通の要衝に位置し、「旅人たちの王国」「十字路の王国」の通称がある。そのため古くから交易が盛んで、盗賊ギルドが支配する「闇市」は“手に入らない物は無い”とさえ言われるほどで、実際に金次第でどんなに違法なものでも手に入る。またその潤沢な資金により、この街の盗賊ギルドはアレクラスト最大規模を誇っており、国内外に強い影響力を及ぼしている。 国名など多くの部分でローマ帝国を設定の原点にしており、闘技場における剣闘士奴隷の存在はその最たるものである。 ラムリアース王国 王都ライナス、王城グレイ・フォレスト、第16代国王フレアホーン(「ワールドガイド」では第27代)。騎士団は魔法騎士団と白蹄騎士団。新王国暦7年に建国されて以来存続しているアレクラスト大陸最古の王国で、国名は古代王国の言葉で「森」を意味する。 初代国王リチャード・アレスタスは古代王国の出身と伝えられ、「剣の時代」にあって建国時から一貫して古代語魔法の伝統を受け継ぎ、「魔法王国」の異名を持つ。ラムリアースの「賢者の学院」は、マナ・ライによって魔術師ギルドが創設されるまでは、アレクラスト大陸唯一の魔法研究機関であった。また魔法が盛んであることから、都市部を中心にラーダ神の信徒が多いのも特徴。 「ユニコーンの国」との異称もあり、「一角獣(ユニコーン)の森」にはユニコーンやドルイド達が住み、優秀な兵士(レンジャー)によって構成された約100名ほどの森林衛士隊が常時守りに就いている。また魔精霊「アトン」が出現した無の砂漠(古代王国時代の王都フリーオン跡)が隣接している。「一角獣の森」のドルイドには昔から優秀なシャーマンが多く、古代王国時代末期には邪宗として弾圧されながらも、早くから精霊都市フリーオンの危険に気付き、たびたび警告を発していた。 過去に隣国ファン王国の侵攻を受け、その後継国家のうち憎悪の対象であった暗黒騎士団を継承したファンドリア王国とは現在も対立関係にあるが、そのファンドリアと対立関係にあるもう一方のオーファン王国とは友好関係を維持している(正確には「相互不可侵」の関係)。 巨人たちの王国 ロマールの南に位置する「ドゥーデント半島」の俗称。その名のとおり多数の巨人が住んでおり、高い知性を持つ古代種の巨人が下位の巨人や人間たちを治め、外部とはほとんど交流がなかった。自由人たちがロマールから南へ新しい街道を建設したことによりロマール軍の侵略を受けたため、魔力によって閉ざされた。
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